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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
東大進学率が高くて、素晴らしい学校だなと思いました。こんな学校だったら楽しいだろうし、通ってみたいですね。
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社会人になってから麻布を知った人の書いた本で、外から麻布がどのように見えるかがわかって面白かった。
麻布出身者の書いた本で麻布についても書いたものを読んだことがあるが、他の中高一貫校との対比がされているものの、各校の持つカラーの一つとして麻布の独自色が示されているだけで、それぞれの突出の程度がわからなかった。
公立校で育った筆者から見て数ある首都圏の一貫校の中で突出した特徴を持っていたからこそ俎に乗った、ということがわかった。
現代の麻布に取材したものだから自分の時代とは違うところもあるだろうが、一番印象的だったのは、麻布の教員が実によく生徒個々人に気をかけているということ。言われてみればそうに違いない。
対照的に、「似たような私立校」が問題行動をとる生徒を退学にするという話が引用されていて、それには衝撃を受けた。それは粛清ではないか?
そして、「麻布卒」でやって行けるだけの教養を授けるという方針に納得する。
その一方、進学成績と人間形成の「二兎を追え」と言われたのは意外であった。進学は「やりたければやれば」と放任されていたように感じていたから。
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麻布の関係者でない人が、麻布学園について様々な角度から取材し、その丹念な記事はとても興味深かった。
著者が「第三者」ということでそれが余計にこの本の面白さをかき立てていたと思います。
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逐一指示されなくても、結果的に結果を出す麻布の教育。そんな自律的な中高生はレアなことを感じて、寂しくなる。
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いい男になれ。仕事のできる男になれ。与えられた仕事をやり遂げる男。家事ができる男。将来寄付ができる男。
人は流されずに自分を見つめながら生きなければいけない。
自分と向き合う。
自分の中にある祈りと瞑想のこの部屋を大切にするかどうか。そのために真っ白な部屋で瞑想する。
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日本屈指の進学校、麻布高校のルポルタージュなんですが、一読して「ここの生徒はすごい」というのと「ここの生徒は大丈夫なのか?」という相反する感想が混在する不思議な感覚になりました。著者は本の帯にもあるように「この学校、何かが「変」だ」と書いていますが、私と同じような感覚なのか、この手の本にありがちな「マイナスなように見えて実はこれはすごいんだ」的なものではなく、批判するところはしっかりと批判しています。ただ、このような毀誉褒貶相半ばする本の出版を認めた麻布の先生方には脱帽します。
まず何がためかというと、教室を片付けないためごみが散乱しているところ、時間にルーズ、人が前に立っても着席をしてその人を向かないところなど。これを駄目だと思うのは私の頭が古いから、堅いからではないと思います。基本的な社会のルールはきちんと学ばせるべきでしょう。
一方でやっぱり彼らの力はすごいと素直に感心します。文化祭などの企画・実行力、いったん火がついたときの集中力、知的関心の高さetc・・・
例えば社会科に限っていえば、中学生は3年生でグループによる卒論、高一での「社会科基礎過程修了論文」通称「修論」はタイトルを聞いただけで、本当に高一で完成させたのかと半信半疑になるくらい重厚なタイトルが並びます。本書で紹介しているのは
「アメリカの宗教右派とG・W・ブッシュ政権との関係性」
「現代日本におけるトランスジェンダー」
「東ドイツ国民から見た東西ドイツ統一と東ドイツ」
「刑法39条は必要か~精神障害者をどう裁いていくのか~」
(まあ、ブッシュ政権の時はブッシュとネオコンやキリスト教右派との関係はかなり取り上げられていましたが・・・)こういうことに興味・関心を抱き、また一つの形にまとめることが出来る能力には脱帽せざるを得ません。
それにしても、おそらく私はこの学校に勤めることはできないでしょう(立場や能力ではなく、教育観の問題で)。今の学校では私はおそらく生徒に認めている自由の幅は他の先生方より広いだろうと思います。それは私の教育観(というほど大げさなものではないのですが)、人として、生徒として基本的なことをきちんと踏まえているのならば、あとはいろいろと自由にさせて失敗を経験させようというものだからです。けどこの「人として、生徒として基本的なこと」にはもちろん“ごみは捨てない”“時間を守る”“人の話をきちんと聞く”などは含まれています。これを(生徒ができるできないではなく教壇に立つ側として)出来ないことを許容する学校は私には耐えられません。多くの進学実績があり、また多くの優秀な人材を輩出している学校で、高い社会的地位ではなく人間的にも素晴らしい人も多く卒業しているであろう麻布高校を私が批判することは出来ませんが、合う合わないくらい言う自由があるのならば、やっぱり私には合いません。ただ、とにもかくにも一度この目でどういう生徒たちが通っているのか、どういう授業が展開されているのかなどは見たい気がしています。そういう機会が訪れれば良いのですが・・・
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学生時代を懐かしみながら読めた。不景気による保守化が進み、どの学校も就職・進学予備校化する中で、麻布のような良い意味で変わった学校が存在し続けるのは非常に意義があると思えた。
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この本で麻布は変な学校という位置づけで、読んでみるとたしかにそうかもと思えます。進学校と思われているけれど、大学受験に特化しているわけではない、でも東大合格者数は50年以上トップ10入り。そういう意味で「変」なのだと思います。塾から見た麻布、卒業生が語る麻布、もちろん現役の高校生や教員(養護の先生含む)にも話を聞いていて、全体にバランスのいい構成という印象です。中学受験で始めているのは、そのほうがとっつきやすいからでしょうが、私としては少しマイナス評価。この本は麻布出身者が身近にいる人にお勧めしたいです。その人が通っていた麻布という学校を少しでも知ることで、その人自身を知ることにもつながると思います。
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たまたま本屋で手に取った一冊。
ルールは自分達で作る自由すぎる高校時代を過ごしましたが、上には上がいました。
脳みそを使って遊ぶ人間が集まると自ずとスリリングな環境が生まれていくと実感します。
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麻布という学校の生徒や先生たちのインタビューを通して、自分は何を大切にして、何に価値を置いて生きるのかを問われているような気持ちになった。
また、この麻布と照らして自分の中高時代を誰も思い出すだろう。あぁ、私はこうだったなぁ、と。自分がどんな価値観のもとに教育を受けたのかを知るいい機会となる。
私がこの本を通して麻布から教わったことは、流されずに自分の旗を掲げ、何事も自分で考え、それを言葉で伝えることができる力をつけることを磨き続け実践することだ。
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東京で男子御三家といえば、開成、武蔵、麻布だが、麻布は何かが違っているという気がしていた。よく分からないが、ガリ勉を格好悪いとみなし、都会的で大人っぽく、勉強以外に図抜けた得意分野を持っていて、その代わりに変な人が多いというイメージ。本書のタイトルは、そんな先入観に見事にフィットし、思わず読み始めた。
本書には、著者が今の麻布について2年ほどの取材を通じて知ったこと、感じたことが書かれているが、なるほどと思うことが多いと同時に、教員をはじめとする学校サイドがいかに生徒の成長や指導について心を配っているかということに気付かされた。生徒の自主性を尊重しつつ、すべての生徒のよいところを伸ばそうとするという姿勢に、学力向上だけでない全人格教育のある種の理想像が垣間見えて、やはり麻布は凄いと改めて思った。ちなみに、現役の麻布生を持つ親御さんに話しを聞いたら、本書を既に読んでいて、結構このとおりとのことだった。
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「麻布」というと進学校のイメージしかなかったが、確かに「謎」の進学校である。
進学校というと、大学の進学実績ばかり気にしているイメージがあるが、麻布はそうではないらしい。
本来の「教育」を目指しているのだと、私は好意的に受け取ったが、現実はそうではないらしい。
確かに、進学実績を気にする親は多いし、あまり自由に野放しになっても、わが子がどうなってしまうか心配になってしまうしね。
この教育がどこの学校でもできるとは思わないが、すばらしい教育だと思った。
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東大進学者も多い進学校として知られる「麻布学園」が、いわゆる進学校というだけではないことが分かる。中高一貫の6年を通じて自由と自主自立の人間教育を追及し、生徒と教師が6年のスパンで向き合い、さまざまな個性が認められていることが印象的だった。それは入試の段階から校風に魅力を感じた優秀な生徒が集まり、進学のための学力よりも総合的な知力を引き上げるようなカリキュラムが行われ、学園祭などの生徒の自主的な取り組み、髪や服装、遅刻なども生徒の自主的な考えを尊重しているなかで培われたものだろう。そうした中でも考える力の低下や受験勉強重視の親の考えなど、時代の変化を受けて、それでも受験も人間教育もと二兎を追う姿勢に信念を感じさせられた。
14-199
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面白い学校との噂は何度か聞いていたけど、ここまでとは。教える側はとても大変だけど、全ての生徒に居場所を与えられると言う考えはとても魅力的。誰でも入れるらしいから、学校説明会に行ってみようかな。
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記憶力より、考え方を問う試験。本当に思考する能力を養う学校。一方で、本気で文化祭。これからの時代を生き抜く、想像する力を付けてくれる学校だと感じる。独特の校風、説明会に参加してみたいと感じた。先生も面白そう。