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戦争で父を亡くし母と離れた孤独の少年は「ことば」を友達にした。そして「ことば」と戯れ「ことば」と闘い「ことば」を魔法のように自在に操り47歳で少年のまま此の世を去った天才寺山修司の原点がここにある。
生粋の照れ屋を隠すため斜に構えることの多かった寺山、しかしこの少年期に明け透けな「ことば」でストレートに心情を表現した作品群はどれも瑞々しくも美しくファンならずとも心を奪われるに違いないだろう。
そしてこの未発表だったノートは詩歌に添えられた自筆のカットやレイアウトも秀逸なそれ自体が芸術作品、こちらの復刻版も是非手にしたいものである
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ご承知のように、寺山修司さんは18歳のとき第2回短歌研究50首詠を受賞され、その後歌人としてデビューされたのですが、本書はそれ以前、県立青森高等学校時代に書かれた未発表の詩集です。
寺山さんの詩には、独特の情緒がありますが、その兆しはすでに少年時代の作品に表れています。まさに、早熟の天才だったのですネ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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新発見の若い時代に書かれた未発表詩集。
寺山修司にまだ未発表の詩があったとは!知らないままに数年のうのうと過ごした事を悔やむ。寺山は早熟だったことを痛感する詩集。くどくなく、楽しめた。