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高校時代の友人が自分を頼ってきたら、どの程度まで助けてやるべきなのだろう…? イヤミスに近い苦い味わい。食い違う両者の気持ちや距離感を、象徴的にあらわすタイトルがうまい。
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大人になってからの「友達」について考えさせられる本でした。読んでる最中は、イライラ、悶々、なんだかな〜と思っていましたが、結局は自分も鈴音の立場だったら、思うことを素直に言えず、お人好しなんだろうと思い知らされました。それが特に悪いこと、良いこととは線引きせず、純粋に「友達」について違う視点を与えてくれたこの作品に感謝します。
母に置いていかれた(捨てられた)耕太くんには少しばかり自分と重なる部分があったので、感傷に浸ってしまったのと同時に、自分も迷っていましたが私も自分の親に会ってみようという決心がつきました。
「会うだけは会ってみようとおもいます。」
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【装幀・デザイン】
bookwall ©Christian Schmidt/Corbis/amanaimages
【あらすじ】
脚本家として順調に生活する鈴音(36歳)が、高校時代の友人・水絵に突然呼び出された。子連れの水絵は離婚し、リストラに遭ったことを打ち明け、再就職先を決めるために一週間だけ泊めてほしいと泣きつく。鈴音は戸惑いつつも承諾し、共同生活を始めるが……。人は相手の願いをどこまで受け入れるべきなのか? 揺れ動く心理を描いた傑作サスペンス。
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最初は水絵のずうずうしさにイライラしながら、どんな展開になるかと引き込まれていったが、出て行けと言えないうちに子供を置いて家出されるという展開にがっかり。もっとサスペンス小説かと。。。10年後に盗癖が本当にあったと子供にしらされるなんて、マヌケすぎませんか?
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近藤史恵のミステリー⁉️
第1章から嫌な感覚が、まさに、背中をぞわぞわしたものが走るような感覚がして読み続けられるか不安。大体展開が想像できるから読むのやめようかな。生理的に受け付けない本を読むべきか?
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何年も会っていない同級生から連絡があり、急に母子を居候させることにした主人公。自分だったら絶対に無理。一週間だけって言われても、延びるに決まってるし、急に他人と同居なんて厳しい。最後まで水絵にはイライラしっぱなしだった。
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10年ぶりにあった友だち「だった」人にどこまで親切にすればよいか。
うーん…、10年は短いような長いような微妙な年月だが、でもそれだけの時間がたてば、多かれ少なかれ人は変わるだろう。
自分も自覚はなくても、他人から見れば性格も価値観も10年前とは違う部分もあると思う。
水絵にイライラしながら読み進めたが、時々「あぁまぁ、そうだよね」と頷く自分もいた。
鈴音目線で読んでいたはずなのに。その鈴音にも時々イラッとさせられて…。
そのイライラさせられた部分は同族嫌悪かもしれない。たぶん私にも二人の持つ他力本願さや優柔不断な部分があるんだろうな。
誰だって自分は「こんな人」とはっきり一言では言い表せない複雑さを持っているのだろうし、そんな人間がゴロゴロといて、社会の中で関わっていかなくてはならないから、いろいろあって当然。
…と思うと、この本は「心理サスペンス」らしいが物足りないような気がする。
読後どの部分がサスペンスだったのかよくわからない。
ただ、「女性同士の物語」としては面白かった。
こういう女性同士の心理サスペンスを期待するなら、明野照葉さんの「汝の名」がおすすめ。
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脚本家として活躍している鈴音を訪ねて、高校の同級生だった水絵が息子を連れてやってくる。
離婚して仕事もリストラされ、行くところがないと言う。
10年も有ってなかった同級生に、どこまでするのが善意なのか。難しい話だ。
久々に一気読みした作品だったが、読み終わった後のモヤモヤが多い…
2016.12.11
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読みやすかったけど結局淡々と物語が進んでいき、最終までだらだらなイメージ。
正直読んだのが時間の無駄だった。
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微妙な違和感や些細なイライラをとても上手く描いてると思う。
だからこそ読んでいると感情移入し、気分が悪くなった。
「はぶらし」というタイトルも、この小説をよく表していて、かつ渋いセレクトだなあと唸らされた。
ただ、心理サスペンスというのとはちょっと違う気がする。
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う~ん、
心理サスペンスと言ってしまうにはちょっとパンチがなさ過ぎるかな?
自分が男のせいか、どちらにも感情移入できず、終始どちらにもイラっとしたまま読み終えてしまった感じです。終盤からラストにかけての鈴音の感情の揺れ動きにも、さほどの共感は湧き起こらず。
逆に、色んな女性に聞いてみたい!この2人の心理はリアルなの?どうなの?
まぁそれでもね。強いて肩入れするとしたら、水絵の側かなぁ。
20代の頃ですが、自分も当時日雇いで、“1日でも休めばアパート家賃入れられんなぁ”ぐらいの貧乏はした事があるんですよね。あれでさらに小さな子供を抱えて・・・と思うとね。その絶望感は、少なからずとも想像のつく所。たとえ10年来の疎遠な友人にでも、知った名にはすがって然りかなと思います。
あ~、あと。
DVモラハラな男を選んで結婚した水絵自身の責任はどうとか、世間様は言われるかもしれませんが。変化こそ人間の本質だからねぇ。パートナーの男が結婚後悪い方に変化してしまったとしても、100%水絵の責任とは言い切れはしないだろうというのが僕の持論。
ん?
結構、水絵サイドに入れ込んでる?
手癖の悪さ?
それはまた別の話だ~ね。
【DATA】
30代、独身。脚本家としてまだまだ不安定な世界で生計を立てる鈴音の元に、高校時代の部活仲間から唐突に連絡が入る。相談にのって欲しいと・・・。
彼女の名前は水絵。ファミレスで待ち合わせた彼女は幼い男の子の手を引き、切羽詰まった様子で近況を語る。結婚した相手とはDVが原因で離婚。職場ではリストラに遭い、今の所再就職の当てがない。
頭の中で、自分が貸してあげられる金額を計算していた鈴音に対し水絵から出た次の一言は予想外のものであった。
「一週間で良いの。鈴音の家に泊めてほしいの」
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気持ちのいい物語ではないがとても現実的で実際自分だったらどうするか、を二人の女性の立場にたって考えて苦しくなってしまった。
好きなタイプの小説ではないのに一気に読まされてしまったのは近藤さんの文章がやっぱり好きなんだろうなあ。
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何とも言えない読了感。友達って確かに何だろう。難しい。
私も友達の家に居候していたことがあるし、逆もある。そのときのことを思い浮かべながら読みました。
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人に優しくするのは、思っていたほど簡単じゃない。
人を助けるのってね。難しいわよ。
2015/11/14
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疎遠になれば記憶や情は薄れていくもの。そもそも友達とはどういう存在なのだろうか。我が身にも起こりうる考えさせられる作品。すごく面白かった。
あらすじ(背表紙より)
脚本家として順調に生活する鈴音(36歳)が高校時代の友達・水絵に突然呼び出された。子連れの水絵は離婚し、リストラに遭ったことを打ち明け、再就職先を決めるために一週間だけ泊めてほしいと泣きつく。鈴音は戸惑いつつも承諾し、共同生活を始めるが……。人は相手の願いをどこまで受け入れるべきなのか?揺れ動く心理を描いた傑作サスペンス。