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ベリーベリーストロングな話。
こっちが先にあっての斉藤和義なんですね。
そこからの他の話がまた愉快でした。
今回は何年ぶりかの単行本購入。
伊坂さんはもちろん大好きだし 斉藤和義も好きだけど
ジャケ買いというか トモさんのイラストのため。
トモさんの絵が全国の書店で平積みにされてると思うと感動だ。
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奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL…。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ!!(帯より)
とある何気ない人から始まり、その上司、友人、親や子へと話がバトンリレーのようにつながっていく、読み心地爽やかな短編集です。久しぶりに伊坂作品に手を伸ばしましたが、独特の爽やかで透明感のある感じは健在ですね。
どの登場人物も特別な存在ではないのですが(ウィンストン小野は世界チャンプという意味では特別ですが)、この世の中というのは、そのような人たちのつながりで出来ていて、時にそのつながりがちょっとしたドラマを生んでいることもある。ああ、そういうのってなんか面白いなと思いました。
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伊坂ワールドを堪能。
他の伊坂さんの本よりすごく普通なんだけど言葉選びが楽しくて、ずっとツボりながら読み進めてた。
やっぱり大好きだ。
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伊坂らしくないけど、伊坂を堪能出来る作品。前者の方は設定や登場人物などの話で、後者の方は会話や展開の話。
とても素敵でオシャレな言葉選びや会話、短編ごとの繋がりなど、どれもが離してはくれない。さくさくと先へ読み進めてしまい、あっという間に読了。タイトルや表紙もセンス抜群。
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伊坂さんには珍しく、恋愛をテーマにした短編が多いです。しかし、恋愛がテーマとは思えないほど、良い意味であっさりしているので、サラサラ読めてしまいます。恋愛や結婚、またはそこに発展するまでに至らなくとも、素敵な男女のかかわりが描かれており、こんな関係が持てたらきっと毎日楽しいだろうなと感じました。
また、短編が一冊になっているからこそ楽しめたのは、それぞれのお話が少しずつ絡み合っている点です。お、これはどこかで…と思って後戻りできるのも、ここはこうなったのか!と前のお話のその後が読めるのも、この本の面白さだと思います。
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登場人物と出来事が緩く繋がってる連作短編。ウイットがありユニークなエンタメ満載のお話は本当に楽しくて面白かった。もっと続きを読みたいと思いながら読了。この物語の世界観は著者ならではのものだと改めて。次回作が待ち遠しい。
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伊坂幸太郎さん”アイネクライネナハトムジーク”読了。斉藤和義さんとのコラボレーションから生まれたお話を含む短編集。斎藤さんの大ファンである伊坂さんに斎藤さんが作詞を依頼したところ、伊坂さん「やりたかったんですけどね。妻が、作詞家でもないのにそんなことやるなんて、いい気になるなよ、と言って」‥結局、生まれたのが、本作品①「アイネクライネ」と斎藤さんの「ベリーベリーストロング~アイネクライネ 」‥。本作品②「ライトヘビー」は①と共に斉藤さんの「君は僕のなにを好きになったんだろう」に収録‥他の作品も楽しめました‥でも‥★4つ‥伊坂さんに対する私の期待は、もっともっともっと大きいのである‥
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私もサプライズが嫌いだ。
「も」と書いたのは、「ルックスライク」で織田美緒や笹塚朱美がそう言ってるから。
たまたま昨夜見たテレビでも、「サプライズっていうのは実は自己満足的な行動なのである」と言っていて、我が意を得たりと思ったところである。
現実の生活の中でのサプライズは嫌いだが、小説のサプライズは大好き。
伊坂さんの作品にはいつもサプライズがある。
「あ、これがそうだったのか」とか「あ、この人があれだったのか」という驚きがたくさん隠されているから。
巧妙に名前が伏せてあって、最初は何気なく読んでいくんだけど、途中で「あれ、これってもしかしてあのときの?」と思い当たった時の嬉しさ。ニヤニヤ笑いが止まらなくなる。
伊坂さんが「恋愛モノは苦手」というのは、おそらくドロドロとした温度と湿度の高い描写が苦手だからなんじゃないかと思う。でもそんな描写がなくても、ちゃんと人の思いや関係性はきちんと現れてて、私はむしろそういうほうが好ましい。
今回は犯罪方面に突出して異形な人が出てこなかったので、安心して楽しめた。でも織田一真は伊坂的にぶっ飛んでる。
ラストの「ナハトムジーク」で、ラウンドボーイが取った行動で思わず涙ぐんでしまった。こんな感動は珍しい。そして最後の数行。まさかあの司会者がね、とこれまた心が温かくなった。ちゃんとつながってる。
ハードな作品もいいんだけど、こういう、ささやかな人生を描いた作品がすごく好き。
「斉藤さん」の存在は、斉藤和義さんへの愛を感じたなあ。
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言わずと知れた「全てが繋がる」手法の短編集。
いろんなシーンや言葉、行動が、時代を前後しながら大きな円を描くようにふんわりと繋がっていた、という印象。
グッとくる話もあったし、笑っちゃう話もあったし、スカッとする話もあって、沢山楽しめました。
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伊坂幸太郎っぽくないなという印象。短編は苦手だけれど、この作品は全て最後につながる仕組みになっていてワクワクした。そこまで大きな感動はなかったが、とても読みやすい。
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短編集なのかと思っていると、連作です。
あっ、この人がこの人なのねなんて思いながら読むと楽しかった
会話も軽く絶妙です
訳のわからない、ミッキーマウスの苦労話なんかが出てくるところが、伊坂ワールドですね!
今回は、かかしもギャングもでてきませんが、恋愛要素がけっこう入っていて、面白かったです!
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アイネクライネナハトムジーク
日本語では小夜曲
初期の伊坂作品のような、小気味いいテンポで進む会話と、細々と繋がっていく人間関係。内容は珍しい恋愛ものが多く、6話目のナハトムジークでの大団円は、壮大なセレナーデでした。
タイトルはかのモーツァルトの有名な曲ですが、もともとは斉藤和義とのコラボで生まれたのが1話目のアイネクライネ、2話目のライトヘビーです。どちらも出会いを書いた作品です。
CDが出た当時はこの2作品のためだけにCDを買って、CD自体は聞かずに売ってしまいました(笑
今回単行本化にあたり聞いてみましたが、もうアイネクライネの小説まんまの歌詞!最後の出会いの場面は書かれてませんでしたが。
3話目のドクメンタは、1話目の主人公の上司が主人公、4話目のルックスライクは、1話目の主人公の友達の娘が主人公、5話目のメイクアップは、2話目の主人公の友達の後輩が主人公。。
ここまでは何となく知り合いが主人公って感じで、たまに前話の情報が出てきたりする程度ですが、最後のナハトムジークで、全てが繋がります。これぞ伊坂幸太郎!気分良く読み終わりました。
後で時系列を丁寧に書き起こしてみよう。
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背中の中心(腕を上から回しても下から回してもギリギリで届かないあの部分を掻くような)、「そこを書く(掻く)のか」とクスッと笑えるような小説だった。バカバカしくて元気が出るよ、伊坂さんの『砂漠』の中で鳥井が言ったセリフだが、彼の小説には通奏低音として、バカバカしい面白さがあるので読むのがとても楽しい。
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久しぶりの伊坂さんの作品。
テーマは「出会い」なのかな?本の帯にあるとおり、ごく普通の人たちが巻き起こす、小さな奇跡の物語、
六編からなる短編集だが、様々な人物が登場し、時間軸も現在から過去、過去から現在へ・・・。
登場人物たちが、それぞれの短編で繋がりをもっているため、頭の中で人物相関図を描いて読みすすめた。
このあたりの人物配置、というか終章での伏線?のまとめ方は、伊坂さんの得意とするところなんだろうなぁ。スマートにまとめられていて、読み終わったあとも気分がホンワカしてる。
奥さんに逃げられたサラリーマン、ボクシングの元ヘビー級チャンピオン、化粧品会社のOLなどなど、どの人物も魅力的だ。特にお気に入りになったのが、織田一真。
いいなぁ、こういう男になりたいなぁ、
って切実に思ったな。なれないけど(笑)
伊坂さんの作品は、どれも会話がお洒落なんだけど、特に織田の発言は、お洒落&風刺が効いてて、ニヤリとさせられるものが多かった。
「いいか、後になって、『あの時、あそこにいたのが彼女で本当に良かった』って幸運に感謝できるようなのが、一番幸せなんだよ」
あ~、自分もこんなセリフ、言ってみたい!
超能力も殺し屋も出てこない、ごく普通の人たちが織り成す伊坂ワールド。満足しました!
☆4個
「BOOK」データベース~
ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL…。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ。
ズシン!と来るようなサプライズは無いけど、心地よい小さなサプライズ・・・気持ちよく読了しました!
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短編のようで登場人物が輪のようにつながって、時間も前後してちょっと混乱したけれど、会話がとてもリズムがあって楽しくて終わってしまうのが残念でした。また読みたいです。