紙の本
書きたい気持ちをサポートしてくれる文章指南書
2017/04/19 08:57
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投稿者:坂の下の落人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホントにタイトルどおりの文章読本です。
著者は元高校教師で、またいくつものカルチャーセンターの講座で指導してきた経験から、ヘンに精神論や、はたまたテクニックに偏るわけでもなく、文章を書きやいきっかけや環境作りについて述べられています。
文章化するとはどういうことか、読みやすい文章、よい文章とはどういうものかというのが、具体的な実例の添削でわかりやすく解説されています。
タイトルどおり、文章づくりの入り口部分という印象もありますが、いきなり難解な文章読本を読むより、まずはこれをきっかけにして、文章を書く機会を増やし、磨いていくというのが、この本の正しい活用方法かと思います。
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本屋をふらふらのぞいていて、見つけてそのまま買った。
題名そのまま、書きたいけれど書けなかったのだ、その時。
改めて、自分というものを見直さねばならないなと思う。
それをしないと書けないのだ。
今までは単に好きだという勢いだけで生きてきたけど、もうそうはいかない、書く方もそういうことなのだろう。
文章の推敲、新たに気を付けるべきところがあった。そうかなるほど、書くことを学んできていないので、とても新鮮。
趣味の物書きだけれど、素の自分、自由でいられる場所なのだ。
それはそれで厳しい世界なのだけれども。
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書きたいのに書けない人のための文章教室 清水良典著
2015/2/8付日本経済新聞 朝刊
文章を書くことで自分を見つめなおし、創造しなおすことができる。文芸評論家として活躍する一方、大学などで30年以上文章を指導してきた著者はそう訴える。本書がユニークなのは書けない理由を解きほぐしている点。自分の気に入った文章をノートに書き写そう、きれいごと抜きの自分観察日記をつけよう……。ひょっとしたら自分も書けるかも、と思わせる具体的なアドバイスが盛り込まれている。(講談社・1200円)
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とっても読みやすく、文例に応じての解説でとてもわかりやすかった。
ここに載ってる文章への接し方を、真似して書いてみたい。
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題名を見て迷わず図書館で借りる。いろいろとためになったが、とにかく毎日コツコツと書くことが大事だということが決め手だろう。
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具体的な書き方よりも書くということはどういうことなのか、書く素晴らしさを訴えてくる本だった。どちらかと言うと、レポートなどの必要のための「書きたい」ではなく、趣味としての「書きたい」人向け
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・書くことは、「新しい自分をつくる」こと。
→自分という人間を見つけなおし、言葉によってつくりなおすこと。
・活字まみれの時代の「自分づくり」。
→他人の書いた文章にたえまなく侵食されていて、「自分の」境界が保ちにくい。自分が何をどう感じ、何を考えているのかが、はっきりしなってくる。そんなとき「自分」を確かめる一番の方法が、文章を書くこと。書くことによって、一個の考えを持った「自分」がはじめて生まれる。
・読んだ本や文章からお気に入りの部分を抜き出して、ノートに書き写す
→見本にしたい文章のモデルを集める。自分の感性に忠実に。書き写す分量は、1-10行程度で充分。感動しただけでなく、わからない部分があるけど気になる、発想に驚いたという文章も。
・「気になる言葉」を集める
→書き写した文章からノートの余白に抜き出す。関心を引いた言葉(単語)、面白い比喩・形容、特徴的な表記、自分も使ってみたい言葉。
・メモ帳を持って街に出る
→できるだけその場でメモ、内容を増やす、文章を書く前にはメモ帳で着想を確認する、取捨選択や並び替えで作品の構成を検討
・メモは箇条書きでなく、紙面全体を使って放射状に書く