紙の本
いきもの
2019/10/12 10:32
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
スーパーマーケットで買い物をしているだけでは、生きものを食べているという考えは浮かばない。しかし、私たちが食べているものは、塩を除けば生きものから作られている。だから残したりせずに、ちゃんと食べないといけないんだと思う。
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現代の日本は分業化されて、衣食住はもちろん自分の周りの全てのものが、どの様に作られ加工され運ばれて自分元に届いたのか、分からない。一方、発展途上国では、ダイレクトに自分が食べているものが、生きていたものだったと実感できる生活が今でも営なまれている。世界中で食べられているものを豊富な写真を用いて視覚的に教えてくれる。驚きと伴に自分の食べ物に想像を膨らませることが出来るであろう。同時に、自分と違う人を知り認めることが出来る大人へと成長を願い、子どもたちに読んで欲しい。
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自分が生きていくために、ほかの生きものを殺す。動物はいちばんわかりやすく感情的にもなりやすいが、「生きている」をつきつめていけば「塩以外はみんな生きもの」ということを心に留めて、著者のなにをたべるときも大切にいただきたいものだという思いに共感した。
血が滴るような生々しい写真は極力避けられているが、世界各地の肉のある景色には説得力がある。獣を屠って肉にするものから様々な理由で肉食をタブーとするものまで両極端への適度な目配りがあるのがいいと思う。
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子どもの本専門店で衝動買い。これを子どもに買い与える親は少ないかもしれないけれど、いい絵本だと思います。人として、肉を食べている以上、やっぱりこういうことを知っておきたいね。
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[江戸川区図書館]
この本は今月のテーマエリアに置かれていた本で、恐らく食物連鎖を意識してチョイスされた本。
きっと見た目からして読みたがらないだろうなと思ってどう見せるべきか借りる際から頭を使っていただけに、一番上においてあったとはいえ自分から開いて見始めたので「しめしめ」と放っておいたら、一人で読んでたね。お風呂に入る前になぜか読みだして、結局5冊を読んだのかな。
そしてどこまで字を読んだかはともかく、昔に比べて多少説明がしっかりしてきたし、理解が進んで読んでいることだけは確か。少しだけ成長を感じられたよ。
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・食べものの大切さや、命について書かれた本です。ぼくはこれを読んで、食べものや命の大切さを改めてわかりました。
・この本には僕が知らなかった世界各地の多彩な食生活と暮らしが書かれています。日本の食生活や暮らしが分かりました。もっと日本のことを知りたいです。
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娘の会社の上司で、屠殺=「ほふる」という動詞を「聞いたことがない」という中年男性が居たそうな。
殺したての羊肉を塩だけの味付けで食べる、そりゃ美味いだろう(モンゴル人は鳥も魚も食べない)(司馬遼太郎によると好きな食べ物には羊肉の部位を挙げる、唐辛子を味見し「良いものだ」とは言うが求めはしない、定住の栽培物を避けるらしい)蒸留酒の瓶が食卓に見える百年変わらないということはないようだ(パオの中には太陽光電源インターネット接続もあるかもしれない)(文明化で草原は砂漠化し黄砂被害が出ている)
食物のタブーはあらゆる民族にあるが、飢餓等に瀕したとき食べたことのないものを食べた者が生き残ることで「文明」が進む…
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3歳の息子に「食べるということは命を頂くこと」を教えたく図書館で借りたところ、気に入っていたので購入。世界の「食材」と密接に生活する人の暮らしを写真で見ることで幅広い視野と知識を得られる本だと思います。割とグロい写真もありますが我が子は興味深く見ていました。
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忘れちゃいけないことを教えてもらいました。
日本人であれば、どの世代の方にも読んでもらうべき内容かと思います。
とても考えさせられます。
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森枝卓士(もりえだたかし)
1955年、熊本県に生まれる。高校の頃、アメリカ人写真家ユージン・スミスと出会い、写真家を志す。国際基督教大学で文化人類学を学び、以後、アジアをはじめ、世界各地を歩き、写真、文章を新聞、雑誌に発表。大正大学客員教授。早稲田大学などでも食文化を講じる。主な著書に、『食の冒険地図』(技術評論社)『世界の食事おもしろ図鑑ー食べて、歩いて、見た食文化』(PHP研究所)『考える胃袋―食文化探検紀行』(共著、集英社新書)『料理することーその変容と社会性』(編、ドメス出版)『食べもの記』『手で食べる?』(以上、福音館書店)などがある。
「社会の分業化が進み、効率のよい暮らしになった現代。でもその分だけ身近でない仕事は見えにくくなりました。そして、食べることについても、加工食品が氾濫し、自分が何を食べているのかが分かりにくくなり、「生きものの命をいただいている」という実感が薄くなりました。そんな今だから、私たちの生きる力は、私たちの血となり肉となった、たくさんの命に支えられているということを、あらためて振り返ってみたいと思います。」
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「肉」は生きものです。食育用の本ですが現実をしっかり見せるという意図のため刺激的な写真が多いのが特徴。現地の人々が生活の糧とする生きもの、そして私たちの暮らしに届けられる肉、様々な関連を思い知らされる本でした。