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友達に子連れで自分のマンションに転がり込まれる。ちょっとした親切心が仇になる。友達の図々しさにイライラし、主人公のお人好しさに呆れる。まさに、貸したはぶらしを返された気分そのもの。
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以前、NHKでドラマ化されいたものをちらりと見ました。
もともと、近藤史恵さんは大好きな作家さんで、ドラマも面白そうでした。
これは原作を先に読まねば!と思い、ドラマを見るのはやめました(笑)。
でも、大正解だったようです。
ちらりと見たドラマですが、原作とはかなり違う…
脚本家の鈴音を、高校時代の友人水絵が息子の耕太とともに「1週間おいてくれ」と訪ねてくる。
高校卒業以来、交流のなかった二人。
水絵がなぜ自分を訪ねてきたのかわからない鈴音。
疑心暗鬼に陥りつつも3人の生活はスタートする。
気が付けば鈴音の立場になりきっていて…
面白かったです。
一気読みでした。
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断ることが苦手な私にとってはとても身につまされる話。
そこは断れよと思う気持ちと、でも断れないよねと思う気持ち。
だったら最初から断ってほしかった、て言われたことがある。
痛い。すごく痛かった。
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前にドラマを見て こわいやら 面白いやら ハマってたやつの原作。
またちょっとストーリーとか設定は趣き違うけど ドラマのときのキャストが目に浮かびながら 読んでた。
原作も面白い。
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NHKのドラマ原作。
鈴音は内田有紀、水絵は池脇千鶴とぴったりのキャスティングだったと原作を読んで感じている。
子供を連れて突然現れた友人。
今日泊めて、そう言われたらあなたならどうする?
友人をどこまで助けるべきか、その問いは現実となると非常に難しい。
子供は大人が思うよりも多くを見聞きしている。
目の前で無理だと突っぱねることもできるかもしれない。
冷たいと言われてもできないものはできないと断るのはある意味では優しさかもしれない。
しかし、実際に幼い子供がいるのならば助けて「あげよう」と思う。
それなのにそれが当たり前だと思われては....
いや、なんだその上からな態度は。
それにしたって彼女の行動はおかしい。
なんで使ったはぶらしを返すんだ?
紹介した仕事もトラブルになりそうだからと断ったりやっぱり受けるといったり。
それにあのことだって、このことだって......。
人には助けられる限界がある。
それは当たり前のことで、それを受け入れられる容量も一人一人違う。
だから鈴音が断らなかったことも、水絵が頼りきったことも、その人の中の「当たり前」でどちらかが決定的に悪いわけではない。
それに、みんな同じに見えた学生時代とは違って、それぞれの人生を歩んでいくうちに「当たり前」は得ていったもので、過去しか知らなかったとしたら、互いの「当たり前」に戸惑って当然なのだ。
水絵はやはり好きにはなれないし、共感できかねる部分が多いが、自分がちゃんとした母親かどうかわからなくなった、という言葉には大いに共感する。
その言葉があることで、私は単純に水絵を嫌な女だ、とか酷い母親だ、とは思えないのだ。
断罪することは簡単かもしれない。
しかし、その理由を知ると、善悪二元論で物事を進めることこそ歪んだ思考のように思える。
そうは言っても、母親はこうあるべき、の気持ちが自分の中にも(残念ながら)あって、結末はドラマ版の方が個人的には好きだ。
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2016.9.16読了
自分だったらどうする?
大きな事件が起きるでもなく、誰かが殺されるわけでもないのだけど、なんとなく嫌な気分になる。
耕太くんがしっかり成長していたのは嬉しかった。
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2017/5/8
いやもうイライラして早く読み終わろうと急いで読んだ。
乗っ取られるとかもっと怖い展開になるかと思ったけど、意外と穏便に終わった。
察してちゃんにまんまとつけいられるのがホンマにイライラしたわ。
察してちゃんダメ!ゼッタイ!
自分もならないように気をつけよう。
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2017/08/27
ちょっと怖い
家を空けている間に何かされてるんじゃないか…何か裏があるんじゃないかってドキドキした
主人公のお人好しさがちょっとイライラした
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最後までハラハライライラしながら読んでしまった。
水絵の態度には共感できない鈴音の立場で見たり、子どもを抱える水絵の孤立無援な状態を応援したくなったり。
巧みな心理描写。
最後に大きくなった男の子が登場で救われた。
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秀逸・・・普段は携帯時にのみ読む文庫本なのに、先が気になって、ついつい・・・www
ちょっと余裕があったがために、つけ込まれちゃった、お人好しの・・・でも、子供連れてこられちゃったら、私もヤバいかも・・・いや、余裕はないんで、大丈夫かもだけど!ww
ま、その前に、10年ぶりの友達(?)に頼られるような人徳もないしねーwww
男の子、ちゃんと成長したようで、よかったわー。
それが唯一の救い、かな。
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音信不通だった高校時代の友人が助けを求めてきて鈴音はそれに応じて一週間の同居を許してしまう。水絵と息子は最初に借りたはぶらしをそのまま鈴音に返し、自分たちは新しいはぶらしを使用するとかありえない話。
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徐々に徐々にかなり引き込まれた!!鈴音の気持ちが物凄く理解できるし、切ない物語と思う。2人の女性の心理描写は上手い!!男でもと言うより私も鈴音と同じ行動すると思う。最後は何ともやり切れない余韻が残る。かなり現実的な終わり方でスッキリしないが最後の章で少し救われる…かな。
友達って何だろ?と考えてしまった。また人助けるとか親切の感覚って十人十色。良かれと思ってやったとしても響いて無かった事は、私自身も体験した事は多々。気おつけなくてはいけないと思う!けど、出来る範囲で私は手助けをしていこうと思う。私の信条の一部でもあるから。設定が今まで読んだ事が無く、サスペンス的に読めて面白い本でした!私的にお勧め!
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高校の同級生とは言え、10年以上親しく連絡を取り合っていない友人の境遇に同情したことから、1週間の期限付きで居候を許すが…。
います、います、こんなウザーイ女。平気で他人のプライベートに土足で乗り込んでくる人。こういう厚顔無恥な方には、心苦しくとも最初からビシッと拒否態勢が最善策だなーと拝読しました。
単なる女性のブラックな部分やら友情やらのストーリーでなかったので、結末がなんともボヤっとしていたのが残念!息子さんが立派に成長してくれているのが何よりです。
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introduction───
今年に入ってからの鈴音は散々だった。
一年くらい関わってきた仕事の企画が中止になった。時間をかけて、いいものができたと喜んでいた脚本だった。鈴音のせいではないし、ほかにも同時進行していた仕事はあるから、食うに困るわけではないが、力を入れていた作品がもう日の目を見ないと宣告されることは、何度繰り返してもショックだ。
─────────
2019年7冊目。
10年間も疎遠だった同級生が突然訪ねてきて自分に助けを求めたら──。
私だったらどうするだろう。
学生時代の関係性にもよるけれど、鈴音と水絵のように部活が同じだったというだけならば、たぶん二人きりでは会わない気がする。
どんなに後味の悪い思いをしても、顔を見てしまったら断りきれる自信がないから、少しでも躊躇う相手には会いにいかない。
そう考えるのは薄情だろうか。
身を削って働き独身生活を謳歌しながらも結婚出産を完全には諦めきれない鈴音と、結婚出産し守るべき息子を得てもまるで経済力のない水絵。
この設定がとてもよかった。
価値観も生き方もまるで違う、だからこそ、それぞれに自分が持っていないものを相手の人生に見出だして羨ましく思う。
ただでさえ難しい女性同士で、これだけ正反対の二人が共同生活をしてうまくいくはずがない。
仕事と家事育児。
未婚と元既婚。
助ける側と助けられる側。
両者のあいだには明確な線引きと無意識の優越感や劣等感がある。
通常であれば生活圏が異なるためにほぼ交流することはないし、たとえ仲のよい友達であったとしても話が噛み合わなくなってなんとなく疎遠になる。仕事の愚痴と、子育てや夫の愚痴はやっぱり相容れない。
友達の定義とはなにか?
他人にどこまで手を差し伸べるべきなのか?
その価値観は絶対か?
女性は基本的に共感を求める生き物なのに、相手が自分と同じ価値観を持っているとは限らないことをすぐ見失う。
だから女性同士は難しい。
私は子どもの頃から女の子のグループが苦手だった。習性というのはいくつになっても変わらないものなのだと最近よく思う。
最後まで水絵に同情する気持ちにはなれなかった。
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読んでてとても疲れた。
明らかに付け込まれているのに、強く断れずにずるずると居候させてしまう主人公にイライラし、
使用済みの歯ブラシを悪気なく返すようなトンチンカンな高校の同級生にイライラし…。
同級生の言い分がすごすぎて(主人公は恵まれてるんだから頼ることの何がいけないのかとか、相手からの善意を待った言動とか)これ絶対痛い目見るやつ!と思ってドキドキしながら一気に読んでしまった。
不自然な強い眠気と仕事場のエントランス入口のオートロックの故障のところで、あー仕事場にも侵入されたなと思ったら案の定だった。
でも何も盗まなかったのは何でだろ。やっぱり過去の恩が蘇ってたのかな。
それにしても同級生の息子、耕太くんは良い子だったな。
ちゃんと挨拶にも来れるし。
親が居候先で盗みを繰り返してたの見てどんな気持ちだったんだろ。可哀想だけど、立派に成長しててよかった。
女の心理描写が上手すぎて、やっぱり感想は「疲れた」!