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ウクライナ情勢と歴史を初めて知った。中国アメリカに目がいきがちだけど、ロシアを中心とした視点も必要だな。
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池上さんより詳細。あまり日本でこう言う類の一般人にもわかるように各国の問題を掘り下げた本を出す人はいなかったので貴重。ただし、池上さんより分析と私見の境が曖昧。
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ラジオ番組のトーク記録とメールマガジンの配信を組み合わせたハイブリッド型に再構成された書籍とのこと。確かにその効果はあると思った。ラジオの記録は、平易にわかりやすくその本質をついているので、メルマガの深堀りが生きている。
テーマそれぞれが、日常生活には全く関係ないことと思っていたが、今後、日本への波及の恐れのある事象であるということが理解できた。
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前作「新帝国主義編」の続編で、期間は2013.7~2014.6となっている。
【アラブの春】
アラブの春で手にした民主制というものは、民意を問うとイスラム原理主義が勝ってしまい、その国の政治を不安定にする。結局軍が出て、事態を収拾する事態になっており、民主主義の否定という皮肉な結果を生んでいる。
【反知性主義】
麻生副総理の「ナチスの手口をまねろと」言う発言。
米国にとって、ナチスドイツと現在のドイツ連邦共和国は全く別の国家である。同様に大日本帝国と現在の日本国は、全く別の国家だという前提で日米同盟は成立している。
麻生発言はこの前提を崩す危険性をはらんでいる。
今その辺を溜めているのが韓国で、歴史認識で(現在の)日本はナチスと一緒だということにして、アメリカのユダヤ・ロビイストと連携していこうとしている。
【シリア問題】
以前のシリアには部族・宗教意識だけしかなく反対派を皆殺しにするようなことをやっていた。それでは駄目だということで、今のバッシャール・アサド大統領は改革に乗り出した。
ここで今のバランスを崩したら大内乱になると考えているのが、ロシア、イスラエル、イギリスで、それに対してアメリカは「悪いのはアサド」と決めつけて懲らしめてやれと、(ドラエモンの)ジャイアンのような単純な考えだ。
ただ、シリアは金がなく、そこにイランが金を出して反イスラエルの動きをさせている。
また、フランスは反政府側の糸を引いており、フランスの影響下に置こうとしている。
【米国のレッドライン外交の終焉】
レッドライン外交とは、まず米国が一方的に越えてはいけない線(レッドライン)を引く。この線を越えた政権、組織、個人に対しては、力による懲罰を加える。
イラクのサダム・フセイン政権、アフガニスタンのタリバーン政権はレッドラインを越えたので、米軍によって壊滅させられた。
今回オバマ大統領はレッドラインを越えたシリアを攻撃することが出来なかった。
今回のシリア問題を巡る対応の稚拙さが、国際社会における米国の影響力に翳りをもたらしたことは間違いない。
【イスラエルとの共同声明】
今回の「日本・イスラエル共同声明」は、日本の安全保障とか、今までのアラブ寄りだった日本の外交政策をガラッと変える。
武器輸出三原則の緩和のときのポイントは何だったかというと、一番大きかったのは実はイスラエルだった。
他に
・面倒な隣人中国
・北朝鮮問題
・ウクライナ問題
等面白い見方、分析が満載。
今の時点でも新鮮さを失っていない。
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佐藤氏ならではの鋭い視点で面白い。
アメリカ一極独裁制が崩れたこと。
ロシアとウクライナは、どちらも曲者どうしの戦いであること。
NSCができても公明党の動きで自由に統帥権を施行できない事態になっていること。
北朝鮮はスターリンの真似をしてNo2を処刑したこと。
中国がした空からの進入がどれほど危険なことを意味しているかということ。
沖縄問題は、日本でも民族主義を引き起こさせかねないこと。
などなど勉強になった。