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本って、表紙・タイトルに惹かれて思わず手に取ることが多い気がする。
この本はね、まず表紙が良い。ふわふわで、美味しそうなぶどうパン。思わずじゅるりと涎が垂れそうな、明日の朝食はぶどうパンにしようかなと思うような、美味しそうな表紙。
そして、「今日はぶどうパン」というタイトルもいい。ぶどうパンにまつわる話なのかな、パンの話かな、どんな話なんだろう?と、内容が分かりそうで分からないところも魅力的。
この本は表紙を見せるからこそ輝く。表紙を見せて並べていたあの図書館は、かなりデキる図書館だ。
内容は食にまつわる短いエッセイ集だった。
取り立てて特別感のあることではなく、あ〜わかるわかるとついつい共感してしまうような、食べたくなるような、身近なエッセイ。
牛すじの話が印象的だった。
影の主役、すじも余す所なく食べる。何も考えずに食べていたけど、すじってそういうことだったんだ。
私たちは命を食べてるんだなあと思った。