紙の本
入り口は広いが、奥は深い。
2015/10/30 09:23
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミカちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生でも理解できるように難しい漢字にはふりがながふってあり、数学に出会う初めての入門書としては実に親切で親しみやすい作りになっている。が、奥は深い。
読み物として楽しめるか、と思い購入したが、数学好きでないと読み続けるのはかなり辛いです。逆に言うと、算数の好きなお子さんなら小学生でも楽しめるかもしれない。
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数で遊びながら,証明,無限などを味わう。何気なく使っている数だけど,そこにとどまるのではなく,当たり前のようなものでもしっかり分析することは派手さはなくても深さにつながることを体感できる。
マイナス×マイナス=プラスへの導き方に,(1次元)ベクトルと「180度方向転換」という表現を用いているところは参考になる。特に,「反対になる」ではなく「180度方向転換」と周到に言い表すことによって虚数への伏線を張っている。
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電卓やコンピュータは,確かに“計算”はしてくれますが,代わりに考えてはくれません。紙と鉛筆を用意して,自分の手で一つずつ計算を確かめていくと,知らず識らずのうちに,一番大切な“考え方”が身に付いてきます。
世の中に,自分で考える力を持った人ほど“強い人”はいません。また,自分で考えるほど面白いことはありません。本に書いてあるから,先生が言ったから,といってそのまま信用せずに,必ず“自分の手”で確かめて下さい。そうすれば,不思議なことが山のように出てきて,どんどん数学が楽しくなってきます。(p.9)
数学は,具体的な事例から離れて数や記号を扱います。だからこそ,様々な分野に応用できるわけですが,それを理解するまでは,やはり身の回りにある実際の例に馴染んでいくしかありません。いきなり“記号の海”へ飛び込んでも溺れてしまうだけです。(p.152)
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小学生から中学、高校と義務教育の一部として数学を学んでいた自分。当然、流れるままに習ったため興味を持つことはなかった。正直なところ「数学など小学生4年生程度の知識があれば生きていける。」などと、根拠のない自信すらあった。次第に苦手意識は増え、数学を避けるようになった当時の自分に言ってあげたい。「この本を読んでから数学を学びなさい。」と。
この本は、「数学は嫌いだ、ナンバーワンだ!」と思っている方に読んでほしい。数とは何か、一から考える。わかりやすいイラストや説明によって、数学に対しての新たな発見や、疑問に思っていることが原点からより深く理解することができる一冊だ。
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数学を学び直したい人、子供に数学に興味を持って欲しいと思っている人におすすめの本。
数学の面白さをシンプルに教えてくれていると思う。