紙の本
滅び行く世界の中でどう生きるのか?
2015/12/29 09:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nawade - この投稿者のレビュー一覧を見る
星神との闘いの後に眠りについた準勇者が目覚めたのは人類が滅びた後の世界。そこで彼は使い捨て兵器な少女妖精達とスローライフを送ることに。
過ぎ去りし思い出に報われぬ郷愁を抱きながら、滅び行く世界の中でのちっぽけな、だけど大切な日常を送る主人公の目を通して、救われたいと願いながらも、それを素直に表現することができない少女達の姿を描いています。
割と救いのない世界観の上、最後に爆弾まで落としてくれましたが、次巻、どう展開するんでしょうね?非常に続きが気になるヒキです。
投稿元:
レビューを見る
ふざけたタイトルとは裏腹なシリアスなファンタジー。いいところで1巻が終わるため続きが非常に気になる。これは2巻も続けて出すべき。気になって仕方がない。
バターケーキはそんなに美味しいものなのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
全体的にシリアスで面白かったけど、この巻だけだと中途半端な感じ
でも次が気になるからとりあえず次もよんでみよー
投稿元:
レビューを見る
いくらなんでもタイトル長すぎんだろと思ったけど、そうか、LINEのアカウント乗っ取り文面が元ネタか。
確かにある種、終末ではあるけど、1巻ではまだいまいちタイトルが響いてこないな。これからに期待。
キャラ的には、うーんそうだな…アイセアがわりと好きかな。
投稿元:
レビューを見る
伝説の剣とか、種族とか、王道なファンタジー。
世界観がしっかりしていてガッカリする場面は無かった。
時々出てくるセリフの中に考えさせられるものが多々あり、とても感心した。
読んでよかった。
投稿元:
レビューを見る
評価の高いものを探していて出会ったのがこのラノ2016でも注目されてたコレ。
最近流行りの長いタイトルから何となく敬遠してたけど、まじめなファンタジーで好感が持てます。
この切なくて儚げな雰囲気はなぜか『雨の日のアイリス』を思い出した。そっち系の話が好きならきっと心に響くものがあるんじゃないかと。
投稿元:
レビューを見る
いま流行りの寿限無っぽいラノベタイトル。
内容は思ったより硬派。
あとがきでもあったように、この一巻で誰かが救われることはないのでコレは序章という扱いで次巻から本格的にストーリーが動くのかな?
世界の「終末」を一度むかえた主人公。
そして、自らの「終末」をむかえるはずだった少女たち。
彼らが、これからどのような道筋を辿っていくのか気になるので、つづきも読む。
投稿元:
レビューを見る
可もなく、不可もなく。ノンフィクションぽいスタンスでこのストーリー展開であればまだ意外性もあったかもしれないが、おもいっきりファンタジーだし。4巻まで読めばもっと大きい山が来るのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
人類が滅びた500年後,耳は尻尾を持つ種族が空の上の島で暮らす世界に最後の人間として復活した元準勇者のヴィレムは,武器管理倉庫の管理人として就職する。そこで管理されている武器とは少女の姿をした妖精兵だった。
ことに大きな事件が起こるともなく,かといって日常系でもなく,終末らしいかというとそうかもしれないけれど,今ひとつ登場人物達は普通である。でもつまらないわけではなくて,最後までするすると読んでしまった。
投稿元:
レビューを見る
2017年春アニメの1話を観て原作本を購入。早々に読了。アニメのシナリオライターが生業の方らしくアニメのシリーズ構成と脚本も担当されていて原作本とアニメの演出が順番変えたり台詞を変えたり無くしたりしてる。
アニメ1話が気に入ってまとめ買いしたのだけどバリアントがあってアニメ観ても楽しめる。
投稿元:
レビューを見る
前から気になってた小説ではあるものの、買うのが遅くなったせいでアニメ版を先に見てから読む形になったんですが、
ヴィレムって18なのかよ!
20代だと思ってた。
まあ戦時の18歳だから妙に達観してる事もあるだろうけど。
それにしても、養育院のアルマリア、本来の保護責任者がいい加減だからって、自分とさほど歳の変らない男に"お父さん"というあだ名を付けるセンスは…
アルマリアが付けたわけじゃなくてもっと小さい子が付けたのかな?
投稿元:
レビューを見る
1〜5巻まで読了。
最初は美少女ハーレムものかと思って期待していなかったけれど、読み終えてみるとかなり硬派なファンタジー。タイトルでかなり損してる気がしますが…(›´ω`‹ )
4巻、5巻であの設定がこうで、コレがこうでー!?って、最初から読み返したくなる本。
投稿元:
レビューを見る
失礼ながらタイトルが長い作品は、なんとなく地雷臭を感じて読まないことが多かったのですが、この作品のアニメを見て良い意味でビックリしました。
めちゃくちゃシリアスで哀しい作品やん、これ……。ラノベやWEB小説特有のノリ満載の作品なら、すぐに切る気満々だったのですが(苦笑)
物語の舞台となるのは、突然現れた「獣」によって地上が蹂躙され、人類が絶滅した世界。獣人や妖精族といった人類以外の種族は地上を捨て、浮遊大陸で暮らしています。しかし、そんな浮遊大陸にも獣の脅威は健在で……。
そんな中で人類の唯一の生き残りヴィレムは、友人の小鬼族から、ある兵器の管理人の仕事の斡旋されます。しかし、兵器があるはずの倉庫にいたのは幼女や少女たちばかり。そしてヴィレムは、その少女たち自身が兵器として扱われていることを知ります。
少女たちの特徴として挙げられるのは、自分の危険についての感覚が鈍いところ。少女たちは大けがをしても、痛がるよりボール遊びを優先します。それは少女たちの種族の特徴でもあるのですが、それも少女たちの兵器の側面を表しているかもしれません。
そんな中で管理人になる前に偶然ヴィレムと出会った少女クトリ。ヴィレムが気になる一方で、彼女自身の出撃の日時は迫ってきます。そしてそれは、諦めていたはずの命に対する未練が蘇ってくることでもあり……。
一巻のハイライトは、クトリ自身が兵器としての自分から、年頃の少女の感性を戻していくところでしょうか。しかしクトリ自身の境遇を考えると、それはある意味残酷なことでもあります。
アニメで話の流れは分かっていても、改めて切なくなる作品です。次巻の話の流れも分かってはいるのですが、また心がぎゅっとつかまれてしまうんだろうなと思います。
投稿元:
レビューを見る
『イリヤの空』は14年前らしい
一周半というかライトノベルが中高生とするなら
6年一周期で2週半しているだけに懐かしの味わい
違うのは昨年の『絶深海のソラリス』もそうだったけれど
ヒロインたちに対し視点主人公が目上であるところか
ハインライン『大宇宙の少年』『宇宙に旅立つ時』そして『夏への扉』が許されるのだから
全然問題ないはずだが
ライトノベルであってジュブナイルでないのがよくわかる
そのぶんナイングラートさんがとてもおばさんぽくてつり合いとれてるのかも
ここまで奇形的にしなくても『サクラ大戦』でいいのよ
でもライトノベル作家には無理か
投稿元:
レビューを見る
アニメを視聴した当時、あまりにも心の全てを揺さぶってくるような内容にいつか原作読もうと思っていたのだけど、随分遅くなってしまったな
世界観は人類が滅びそれ以外の種族が跋扈するようになった世の中。そして主人公のヴィレムは最後の人間。ヒロインのクトリや他の少女達は兵器として命を使い潰される存在
だからここからヴィレムやクトリがハッピーエンドを手にするなんてありえない。出来るのは限りある生命をどこまで楽しいものに出来るのか。そして最後の瞬間まで自分の生命を諦めないで居られるか
そういった部分が話の中心にあるために作品のノリはそこまで明るくない。
しかも現在のヴィレムは戦闘能力が皆無なものだからヴィレムがクトリ達の代わりに戦うことすら出来ない
ラストで描かれたようにヴィレムはクトリを戦場に送り出すことしか出来ないし、遺跡兵装の調節だって気休めにしかならない
ヴィレムは勇者の辛さもクトリ達の境遇も理解できるのに見ていることしか出来ない。
本作で描かれている多くの描写がとても辛いものばかり
また、現在のヴィレムや黄金妖精達の在り方も凄まじい
ヴィレムは準勇者として500年前に限界の限界まで戦った。その際に石化して一人だけ人類の滅亡から取り残された。だから今のヴィレムは死人のようなもの
黄金妖精は自分の死を認識できないほどの幼さで死んだ迷える魂を利用した存在。そして死も痛みも恐れない。こちらも死人のようなもの
死にかけた世界で死んだような少年と少女達。だから何もかも諦めようとしているのに、諦めきることが出来ずに藻掻いてしまう。
そういった彼等の有り様がとても美しく映ってしまう
終盤、様々な出会いや反発を繰り返したヴィレムとクトリはようやく背中合わせに座りながら穏やかな会話を行えるようになる。
そしてそこで交わされた約束がヴィレムがかつてした約束と被ってしまう流れは印象的。ヴィレムの境遇を思えば同じような約束なのだから不吉な印象を感じてしまうはず。だというのにそのシーンから不安感を覚えるようなことはない
それはきっとヴィレムがクトリを支えてくれているからで、クトリが帰ってくる気で居るからなのだろうね
ラストはクトリ達の戦いの様子も描かれないし、帰ってくるシーンも描かれない。それでも穏やかなものに感じられるほど明るい終わり方だと思えるのは、半分死んだような存在のヴィレムとクトリがようやく生者らしくなったからなのかもしれない
ただ、そんな多少の明るさを湛えたラストを吹き飛ばす本当のラスト
あれがそのままの意味であるならば、何から何まで救いなんて無いじゃないかと思えてしまう……