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隠蔽捜査シリーズ第7弾。竜崎に関わる人々をメインにしたスピンオフ短編集。
それぞれが抱える問題が、竜崎のぶれない言動で局面が変ってしまう。やはりこのシリーズは面白い。
ただやはり、長編で竜崎の活躍を読みたい。
警察組織の人事を考えると、そろそろ大森署からも異動になるのだろうか。次作が待ち遠しい。
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相変わらずの面白さ。竜崎の言動は世の中への痛烈な風刺になっている。次回作が待ちきれない。ぜひ長編を。
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今回は周りの人が成長していく?話?
感化されちゃう話で本人はほんの少ししか出てこなかった。でも爽快な気分ですぐに読めてしまうのがこの本の不思議なところ。
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内容は刑事の捜査モノ。
警視庁捜査一課に勤務をしていた主人公は、親の介護を理由に、生まれ育った町である吉祥寺の武蔵野署に異動願いを出し、聞き入れられて、武蔵野署捜査一課勤務となる。
ある日、武蔵野署の玄関に入ったら、大学時代の友人がうろうろしているのを発見し、事情を聞くことに。
その友人がいうには、姪が行方不明だという。年齢は20歳。
それならば、2~3日、音信不通でも心配することはないと、その友人を慰めようと思った主人公は、友人のただならぬ態度に、口をつぐむ。
聞くところによる、群馬から大学に通うために吉祥寺に住み始めた姪は、ものすごく真面目な学生で、これまで2日や3日も連絡がとれなかったことはなく、アルバイト先の塾も無断で休んでいるという。
ちょうど、事件もなく、時間があった主人公は上司に断って、友人の姪の捜査に乗り出す。相棒はまだ新人の女性刑事。
ふたりでいろいろ探っていくうちに、今から30年前、20年前、10年前にも、同じように20歳前後の若い女性が福江不明になる事件が、吉祥寺で起きていることがわかった。
しかも、彼女たちがアルバイトをしていたのは政治家がらみで、政治家の事務所や選挙活動などの補助などのアルバイトをしていることがわかり、そこで、武蔵野市議会でも実力者でアル古参の市議会議員が、捜査線上に浮上する。
しかし、市の実力者であり、武蔵野市の政治や経済に顔がきくその市議会議員を、証拠もなしに取り調べることはできないが、主人公の琴線に触れるものがあり、しつようにその市議の周辺を捜査していくと、間違いなく、その市議は若い女性の失踪事件に絡んでいるということを、主人公は確信する。
そして、主人公がその市議の屋敷の周辺をかぎ回っているときに、その市議の敷地に立っている蔵からなにかが道路上に落ちてきた。
不審に思った主人公は蔵の鍵をこじ開けて、蔵に入り、そこで、衰弱しきっていた友人の姪を発見する。
そして、主人公は市議を探して、事情を聞くことに……。
と、刑事の捜査モノだが、けっこう面白い。
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数ある警察小説の中で今一番おもしろいシリーズ!本書はその第七弾。それまでの警察小説によくある現場の刑事が活躍するものでなく、警察庁のキャリア官僚が主人公。今回は短編集で7話から構成され、誤認逮捕の危機、マスコミへの情報漏洩、部下たちの確執、検挙率アップのノルマなど、警察署で発生するあらゆる事案を一刀両断。揺るぎない信念で次々に問題を明快にしていく。その様子が爽快!「隠蔽捜査シリーズ」一度読んだら次々に読みたくなる絶対オススメの本!
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相変わらず面白い。
文句なし!
スピンオフ「○.5」シリーズは伊丹目線で固定なのかと思ってたら、関係者モロモロ目線の短編集だった。
安積班シリーズでもよくあるヤツですが、これがまたツボにはまってとても良い。
次は本筋(?)の長編ですね。
非常に楽しみッス。
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『初陣 隠蔽捜査3.5』に続く、隠蔽捜査シリーズのスピンオフ短編集第2弾。前作は全編が警視庁刑事部長の伊丹の視点で描かれ、苦しいときにはつい竜崎に縋る伊丹と、竜崎のそっけない反応という形式の妙で楽しめる作品集だった。
本作では、全編とも視点人物が異なる。大森署の署員を始め、おなじみの顔から懐かしい顔まで、これまでに登場した様々な人物の視点で描かれる。そういう点では大変興味深いのだが…竜崎は益々スーパー署長になっていたのだった。
「漏洩」。すっぱ抜き記事に狼狽する大森署副署長の貝沼。事態はさらに悪化…。ところが、竜崎は何が問題だと言い放つ。「訓練」。かつて竜崎が恋した警察庁キャリアの美奈子。弱音を吐いた彼女に、竜崎は問題視されかねない助言をさらっと言い放つ。
「人事」。第二方面本部に新本部長がやってきた。竜崎とはそりが合わない管理官の野間崎は…。ほっとしたようで納得がいかないのであった。「自覚」。警察官の発砲が大ニュースになる日本という国。守りたいのは治安か、組織か、自分か。
「実地」。警察官の卵を受け入れる地域課の苦労。刑事課の挑発に黙ってはいられない。本庁の捜査三課も乗り込んできて…結局解決。「検挙」。交通課のノルマというのはよく聞くが…。これを実際にやったら何件訴訟を起こされるのか。
「送検」。最後に伊丹が登場。伊丹の現場主義は悪いことではないが、裏目に出たという話。しっかりフォローしていた竜崎には、やっぱり敵わない…。
『転迷 隠蔽捜査4』は、竜崎の采配が万事に見事すぎて、苦笑させられた。本作では、竜崎のスーパー署長ぶりがより顕著である。彼の一言で、悩みは一気に解決してしまう。竜崎の言葉をまとめて自己啓発書でも出したらどうだろう。島耕作より読んでみたいぞ。
戸高の存在感が際立っている点にも注目したい。素行に問題がある戸高だが、人望は厚い。優秀だが使いにくい人材を使いこなすのもまた、竜崎の手腕と言える。
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隠蔽捜査シリーズの第二弾の短編集です。 安心して読める作品ですが、竜崎は神託人かって見えちゃいますね。 短編集だから、仕方ないかも知れないけど、ズバズバ行き過ぎ。
ただそれでも面白いし、その説得力があるからいいのかも知れない。
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久々の竜崎署長、今回もバッサバッサと解決していく。
後輩の悩みを晴らしたり、組織内のゴチャゴチャを治めたり、時には上からの指示さえ平然と突っぱねる。
バリエーションに富んだ活躍ぶり。
短編集という事もあって、いつも以上に切れ味抜群。
毎回ホントに気持ちいい。
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7編のエピソードからなる連作短編
きょうも煩悩をかかえた善男善女が竜崎署長のもとを訪れる
そして晴れ晴れとした顔で帰っていく。ま、そんなおはなしです
というと竜崎署長が新興宗教の教祖めくが、本作の作りがそうなっているんだからしかたない
エピソードのなかで、とりわけ面白いのが「検挙」
くせ者、戸高刑事がしかけて署内は大騒ぎ。それも竜崎署長のツルの一声でぴたっと収まるが
この大騒動で硬直的な上司に戸高刑事が一矢を報いるのが痛快。戸高やるじゃん
シリーズ長編が、ますます楽しみになってきたぞ
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隠蔽捜査シリーズ、スピンオフの第2弾。
物静かながら、物語に引き込まれ、あっと言う間に読んでしまった。竜崎の変人ぶりは健在だが、あらゆる問題を独自の視点から解決していく様は痛快!
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隠蔽捜査シリーズ第7弾で短編集としては2作目。
・漏洩
・訓練
・人事
・自覚
・実地
・検挙
・送検
の七編収録。
ブレない竜崎署長の周辺の人たちの物語で、竜崎の言動に救われるところは胸がすっとします。
直前に読んだ作品が今野さんの「廉恥」(別シリーズ)だったのですが、共通の登場人物で警視庁捜査一課長の田端さんがいて、よく考えたら、今野さんの警察もののシリーズではほぼすべて登場していることに気づきました。
この人を中心にオールスター警察小説を作ってほしいです。
あと、今回の短編中4作品が大森署の話なのですが、そろそろ移動がありそうな予感です。
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シリーズスピンアウト第2弾は短編7編。今回はいろんな人にスポットが当たります。またTVドラマにならないかなぁ・・・
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薄いな
と思ったらスピンオフっていうか、短編集だった。お馴染みの登場人物が勢ぞろいって感じで楽しめた。
それにしても竜崎の判断をこうも劇的に書き切る作者の力はすごいなぁ。いやぁ、満足。
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初読。図書館。竜崎をめぐる人々がどんどん竜崎に引き付けられ、新しい人も竜崎に魅せられる。不動の竜崎健在です。スピンオフもほっこりいいけど、やっぱり長編を読みたい。