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超能力が世のなかに普通に存在して認められてもいて、タイムマシンが現実に研究されている、そんなパラレルワールド的な背景で語られる、ほのぼの、切なさもある連作短編集です。
超能力が出てくるのだからSF的展開をしなければならない!という思い込みはそれほどなくても、それらをあくまで背景のひとつとしているだけで、普通に恋愛や友情をさらっと描いているというのは、ちょっともったいないようなそれでいいのかしら、というような違和感を感じたりもしました。それこそが味、といえばそうなんですが、変わった切り口だなあと感じたのでした。
私は熱いイシ、という短編が良かったなあと思いました。なんか、きゅっと切なくなりましたね。若いっていいね(溜息とともに)。
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タイムマシン、ロボット、不思議な石、超能力、瞬間移動、謎のバッジ、惚れ薬etc.
ちょっと不思議な力が身近になってきた
そんな世界での日常。
連作短編集
不思議な設定が、無理なく自然に感じられて
平易で軽快な文章とよく合っている
子の人の本は、やっぱり好きだなぁ
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とても不思議なお話。何度も読み返したくなる。たくさん時間をかけて読めば、時間と人との繋がりが少しはんかるのかなあ?
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ちょっと不思議な短編集。
微妙に絡み合ってたり、絡み合ってなかったり。
もうちょっと全部で一つの話になるようにもって行って欲しかった気もします。
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「タイムマシンでは行けない明日」のラストシーンの謎を知りたくて、その前編である本書を読んだ。残念ながら、謎は解けなかったが、この平沼昇一が存在する微妙に科学技術が発展したパラレル現代というべき世界、つまり「タイムマシンでは行けない明日」の世界が、著者の中で、その前編である本書から確固たるものとして出来上がっていることに驚いた。前作である本書の中に、登場人物やその来歴がすべて頭出しされていて、次作でその世界が大々的に披露されていると言ったらいいだろうか。出版順に読めば、後から「こういうことだったのか」と思う仕掛けが満載だ。また、自分のように、逆順で読んでみても、「ああなるほど」と思うことがいっぱいある。とにかく、この物語の世界は、この2作で完結ではなく、まだまだ広がるのではないか、という予感がするし、是非読みたい。著者の今後の執筆に大いに期待する。
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タイムマシンでは行けない明日を読もうと思ったら関連作品とあったのでまずこちらから。
苦手なSFものだったんだけど、どれもすごく面白かった。連作短編なんだけど、すごく読みやすい上に心が温かくなる。やたらファンタスティックだけど本当にありそうで。自由ジカンはあまりピンとこなかったけどそれ以外は大好き。
あゆむくんと美歩ちゃんのその後気になるなー。
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タイムマシンでは行けない明日が非常に良かったので、コチラも図書館で借りてみた。
コッチが先みたいだけど、僕としては逆の順番で読んで良かったなと。
なんというか、タイムマシンでは~に登場した人物達のそれぞれの短編集なのだが、チョット違うというか同一人物じゃないような違和感。
これがあのパラレルワールド的な感じかなと。
タイムマシンを使ってしまったことで元の世界に戻れなくなった丹羽くん。
彼が感じていた違和感を少し感じることが出来たかなと。
順番どおりに読んでたら、そんな感じはしなかったかもね。
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星3つか、4つか。
恋愛がどの話にも登場するのが作風かと思っていたが、友達バッジは欠片も登場せず、少し変わったものに。
短編集なので、盛り上がるところで終わるものが多かったが、各作品の連動性や、友達バッジの作風は好きだ。
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家庭用ロボットが普及し、
タイムマシンやら超能力やらが日常茶飯事となった世界。
大学教授が作ったタイムマシンで、過去に戻ってあゆむくんとの関係を変えようとした美歩。
カフェ経営の男女が、すれ違いそうになったとき
常連の田中くんが持ってきた気持ちがわかる石。
超能力で有名になってアイドルになろうと企てていた女子中学生。
瞬間移動で楽しんでいただけだったけど、三十路を過ぎてやりたいことに前進しようと思った瞬間。
友達バッジで手に入れた偽りの友達と、失った親友の信用。
恋人ロボットの虜になってしまったあゆむくんと美歩ちゃんの関係。
惚れ薬で同僚の長谷川さんの気を引こうとした田中くんの結末。
友達バッジ、切なかった。
表紙のキンコン西野さんの絵が、小説の世界観といい感じ。
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ドラえもんのポケットを探っているような短編集。
時間や人に対する気持ち、場所等を自在に操る不思議な能力が次々に出てくる。
家庭用ロボットが発売されてタイムマシンの研究が進められる時代設定は、正にドラえもんの世界のようで子供の頃に夢見た世界。
けれど実際にその能力を持った時、思い描いたように巧く使いこなせるのか…持ったら持ったで色々大変みたい。
短編集全体が学生時代の甘酸っぱさを思い出させてくれるものだった。
短編集に度々登場してくる、ちょっとオッチョコチョイの田中君のその後も気になる。
この中でどれか一つ能力が貰えるならば、私は「瞬間イドウ」をください!
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2018/4/16
タイムマシンに魔法の石、時間を操る力や瞬間移動...不思議な力の連作短編。
「タイムマシンでは、行けない明日」を読んでから読みたくて読みたくてやっと読めた。
そしてまた「タイムマシンでは〜」を読みたくなる不思議。
魔法も使えず、便利なことも得することもない、いまの世界で失敗しつつ生きていくのがいいんだ。
小学三年生のサトシがいちばん大人。
過去ミライ/熱いイシ/自由ジカン/瞬間イドウ/友達バッジ/恋人ロボット/惚れグスリ
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「タイムマシンでは、行けない明日」って本の前作。
初めに2冊目借りてまって、読む前に急いでこの本を借りに行ってきた。シリーズものだとは...
何個かの短編集で成り立ってるけど
少しづつ絡みがあって一気に読んだ。
個人的には最初のが面白かった。
畑野智美さんの本は個人的に読みやすいし好き。
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軽くて然り気無い不思議が読み易かった。タイムマシンの登場する「過去ミライ」は王道だけれどわくわくした。超能力者としてテレビに出る「自由ジカン」、外国に飛んじゃう「瞬間イドウ」、家庭用ロボットの「恋人ロボット」も印象的だった。いじめと裏切りの「友達バッジ」は苦かった。
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既に読んだ「タイムマシンでは、行けない明日」の真相を解くために読む必要があるとのうわさを信じて読みましたが、結局よく分かりませんでした。ウォー!気になる!
本としては短編でとても読みやすかったです。SFでタイムマシンやテレポーテーションが出てきます。妙に日常的な感じで現実離れして感じない本です。まあ現実離れはしていますけどね。
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相手の気持ちがわからなくなることって、あるよね。でも冷静になって考えると、わかるほうが特殊だよね。その、わかる、一瞬の話しなのかな。