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取引のある会社さん(の社長が著者)から年末の挨拶時に頂いた本。
面白そうだし斜め読み…と思ったけどしっかり全部読んでしまうほどの面白さ。
とっつきやすくわかりやすく書かれててかなりの良書でした。
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お金なんてなんとかなります。
あたりまえのこと。
もっとたいせつなものはたくさんあります。
日本はおかしいとおもいました。
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永久年金の現在価値=毎年のキャッシュフロー➗割引率(金利)
マンションの価値は毎月の家賃の240倍(割引率5%)
割引率=投資リターン(利回り)
現時点の金銭的価値=N年後のキャッシュフロー ➗ (1+割引率)のN乗
平均余命で割引率を考えた場合、時間が経てばたつほど割引率は高くなる。高齢者には価値が減少するスピードが速まるわけだ。80歳の人にとって10年後のお金はほとんど無価値になる。10歳の少年であれば10年後のお金のありがたさは今より大きくなるかもしれない。
遠い将来については、限りある寿命を意識して高い割引率を適用しようとする。
対象物の価値=キャッシュフローの期待値=確率 X 将来のキャッシュフロー
保険に入ることは投資ではなくて投機になる。
自分に災いが降りかかってくる確率を過大評価しており、発生確率から考えれば割高の保険料を払ってでも心の安定という効用を得ようとしている。
サンク・コスト
宝くじファンの脳裏には、過去に宝くじに費やしてきた金額が残っている(から、止められない)。
人間の癖のひとつとして、お金の量ではなく、お金の量の変化によって満足度は左右される
(FX口座は400万件を超えたから)12ヶ月連続で勝ち続ける人の数は、500万X2分の1の12乗で計算でき、ざっと1200人になる。プロフェッショナルの世界で出てこなかった全戦全勝のトレーダーがミセスワタナベの中から出てきた理由がこれでおわかりになるだろう。
ばらつきとはリスクであり、標準偏差である。経過した日数の平方根をとった値にリスクは比例する。
ストックオプションの価値は、株価のばらつき(予想変動率)から来るので、その会社の株価上昇の見込みとは関係がない。
リスクは時間の平方根に比例するのだから、期間1年の手付金は期間1ヶ月の手付金のカケル(12の平方根)、約3.5倍高くなければいけない。
30歳代がお金の効用のピークだとすれば、老後に備えるというのはどうだろうか。
限られた寿命の中で人生を満喫するには、リスクを取り、山あり谷ありの人生を歩み、それによって実際の寿命以上の人生を味わうことではないか。
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卑近な例を持ち出して、経済学を分かりやすく説く。
おすすめ。
ファイナンス理論、とくに確率の問題はやや小難しすぎるが。再読してみたい。
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【未だ金音痴】
最後の方がいい感じです。
「キャッシュは遊休資産である」すばらしい!
確かに、現金はいくら持っていても持っているだけではフローを産みません。
フローを増やすために有効に活用する必要があります。
そういう意味で、緊急時の生活防衛費として2年間生活できるだけのキャッシュは必要ですが、それ以上のキャッシュは必要性がないことがよくわかります。
2年分以外は有効活用しよう!(←自分に言ってる)
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進化の歴史的にはまだお金の使い方に習熟できていない。価値が価格より高ければお買い得。価値はキャッシュフローで判断。給与は、割引率より増えていった方が嬉しい。確率は人間にとっては苦手、など。
わりと基本的なことを、平易に説明していて、入門書によいと思いました。
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もう一度みたい。全体的には日常起きている物事の(不確実性)リスクを見える化してリスクを最大限回避していこうというもの。かな?
分かりやすそうで分かりにくい、そんな感想です。
確かにあらゆる事について直感では無く数値化した上での判断が必要かと思うがいかんせん偏差値など数学アレルギーの私にはきつい一冊でした。
時期をあけてもう一度読み返したい。
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お金のことを学ぶ上で、良書はたくさんあるが歯応えがあり過ぎるが、一般層に知られる為に平易に書かれている本はあるが、経済学の深みを伝えられていない本が多い。
だからその中間に当たる様な本を書く為に作られたのがこれなのだけど、確かにそんな位置付けの本だった様に感じる。
数字の部分をしっかり読み込めば納得出来るところはあるけど、その数字を読み込む必要性が自分にとってあるのかと言うのが天秤になっていた。
為になるといったらなった気がするし、ならなかったと言ったらそうとも言える。
そんな感じの中間でもあった。
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タイトルの通り、日常生活とお金の話。
確率の話とか確かにその通りなんだけど、なぜだか最後まで入って来なかった。
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ファイナンスについての本。
キャッシュフローの大切さを説いており、現実に使えるような例が多く出されており、初心者には分かりやすく読める。
ヒト、モノ、カネの順番がキャッシュフローを生む。
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・人間にとって確率が苦手なのは、現実には事実が一つしかないからでもある。確率論は様々な標本から一定の割合を導き出すものだが、現実には一度のトライで結果が出てしまうものが多く「もう一度」ができない。
戦場の第一線で戦い、自分の部隊が全滅したにもかかわらず生き残った兵士の中で、今後の人生において「自分は特別で神に守られた人間」だと感じない人はいないだろう。人には偶然を運命として考え、何か特別な意味を見つけてしまう傾向がある。
・コインを5回投げたときすべて表であった。次に投げたとき、表と裏のどちらに賭けるか。そろそろ裏が出るだろうと思ってしまうのが人情だ。
野球の試合を見ていて、打率3割の打者が3打席凡退の後、次の打席に入った。3割打者なのだから、この打席はヒットが出そうだと考えてしまう。
だが、次に投げるコインで裏が出る確率はやはり50%であるし、打率3割の打者は次の打席も33%の確率でしかヒットを打てない。
このように少数のサンプルだけをみて錯覚することはしばしばある。コイン投げの例でいえば、無数のコイン投げという母集団の中で、表と裏が半分ずつ出る。これを大数の法則と呼び、サンプルが多くなればなるほど理論値に近づいていく。
しかし、5~6回のコイン投げの中で半分は表が出る、だから5回連続表の後は裏だと考えてしまうことを少数の法則と呼ぶ。後者は「ギャンブラーの誤謬」とも呼ばれる。
・日本のごく普通の主婦がFX投資家として市場を動かすほどの影響力を持ち始めていることは事実である。彼女たちの存在は海外でも知られており、イギリスの経済紙エコノミストは彼女たちを「ミセスワタナベ」と命名して報じた。ワタナベは日本人を代表する姓として採用されたという。
彼女たちの中にはカリスマFXトレーダーと称され、負け知らずで年間数億円の利益を上げ続けている人もいる。市場に精通した金融のプロフェッショナルでも勝ち続けることが難しいFXの世界で、なぜ無敗神話を築けたのだろうか。
10年前の外国為替(FX)の市場は、インターバンク為替トレーダーと呼ばれる一部のプロフェッショナルが参加していた。それ以外の参加者は生命保険会社や事業会社、商社などのトレーダーでやはりプロフェショナルである。
彼らは、各国のファンダメンタルズの分析や金利の動向、また経済指標を分析しながら売買を仕掛け、利益を上げようとしていた。だが筆者が知る限り、全戦全勝の伝説のトレーダーはいなかった。
ある年に相場の波にのって大きく稼ぎ、「○○銀行に△△あり」と呼ばれるトレーダーが出現したことはある。中には法外なインセンティブ(移籍金)を得て、他の外資系銀行に引き抜かれたものもいた。
ところが彼らの多くは新しい職場で鳴かず飛ばずになったり、それどころか大きな損失を出したりして、気が付けば解雇されていた。それほどFX市場で勝ち続けることは至難の業だった。
にもかかわらずミセスワタナベの中からなぜカリスマFXトレーダーが出てきたのだろうか。それは10年前と異なり、FXに参加する人が飛躍的に増えたことに起因している。
FXの口座数は400万件を超えたと言われ��いる。毎月の収支がプラスになった人とマイナスになった人が50%ずつに分かれると仮定しよう。
12カ月連続で勝ち続ける人の数は、500万×1/2の12乗で計算でき、ざっと1200人になる。プロフェッショナルの世界で出てこなかった全戦全勝のトレーダーがミセスワタナベの中から出た理由がこれでおわかりいただけるだろう。
彼女たちは運よく勝ち残った人たちであり、その陰には499万9000人近くの敗者がいるのである。10年前のプロフェッショナルの市場だったときは、参加人数が限られていた。絶対数が少なければカリスマトレーダーは生まれない。
・まずは各日の偏差をそれぞれ求め、すべてを足してみよう、偏差の合計はゼロになる。プラス3万円の偏差もマイナス3万円の偏差も平均値からばらついている度合いは同じだが、足してしまうとゼロになってしまう。
そこでプラスマイナスのばらつきを全てプラスにして計算できるように、各偏差を二乗にして足してみる。
…そのあと単位を円に戻すために平方根を取ってみる。
(標準偏差の作り方)
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あなたの財布は三つに分かれている。三つとは『消費』『投資』『投機』である。
今日の100円は明日の100円より価値がある。
人にとって現在が一番重要で、消費する(効用が発生する)時点が少し遅れただけで大きな損失を感じる。ところがある程度時間が経てば時間の遅れはそれほど気にならなくなる。
あなたの財布の中には判断を惑わせる『歪んだコイン』が入っている。
人には偶然を運命と考え、何か特別な意味を見つけてしまう傾向がある。
確率論は『神の視点』の学問と言える。神から見た一人一人は多くの標本の一つに過ぎない。ところが、自分にとって自分を標本として客観的に見ることは至難の業になる。
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経済学。
ファイナンス理論。確率論。統計学。行動経済学。
確率と統計に関する思考実験を紹介する本、という印象が強い。
できる限り簡潔に書かれているとは思うが、内容自体はやはり難しいと感じた。
宝くじの話題が面白い。
最も勉強になったのは、"1/xの確率のくじをx回引いて、1回でも当たる確率は、約63.2%に収束する"という知識。
本書を読んだことをきっかけに、将来のより深い理解に繋げたい。