紙の本
木暮荘に住んでみたい
2020/07/26 13:45
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
木暮荘は、小田急線・世田谷代田駅から徒歩5分にある、築...たぶん、さまざまな描写から30年はいってるだろう全6室のぼろアパートで、住人は、よこしまでちょっと切なく笑える目的でもってそこに居をかまえる70代の大家+20代の若い店子が3人+大家の飼い犬のジョン。
ストーリーは、この4人と彼らの関係者たちで織り成す日常の話だが、そこは三浦しをん作品だ。普通には展開しない。
ややサイキック、やや神がかり、やや妄想、やや犯罪...みたいな、ありそうでなさそうな不思議なエピソードをエッセンスに短い物語が展開し、それぞれの物語の主人公が、ほんの少し、ささやかな救いを得てしずかに終わり、そして、次なる住人の物語へとつながってゆく。
小暮荘をとりまく人々の救いの話をそれぞれ読んで、自分もそこの住人になって癒されたような、そんな読後感の物語。
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電車の中でお勧めの短編集
2018/06/20 13:14
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投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポロいアパートに住む4人の住人と、その周りを取り巻く人達の物語。これから恋が始まりそうなカップルや、浮気、不妊、妊娠、三角関係と盛りだくさんで、一見ドロドロな話になりそうなところをサラッと愛すべきキャラに仕上がっています。個人的には並木とニジコの話がほっこりしてて好き♪単純に生きてるっぽい人でも、幸せに見える人でも、人にはそれぞれ悩みがあり、それと付き合いながら生活してるんだなぁ…と。泥味も砂味も体験したくないなぁ…。浮気も嘘も味わいたくない…。
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さすが三浦しをんさん。
2016/06/26 12:17
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投稿者:まゆこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
三浦しをんさんの書く本が大好きで、
本屋に行くとまずは三浦しをんコーナーを一回り。
気になる題名をすぐに買ってしまいます。
小暮荘物語。題名を見たときは、ボロボロのアパートでのほのぼの生活が書かれているのかな。と思いました。
読み進めていくと、建物はイメージのままに、
小暮荘に住む人々の日常や心情が順に書き出されているものでした。
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木暮荘の天井!
2015/03/17 15:07
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投稿者:CoolG - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろさは期待どおり(^^) 内容はびっくり(^_-)
神崎くんみたいに俯瞰して見れば客観的に解ってしまうのかなと、感想。
キャストたちは自問自答して悩んでるようやけどいろいろな出来事で解決(^^)
すっきりしたぁ(^o^)
木暮荘の天井に住みたい、イヤ捕まるやろなぁ( ̄^ ̄)ゞ
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木暮荘に住む4人を中心にした短編集。
どの登場人物も個性豊かで惹きこまれた。
木暮荘の家主の老人、部屋が汚い女子大生、階下を覗き見するサラリーマン、3年前に出て行った元彼に居候された花屋の店員。最後のニジコさんと並木さんの話はもっと続きが読みたい。
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壁に耳あり障子に目あり
同じ屋根の下に、十人十色の生活や人生が詰まってる
それを少しずつ関わったり、距離を置いたりして暮らしている
そんな物語
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おんぼろアパートを舞台にした連作短編集だけど、やっぱり18禁かな。
性がらみのお話で、中には通報レベルの人も・・・。
だけど、この年になると、性と生は密接にくっついてることを突きつけられます。花束でいうと、大きく豪華に見えるようにと思うのが男性なら、どんな色合いでどんな種類の花を使って、どんなイメージにするのかと思うのが女性というふうに、なにかとすれ違っていたりします。肉なしの魂はあり得ないのだろうけど、みんなどっかさみしいのでしょう。その滑稽さや、悲しさが、底流にずっと流れています。
こういう作品、私は結構好きです。
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築ウン十年のおんぼろアパート木暮荘。
どの物語にも性がつきものになっているんだけど、特に官能的な訳ではなく、抵抗なく読めると思う。大家さんがセックスセックスと言い出したときは笑ってしまったが。住人はみんな一癖ありな問題を抱えていて、みんな変だけど、みんなイイ。「黒い飲み物」はちょっと怖くてあまり好きになれなかったが(この話の主人公は木暮荘の住人ではないので、まいいか)。
木暮荘の犬をシャンプーしたいトリマーとヤクザの交流のお話「柱の実り」と、不妊の女子大生が生後間もない赤ちゃんを突然預けられる「ピース」が特に好き。性と同時に「生」のお話でもあって、この二つは切り離せないんだろう。
木暮荘の人々のそれぞれの繋がりも良くて、特に女子大生と大家さんの関係は素敵。
彼といる自室に元カレが転がり込んできて奇妙な3人の生活を送る「シンプリーヘブン」も良かったけど、その後別の話でこの元カレが最後新しく恋を始めたときは、「おいおい、あんたはふつーに幸せにならずにストーカーでいてくれよ」と無神経ながらも思ってしまった(笑)。
みんな、愛すべき変人だ!
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人は皆いろんな感情を持って生きてる。当たり前だけど、そんなことに改めて気付かされた。伝わってくることがとても多い作品だった。自分の気持ちに素直でいようと思った。
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木暮荘に住むいろんな人のストーリーを短編で描いた物語。
個人的に短編が好きじゃないこともあるが、最後まで読めなかった。
設定の一つ一つは「普通の人」に近い「幸せなはずなのに何か物足りない」ことがベースになっているかと思う。
そういった何かに焦がれる設定は好きなんだが、不完全燃焼の割には想像の余地が残されていない気がして、個人的にはあまり読んで満足できる作品ではなかった。
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築年数不明のぼろアパートには変な人々がそれぞれの問題を抱えてけれど平穏そうに暮らしている。
ベタベタな人情物語ではなく自分が出来る範囲で人を思いやり自分を思いやる生活に溢れている。
読めば誰でも住んでみたくなる木暮荘である。
やっぱり三浦しをんさんは名人だなあ。
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セックス、セックスって言ってる割には、いやらしさがなくてとても読みやすい。笑って泣けてほっこりするいい話でした。
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世田谷代田にある木暮荘というアパートをめぐる連作短編。主人公はどんどん変わっていく。三浦さんの作品だからといって、いつも面白いわけではないという一例。
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http://takotakora.at.webry.info/201410/article_10.html
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生きていくことは、
少し辛くて、すごく楽しい。
そんな気分になるかなあ。
そしてこの連作短編の根底に
性をすえているのがちと面白かった。