紙の本
うんうん
2016/05/23 15:23
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投稿者:チベット - この投稿者のレビュー一覧を見る
家の奥さん一気に読了。京都で生まれて育った人にはひとしおらしい。
我輩とて同じ。学生時代の下宿屋からウロウロしてた路地のあちらこちらが所々にあってまさしくうんうんである。
紙の本
ろーじの魅力がいっぱい
2015/12/30 13:43
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投稿者:素敵な楽園 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都には路地が数え切れないほどあり、名前も付いていないところもあります。しかし、そこに踏み込むと心が落ち着きます。 著者があまり知られていない路地や神社仏閣を中心に紹介します。 路地裏にこそ本当の京都を垣間見ることができます。 京都を深く知りたい方や新しいお気に入りを増やしたい方には必見です。 路地裏には観光客が知らない地元人が利用する飲食店があります。 この本を持って思わず散歩したくなることは間違いありません。 著者の柏井氏が京都人ならではの視点で素晴らしい京都を紹介してくれます。 きっと満足いただけるはずです。
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メジャーな京都ではなく、マイナーな京都についての本。
神社仏閣から食に至るまで観光化されていないスポットに当てています。由緒あるのだけど、観光客が立ち寄らない神社を見るのも面白そうだと思いました。食に関しては、観光地化していなくても、地元の客で行列ができていたりと、決して知られていないお店ではない様子。すき焼きや、うなぎ、そばなどバラエティー豊かな情報はそれでも惹かれるものがあります。 路地裏の京都も本片手に当たってみたくなりました!
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記載されているお店を目指して行く、つまり、本書をガイドブックのように使う方法もある。
本書を読むと、有名な観光地を避けて、京都で路地裏巡りしたくなる。
おもしろいことはないかなと思いながら路地裏を散歩している時に、本書に記載されたお店に偶然出会うのもまた旅の醍醐味。
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京都に生まれ、京都に育ち、そして京都をこよなく愛する筆者による、京都案内。
京都市内(いや、むしろ京の都といった方が良いかもしれない)は、御所を中心に置き、東西南北に規則正しく貫かれた大通り(路)を基本に発展してきた。
しかし、それは寺社や貴族などの暮らしであって、庶民の暮らしは、より細い道である筋、そして路地に面して営まれてきた。
京都を旅する時に、有名な観光地だけを点と点を繋ぐように旅行するのであれば、決して目に入らない路地。
乗り物に乗って通り過ぎるだけでは、決してめぐり会えない、路地との出会い方の入門書。
京都は、千年の歴史を持つ我が国の都。そして、その歴史的な町は、時代の発展と共に刷新されてしまったのではなく、人々の暮らしとともに、元の形を保ったまま変化してきた。
だから、路地には京都の歴史が、そのまま生き残っている場所が多くある。
伝承に出てくる、鬼が身を投げた井戸などが、今もそのまま残っているのが、京都の町。
そして、その路地は、いつも出かける観光地や、バスを降りたその場所から、歩く方向を少し変えて見るだけで、目の前に現れてくる。
そんな路地には、地元の人しか知らないような名店や、知る人ぞ知る名物などが隠れている。
本書には、それらを紐解く秘密の地図まで掲載されている。
本書で、紹介されることにより、その中の幾つかは、メジャーの知るところとなり、気軽に出かけられる路地の店では無くなってしまうかもしれない。
でも、本書で紹介されているのは、そんな路地の歩き方。だから、自分で知らない路地を探しに行けば良いのだ。
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京都の旅から帰ってきました。今回柏井さんの新書を4冊持って行ったのですが、結果的に1番役に立った(旅途中、最も鞄から取り出した)本がコレでした。食べ物も、旅スポットも、そんなにテーマが統一されているわけでは無いのですが、所謂観光旅をしない私の好みに合った場所がたくさんあったということなのでしょう。実は、約40年前の受験で兄貴の下宿に宿泊しながらこの時ばかりとまるまる一週間京都を観光しました。そこで銀閣寺、清水寺、金閣寺、嵐山等々の観光スポットは回り尽くしたという自覚があって、その時の旅スタイル、歩き通す旅が最も楽しい発見のある旅として私の身に染み付いたのです。だから、京都に来たらもう有名な場所には行かないことにしています。
京都に着いていの一番に行ったのは、夜な夜な怨みを抱いて通った女の実家の井戸(「鐡輪の井」)です。貴船神社は丑の刻まいりで有名。そこへ、五条上がるのこんな所から毎夜三時間はかけて呪いに行く。しかし安倍晴明の力の前に女は逃げ帰る。そして身を投げた所らしい。ここの井戸の上にペットボトルの水を一晩置くだけで、縁切りの水として霊剣新たかになるらしい。これがまた、地図アプリでピンポイントで場所を示されても見つけられない微妙な場所にあり、本の文章を精読してやっと印を見つけてたどり着いたのです。この井戸にも鍛治屋町敬神会が解説書を置いていた。他の場所も教育委員会の説明板など大抵付いている。しかし、本の解説はそれとは明らかに違う原典から解説しており、安直な所から情報を得ていないこともわかった。
その他にも、土蜘蛛伝説に繋がる源頼光の大蜘蛛退治の蜘蛛塚二つ(上品蓮台寺と北野天満宮の角)、大工の嫁が八百年都を災禍から守り続ける神さまになる「おかめ塚」、実はこちらにも飛梅があり菅原道真産湯の井戸まである「菅大臣神社」、平将門の首が晒されていた場所「神田明神」、猫の恩返しの伝説のある猫寺、全体的に、怨みや不運を避けるための塚や施設が京都には其処彼処にある。京都だから、それが1000年以上伝えられているのが珍しく無いのが、とても珍しいと思った旅でした。
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コロナ禍の中、旅行もできないので、少しばかり「本で旅気分」と読んでみた。
著者が言うように、本や雑誌(ウェブも)情報の大半は「書き尽くされてきたことを、ただなぞっているだけ」だ(それでも編集や写真に優れたものはあるように思う)。
脇見や道草したり、生活者の感覚が入ってたりする本書は、一般のガイドブックと視点が少し違っていて面白い。
京都は2~3年に1回、出張で行く程度で、正直なところ、マニアックすぎる情報については、あんまり頭に入らなかったのだが、一通りガイドブックに載っている京都を堪能したリピーターには格好の”次の一冊“だろう(住宅地にまで観光客が入ってきて写真を撮ったり、食べ散らかしていく“観光公害”が拡大しないか少し心配だけど……)。
「人が住む街には、多かれ少なかれ、危険が伴うものであって、安全、健全ばかりを優先すると、街から艶が無くなってしまう」「路地裏の小さな店で、カウンターを挟んで遣り取りする魅力が、大きな店になると失われていく」という著者の意見には賛同するが、ま、仕方ないんでしょうな。バリアフリーとか省エネとかも大事だし。
でも、やっぱり、近年の巨大建築物は、安っぽかったり、効率的過ぎて、“色気”がないなあ。