紙の本
特殊設定が生かしきれていない。
2015/08/30 12:20
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
火、水、風、土のケンゲンという架空の性質を主要登場人物である女四人がそれぞれ持っている、という設定が特徴。けれど、その設定にあまり必然性は感じなかった。むしろ浮かび上がってくるのは、女四人の友情とそれぞれの心境。ただし、その描き方もそれほど魅力的には感じられず、全体的にとらえどころのない作品だった。
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特殊な能力を持ちながらも、普通の人と変わらない、しかし能力のために悩みながらも、健気に人生を歩む女性たちの物語。
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自分には残念ながら合わなかったな〜。
それでも最後まで読みました。
期待する部分もあったんだろうと思う。
最後まで貫かれるガールズトークなやりとりが中年男である私にはキツかったです。単なる好みでしょうけど。
超能力できな特異体質な女性4人の友情や悩みへの対処を描いているのだけれど、イマイチ表面的と感じるのだな。本質はもっとどろどろしているというか、残酷なものだと思うのです。サラッと描かれているんだな。これが会話の冗長性とあいまってイライラするんだな。
登山というワードに釣られ読んでみました。
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20年来の友人である4人。彼女たちは"顕現(ケンゲン)"と呼ばれる特異体質の持ち主だ。描かれている一人一人の生き方や考え方は若い女性が共感できる部分が多いが、そこに架空の体質が加わることでなんとも不思議な世界観をかもし出している。ファンタジーと現実を行き来きしているような気分が味わえる。
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「ケンゲン」と呼ばれる特殊な体質を持つ幼馴染四人のお話。そういう体質ゆえに生き難いところもある彼女たちですけど、悩んでいることは、普通の女性と同じ。だからか、私にとっては、心にとまる言葉がいくつもあって、それだけでも、読んでよかったなぁでした。みんな最後には、一歩前に進む感じなので、読後感もよかったです。
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「顕現」を持つ4人の幼馴染。
火の顕現を持つ苺は左手首が光り
不倫相手と決着をつけしばらくはおひとりさまを満喫することにした。
風の顕現で顔が変わる井刈の
母との確執の謎がとけるまでの不思議な体験。
水の顕現の水奈は水でふやけたり透明になったりする体質で
過去ときつい職場から新たな転職と出会いを見つける。
土の顕現で頭の中に土地がある香音は
占い師として成功していく。
不思議な話ですね。
顕現があったら大変だな。
井刈の話、彼女が偶然出会った同じ顕現の少女が、昔自殺した叔母だったっていうのが切なく、おもしろかった。
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「顕現」ケンゲンと言う特殊体質を持った幼馴染のアラサー女子4人組の物語です。
フィクションならではの奇妙で面白い設定です。
昔話風なストーリーかと思いきや、歯に衣着せぬ発言でぶつかり合ったりストーカー対策を皆で考えたり喧嘩もするけど「ケンゲン」を持つ者同士、お互いに相手を想う気持ちも持ち合わせていてどこかほっとする物語になっています。
架空の物語なので今までで初めて味わう独特な世界観を感じました。
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登山に関する小説かと思ったら、全然ちがった。もっと精神性の高い小説。
四人の幼馴染女子はそれぞれケンゲンと四バレル特性をもつ。ざっくり言うと、体が光る火、水に触れると透明になる水、頭の中で草が生える土、顔がかわる風。
その人と異なる特性のために、悩んだり、ストーカーされたり、色眼鏡で見られたり。
恋や仕事など普通の生活の中で発生する女同士の話をオムニバスのように編んでいる。
ケンゲンという特殊さを題材にしてはいるが、いろんな個性や家庭環境をもつのは人類共通の話で、読みながら自分をなにかしら投影し、感じられる精神性の高い作品になっていると思った。
そんなに厚い本ではないのだけど、じっくり読んだ。
とある行列に並びながら読んだのだが、集中できてちょうどよかった。