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書店業界の現状が分かりやすい。新刊売上の低下=読書離れ、ってわけではないんやね。これ、意外に勘違いしやすい。
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【雑誌減】
本が売れないというけれども単行本、新書、文庫本はそれほど減ってはいません。
雑誌が大幅に減っています。
雑誌とインターネットを比較した場合、情報のスピードではインターネット、情報量もインターネット、情報の信頼性だけが雑誌の方がやや優れているかな?という程度です。
インターネットがここまで充実してくると、雑誌を買う理由が残念ながら見つかりません。
スピード感はありませんが、単行本や新書は著者が何回も推敲し練りに練って文章を創造しているため、情報の信頼性、クオリティーもインターネットとは比べものになりません。
十分に購入する価値があります。
また、書籍には紙の本、電子書籍がありますが、それぞれ一長一短はあります。しかし、クオリティーは同等です。
わたしは紙派です。(←しらんがな)
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読書ばなれはほんとうか。という疑問に多角的な視点で答えていて、説得力がある。
・本屋大賞が書店に出版社の営業マンを呼び戻した
・街の書店は2014年で14000店弱、12年間で3割減少。
・日頃利用しないのに閉店を惜しむ人びと
・読書が書店を選ぶ基準→品揃えが大、配本問題点
・本が無限にあると思わせる場所、Amazon
・同じ売上で出版点数倍増、手間ひま2倍
・雑誌(コミック含)売上:2013年 7851億円、1996年のピークの6割弱
・書籍発行点数:2012年 7.8万冊(10年で倍)
・出版不況は雑誌不況
・ブックオフ登場、所有から体験・消費
・借りることが快適に、図書館は2013年で3248、13年で600増加
・価格決定権のある洋書の輸入で伸びた紀伊国屋
・価格決定権のある出版社の罪
・本屋の粗利は約22%、約40%が返品(無料)
・返品されるなら…と初版部数が減少。初版1万部は滅多にない。
→少部数の印刷代低下、最初に3千部、少しずつ増刷。
→配本されない本屋多数。
・倒産リスクと開店の保証金等ハードルの高さ
・1500円の単行本1冊売る方が、コミック3冊売るよりコスト少。
・何冊売ってもマージン同じで良いのか?
・本だけに頼らない、文具もコーヒーも売る
・エピローグ 物事は「ああすればこうなる」ほど単純ではない。
・出版不況の原因まとめ
1、バブルの崩壊と日本経済の長期不況
2、郊外化と商店街の衰退
3、高齢化と人口構成の変化
4、ブックオフ、アマゾン、マーケットプレイス、図書館
5、メディアとのかかわり方の変化
・何から変えるべきか
流通の改善、利益が35%を越えれば書店経営はかなり改善
書店は、仕入れて売る、商売の基本能力の向上
→取り次ぎから配本される本を並べるだけでは…
・今ある本だけが本ではない。環境が変化→本も変化
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2014年発行です。書店業界の状況を分かりやすくまとめてあります。
もっと、生々しい話しがあるんでしょうけど、かなり参考になります。
マージンの話しは、これからはどこの業界も考えさせられる。
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この数十年、日本のあちこちで、映画館、個人商店、本屋などが消えて、増えたのはドラッグストア、ファストフード店、コンビニのような気がします。2001年、2万1千店あった本屋は2014年は1万4千店以下になってるそうです。街の本屋の黄金時代は1970年代の10年ぐらいでしょうか・・・。1970半ばにはセブンイレブンが登場して雑誌の販売を。1980年代、郊外型書店(レンタル複合店)の出現。1990年にブックオフ、2000年には地引網のようなメガストアとアマゾンの日本上陸。2010年、辞書や地図は電子の時代に。
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昨今の出版不況についてのあれこれ。
著者は一貫して「金太郎飴的書店」にいい印象がないみたいでしたけど、何かに特化した書店は金太郎飴書店があるからこそ輝くんだよねえと思うとなんとも。そういう住み分けができれば理想ですよね。
街の本屋さん、にとっては難しい話になるんですけど。
こういった本を読むたび、再販制度や取次のあり方について取り上げられてますよね。いい面もあれば悪い面もある。
この先出版業界が生き残るためには変わらなきゃいけない事が沢山あって、もう今では通用しない「これまでの在り方」にどうやってメスを入れていくのか、難しい問題なのだろうなと思います。
リアル書店もアマゾンも図書館も使う身としては、偉そうな事言えないですけども。
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永江さんの本は以前にも読んだんですけれども…確か「不良のための読書術」とかいう本なんですけれども…あちらが主に読書に関して綴られてあったのに対し、この本はアレですねぇ…出版業界の内情とかね、まあ、氏も以前は本屋にお勤めされていたみたいですし、そう考えると説得力あるかもしれません!
つまりは「本は今も昔も読まれている」と…出版不況だからといって昔から読んでいた人が突然に読書を止める、なんてなことは無いんですなぁ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、個人的には出版社の内情とか出版されるまでの経路というのか、どういう経路をたどって出版まで漕ぎ付くのか、というところが知れて良かったですけれどもねぇ…。
僕も氏同様にキンドルとかいうのに手を出す日が来るんでしょうか…うまくその時代に対応できればよいのだけれども…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー
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本を読むためには、色々な入手方法が出来るようになった近年。リアル書店が、閉店しているのも事実ではある。AmazonなどのネットやBOOK・OFFなどの古本屋、図書館を利用する人だっている。私自身も、この全てをうまく利用して、本を入手している。だけど、一番は、やっぱりリアル書店で購入するのが、一番好きかな?と思うのである。リアル書店、ガンバレ!
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あー、言いたいこと書きたいことが全部書いてある本。
どんな業態でも、時代とともに変わることで市場にフィットして生き延びてるのに、この業界だけジュラ紀のまんまで死にそうになってる。
その要因になってる商慣習から課題感までをド素人でもわかる平易な言い回しで説明しつつ、解決改善に向けたアイデアまでが描かれた良書だと思います。
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出版、書店業界の凋落について、正確なデータと確かな見識で見事に分析されている。本好きには興味深い内容だ。
著者は『中の人』だから感覚が違うのかも知れないが、本が売れないのは単純に値段が高いからだと思うよ。本なんて大抵の人にとっては単なる娯楽以上のものではないから、どうしても買わなきゃいけないもんじゃない。文庫やブックオフが売れているのも同じ文脈。本の価値として文庫や古本の価格が妥当と見られているのだ。
だから本屋救済策としての新刊の値上げなんてトドメを刺すようなもんだ。ただ、ごく少数のホントの本好きを相手にしたニッチビジネスに転換する、と言うのも一つの戦略ではある。著者も出版社も書店員も大多数の人は仕事を失うけどね。
この40年の書店を巡る環境変化を見てつくづく感じたのだが、書店業界も出版業界も何のイノベーションもないのね。自動車にしても家電にしても血の滲むような品質とコストの改善を継続してきて、ようやく今の姿がある。出版界は再販制度に守られた規制業界だから何とかやって来れたのだけど、本気でコストか品質(価値)の改善努力をしないと、みるみる衰退していくでしょ。同じ娯楽産業の映画に比べて明らかに努力不足。ある意味自業自得だと思う。
とは言え、本好きには出版業界の衰退は他人事ではない。『中の人』の奮起を期待したい。
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「本が売れない」というのは、昨今誰もが口にする。出版は斜陽産業だとか、娯楽の幅が広がって活字離れが進んでいるとか。そしてかつては駅前に必ずあった小さな本屋さんが廃業していることなど。
でもこの本を読むと、ブックオフなどの古書店と、図書館の貸し出し冊数をあわせると、新刊点数を超していると書いてある。これは、正価で買ってまで読みたいと思える本が減っているということ。
むむ。
それからもうひとつ印象的なエピソードとして、著者が高知県の中学校に「読書について」という講演会に出かけたときのこと。その町の書店を見ておこうと思ったら、書店はなくなっていた。「では、中学生たちはどこで本を選ぶのか?」と聞くと、先生の答えは「図書館」だと。
「図書館が栄えれば物書きは滅ぶ」と言う作家や出版社は、そういう地域に本屋を作ってくれよ。と結ぶ。
図書館は本来そんな目的を担っている。
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非常に客観的に本を取り巻く商流を分析していると思う。
本を愛しすぎるが故によくある嘆き節ではなく、前向き且つ論理的な内容だった。
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●出版業界と書店の現状がわかる本。
●現状では、新刊本が1冊も入荷しない書店が2/3もあるという。
●書店が生き残るには、砂川市の「いわた書店」のように、書店側が「仕入れて売る」能力を向上させなければならない。
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書店、出版社、電子書籍など様々な角度から見た「本」について。書店が減っていったのは、活字離れやアマゾンのせいだけではなかったという事実が衝撃的でした。
ヴィレッジヴァンガードなど、小さくても新しいコンセプトの書店について好意的に取り上げているのもいいです。
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町の本屋がどんどん消えていく。若いころ町に出ての楽しみは、本屋と映画館だった。どちらも無くなった。本屋には2年ほど勤めていたこともある。本屋をしたいなとも思っていた。
それは無理なんだという事は勤めてすぐ分かった。自分が売りたいと思う本が仕入れられないのだ。大きな書店だったので、無理押しをして、若気の至り、取次に出向いて思う本を仕入れ、店内に一つのコーナーを設けた。「ニュースを売る本屋」そうしたタイトルで、取材も受けた。
そうした懐かしい「本屋時代」を思い出してながら、親身に読んだ。
取次まかせの本の配本、売れなければ返品できる。存続の危機は、確かに昔からあった。
身の回りで無くなったもの、ことも、少し考えた。