投稿元:
レビューを見る
短編集。「作家アリス」シリーズ21作目。
▼「高原のフーダニット」
以前、殺人事件の容疑者にされたときに、火村英生が真犯人を突き止めたために冤罪を免れた兄弟がいた。
大朔栄輔と光輔である。
ある日、栄輔から連絡を欲しがっているという伝言をアリスから聞いた火村は、さっそう栄輔に電話をかける。
栄輔は弟の光輔を殺してしまったと告白し、明日自首すると火村に言うために連絡してきたのだ。
誰かに犯行を告白することによって、自首する以外の道を潰そうとしたのだ。
言いたいことだけを一方的に話し、唐突に電話を切ってしまった栄輔。
だが、彼は自首をすることはなかった。
何故なら、殺されてしまったから。
いわゆるクローズド・サークルもの。
限られた人たちの中から犯人を探り出していく。
犯人特定の根拠が少し弱い気もするけれど、残された数少ない証拠から犯人をあぶりだしていく論理は相変わらず見事だ。
「ミステリ夢十夜」は短編ながらも読みごたえがある。
短いからこそキュッと締まった作品が多かった。
投稿元:
レビューを見る
2017/05/04
嘘は言わない
アリバイトリック分類(再録)
証言、時間、場所、人物、犯行の様態
投稿元:
レビューを見る
作家アリスシリーズは文庫になり次第買ってたんだけど、違うシリーズとか出だしてどれ買ったらいいかわかんなくなってもういいかと思ってたらドラマが始まって、やっぱ読まないと!ってなって調べて買った。
夢十夜はなんかオチがあるのかと思ったら特になかったな。
投稿元:
レビューを見る
単行本版を既読。「オノコロ島ラプソディ」、「ミステリ夢十夜」、そして表題作と続く中編3作が収録されている。単行本を読んだのが6年も前だったためか、驚くほど内容を覚えていなかった。……いや、これまでもなんども覚えてなさに驚いているから、もう驚く必要はないかもしれない。とはいえ、驚くのだから仕方がない。記憶力の衰退はさておき、アリスのひとことひとことに笑ってしまうオノコロ~、目覚めたときにどう感じるのか想像するのが楽しい~夢十夜、そして犯人当てのシンプルさを極めたかのような「高原のフーダニット」。楽しかった。
投稿元:
レビューを見る
作家アリスシリーズ。
「オノコロ島ラプソディ」関西人には作中とある部分で脳内に響くメロディがあったはず…。こういうトンデモトリックは有栖川作品には珍しいような?
「高原のフーダニット」もやや切れ味鈍めな印象でした。火村やアリス、周りの警察の面々などのキャラクターのやり取りは相変わらず楽しいけど、ミステリとして面白かったかというと、微妙。
「ミステリ夢十夜」はいつもと毛色の違うショートショートで、これは好きです。たそがれ仮面に笑った。
投稿元:
レビューを見る
3話からなる。
「オノコロ島ラプソディ」、、関西に在住で、書かれている場所が、よく理解できる。
しかし、犯罪の場所の茶室が、可動式とは、、、誰も考えはしなかっただろう。
「ミステリー夢十夜」、、、有栖川有栖が、本当に主人公が、悪夢を見ているような話になっていて、本当か?幻(?)か?と、、、思いながら、笑ってしまった。
表題の「高原のフーダニット」は、喫茶・お食事&INN 風谷人で、フーダニットと、読ますのには、、、無理やりのこじつけみたい。
Whodunit (誰がやったか)と、問いかけて、犯人捜しをしたのだろうけど、、、表題にした割に、あまり面白みが無かったと、思う。
投稿元:
レビューを見る
「先生の声が聞きたくて」気だるい日曜日、さしたる知り合いでもない男の電話。それが臨床犯罪学者・火村英生を血塗られた殺人現場へいざなう一報だった。双子の弟を殺めました、男は呻くように言った。明日自首します、とも。翌日、風薫る兵庫の高原で死体が発見された。弟と、そして当の兄の撲殺体までも…。華麗な推理で犯人に迫る二篇に加え、話題の異色作「ミステリ夢十夜」を収録!
謎としてはうーん、てかんじ
夢十夜
最初に読んだときはミヒャエル・エンデぽいと思った。
中の人バイトが切ない…
アリスはあまり夢を見ないって他のはなしで言ってたと思うけど、第二夜とかも普通に悪夢では
オノコロ島
仕事したくない病のアリスがちょっとした旅行を楽しんでて、地の文にもそれがにじみ出ていて面白い。
対して、解決しても推理もしてないと嘆く火村は余裕ゼロ。
野上さんがすごくいい。
フーダニット
珍しく火村を気遣うアリス。
この距離感がいい。
ただ、火村が犯人を追い詰めずに、自首を勧めた理由がよく分からなかった。
「探偵とは死者の声を聴くことができるもの」
投稿元:
レビューを見る
再読。中編集。「オノコロ島ラプソディ」と「ミステリ夢十夜」は両方とも最初読んだ時「こんな話も有栖川先生は書くのか」とちょっと驚いた記憶がある。対して「高原のフーダニット」は正統派。火村先生とアリスのやり取りが相変わらずでとても和む。「ミステリ夢十夜」は普段の二人やその周辺の人たちでは味わえない感触を味わえるので今回の再読でも楽しく読めた。
投稿元:
レビューを見る
この作者にはいろいろ不満がありながらも、僥倖の良作を期待していたのだが。残念だ。表題作はトリックがつまらないし、「ミステリ夢十夜」は夏目漱石に及ぶべきもない。構想のない思い付きを書いただけだ。それに、やっぱり探偵役の火村英生に魅力が足らない。
投稿元:
レビューを見る
3.0
初めて有栖川有栖作品を読んだ。読んでいる途中でもしやと思っていたが、初めて読むものではなかった。これまでのレギュラーキャラクターが総動員していたから。
そのため評価もできない。
投稿元:
レビューを見る
有栖川有栖の火村シリーズは大体読んだ筈なのだが、私が長編好きなのもあって時折読み漏れがある。
「高原のフーダニット」はこれまで未読の中編集(「ミステリ夢十夜」は中編と呼んでいいのか分からないが)。
叙述トリックの話題を枕に、禁じ手に近いアリバイ工作が暴かれる「オノコロ島ラプソディ」。本編中に何度かラプソディ・イン・ブルーが流れるからラプソディなのか。「ラプソディ」という響きはなんだか使いたくなる響きである。日本語にすると狂詩曲でミステリっぽいし。
「ミステリ夢十夜」はちょっと意表をつかれたというか、意欲作ではあるのだが、型に嵌ったミステリ好きな私には戸惑いの方が大きかった。むしろアンソロジーとかで組んでくれた方が(この中編集の真ん中に置かれると落ち着かない)。
表題作「高原のフーダニット」は正真正銘の本格ミステリ、フーダニット。ミステリ好きならフーダニットは通じると思うのだがそうでもないのか。所謂「論理で相手を詰めて『あなたしかあり得ない』と突きつける」タイプの推理で、火村英生はこういうものが多い。一生懸命読者が考えて理解するタイプのやつだ。探偵にも色々ある。
共通するのは、助手アリスのなんでもない発言が探偵火村に閃きをもたらすことがあり、そしてそれを火村がアリスに期待していること。ポアロにおけるヘイスティングズである。探偵と助手の理想型であろうか。学生アリスシリーズだと、「凄いけど腰が重い江神二郎と、侃侃諤諤に議論して推理する他EMCメンバー」という感じがあるのでやはりテイストが違うなと。ところで学生アリスシリーズはいつ完結しますかね...
投稿元:
レビューを見る
オノコロ島ラプソディ
まさかの可動式。
ミステリ夢十夜
アリスの夢にはいつも火村先生がいるんだね
高原のフーダニット
栄輔 光輔の双子。
投稿元:
レビューを見る
かなり毛色の変わった作品がひとつ。
夢のやつ。
異色ゆえに記憶に残った
2020.11.1
109
投稿元:
レビューを見る
表題作の高原のフーダニットが個人的に好みだった。やはり火村有栖コンビの雰囲気は読めば読むほど好きになる。
投稿元:
レビューを見る
中編小説3つが収録。
『夢中夜』は夢のお話ばかり、
10編あります。
奇怪だったりホラーだったり、ギャグだったり。