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高校生の姪に勧めてみようかな。あの子、部活がんばっているし。40女が心動かされるくらいだから、青春の当事者がよめばなおさらかも。
映画もみてみたい。
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何者でもない。でもいつかは何者かにならなければならない。高校生って妙にファンタジックでリアルだ。銀河鉄道の旅を心象を引き延ばした時間とする解釈は個人的になるほど!と思えた。青春は自由であるべきだ。天沢聖司がいなくたって。
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高校演劇部が全国大会を目指すという「文化系青春小説」。著者は劇作家として有名な演劇人で、演出家や脚本家としての視点が、作中人物を通して語られている部分もある。また、高校演劇の指導、審査員としての経験から、大会で起こる風景が自然に描かれているのも面白い。「代々木青少年センター」で合宿をする、とかいかにも青春だ。
文体が面白くて、主人公の内的な発話が、「え、でも」とか「意味わかんない」とか「って感じ?」といった形で挿入される。途中からはその文体も、とても自然なものに思えて、どんどん読めるようになってくる。おれも高校と大学で少し演劇をやったけど、とにかくド下手だったし、この小説で描かれているような青春の醍醐味みたいなものをひとつも味わえなかったので、主人公たちが羨ましい。「吉岡先生という確かな羅針盤」(p.216)があった、というのはすごいラッキーなことだと思う。「とにかく楽しんでね。楽しくないと思ったら、それは演劇をしてないってことだよ」(p.176)という言葉を、昔のおれにかけてあげたい。少しだけ演劇をかじった経験として、吉岡先生の言葉で納得させられるところも大きい。「『演劇なんて、そんなに上手くならないよ』というのが吉岡先生の口癖だった。だから構成とか、一人ひとりの個性を活かす方が大事なんだと言う。」(p.63)という部分、確かにその人のキャラがうまく芝居の人物のキャラに合わせられると、見ている方はこの人うまい、と感じるのではないか。とすれば、逆に合わせられるような配役というか演出を考えて、適材適所というのは大事だと思う。「スポーツと違うから、みんなが一体になる必要なんてない。どれだけ違うか、どれだけ感性とか価値観とかが違うかを分かっていた方がいい。バラバラなな人間が、バラバラなままで、少しずつ分かり合うのが演劇」(p.80)というのは、著者の他の本でも述べられている演劇論。最後に、これは他の本でも書いてあったことだけど、「大人になるということは、人生のさまざまな不条理を、どうにかして受け入れる覚悟をすることです。」(p.326)という部分はその通りだと思うし、そういう経験は高校終わるまでにしてほしいと思う。
高校演劇の大会とか見てみたくなるような、とても爽やかな小説。(15/12/06)
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文章が女子高生特有の口語で読みやすい。さらっと読めてしまうのに薄っぺらいわけではなく、青春時代の葛藤や苛立ちや歓びがリアルに描写されていて懐かしい気持ちになったと同時に、もう帰れない時間を思い出し、少し寂しくもなった。何回でも読み返したい一冊。
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オリザさんの書いたものをたくさん読んだことはないし、舞台も2回しか観ていないが、この人はなんかこう別格、というか、年齢や性別もこれまでにされた役職?肩書きみたいなものにも囚われないというか、超えちゃってる感じがする。
この小説もそう。
主人公のお母さんに紡木たくの『みんなで卒業をうたおう』を勧めさせちゃうとこなんか、ちょっと普通考えられなくないか?すごい。
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もう この年になると 学生生活はファンタジーのようなもので、こういう青春小説を読むとワクワクします。
演劇というものには縁がなかったこともあり、深くは入り込めなかったものの、少女たちの成長や思いの純度は読み手まで届く。
「大人になるということは 人生の様々な不条理をどうにかして受け入れる覚悟をすることです」(P326)
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平田オリザの演劇を見たことはない。
彼の経歴については阿川佐和子の解説に詳しい。彼の名前から両親のこと、彼の人となり。
彼は16歳の時に自転車で世界一周をする。この時の経験を『十六歳のオリザの未だかつて・・・』という本にしている。
この本は大学図書館でボロボロになったもので読む。
やっぱり普通じゃないな、と思ってしまう。
早熟で意識の高い思春期の青年がそこにいる。
そしてこの「幕が上がる」は劇団に向かう彼の軌跡を映していると思う。
夢を持つように、人はいう。
しかし、ほとんどの凡人は夢って何?というところから先に進めない。
たとえば部活のテニスで県大会でベスト3に入ったところで、プロの選手になりたいとは思わない。
それは、特に運動クラブでは自分の立ち位置がわかっているともいえるし、そこまでの意識を持ちえないともいえる。
この本を読んで、夢を持つってこういうことか!と納得させられる。一つの経験が将来を決めていく過程がよくわかる。
そういう意味では、こういった本をぜひ現役の中学生、高校生に読んでもらいたいと思う。
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演劇部に所属する高校生たちが新任の顧問とともに、高校演劇の大会に挑む物語です。
青春スポーツ小説などにありがちな王道エピソードにはほとんどスポットが当たらず、演劇業界のあれこれをチラ見せしながら物語が淡々と進んでいく印象でした。
説明過多な部分や逆に最高潮で混乱気味になった部分は本職でない方ゆえご愛敬に思いますが、部員たちの演劇にうちこむ姿勢と少しだけ大人になっていく日々が押しつけがましくない形でよく伝わってきました。
彼女らが最終的に完成させた舞台はどのようなものになったのか、読者としては誰しも気になるところでしょう。
初稿に比べてかなり抽象的な方向に舵をきり、全体として原作と別物となったような気がします。
肖像画の演出や初稿のラストの印象が強かった分、集大成の作品の素晴らしさを登場人物と共有できないのがひたすら残念に思えました。
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ももクロ主演の映画原作とあって読んでみた。
思った通り良書だった。普通の作家と違いもうちょっとそこは深く切り込んで欲しいなって所はあったが、青春小説としては良く出来ているのはないか。
印象としては、普通の小説では盛り上げ過ぎなところを淡々と書いており、物足りなさも残しつつあっさり塩味風味を楽しむのもたまには良い。
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演劇に情熱を傾ける高校生の青春群像。
かなりコアな内容で実際に脚本から劇を作り上げる過程がこと細やかに描かれているのがとっても興味深かった。
まるでドキュメンタリーのようでもあり
お涙ちょうだいの恋愛ドロドロミステリーよりもかなり、面白かったようにおもう。
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映画が良かったので原作も見てみようと思い、読んだ作品。高校演劇という世界についても知ることが出来た。部活していた時期を思い出して、懐かしい気持ちになれた。
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チョイスした動機は他の方のこの本の感想を見て興味を持ったため。現役劇作家の方が書いているため、演劇に対しての描写が詳しい。それでもって物語のキモである「銀河鉄道の夜」をこれまで読んだことが無い点に反省。さらに自分も劇中の高橋さおりみたいに「人の気持ちを汲み取る」という点が苦手なので、ワビスケのさおりへの想いも気が付かなかった。自分の中では知らない部分が多く自己嫌悪しながら読み進めたが、演劇にかける青春物語として興味深く読むことが出来た。実写映画化されているみたいなので、機会があれば見てみようと思う。
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平田オリザさんは初めて読んだけど、はまりそう。
青春小説だから青臭いというわけでもなくて。
演劇の世界を垣間見られたのも楽しかったし、何よりも後半の高揚感。
続編が出ればいいのに。
部長とわび助の関係も気になる。
ーーー
地方の高校演劇部を指導することになった教師が部員たちに全国大会を意識させる。高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。演劇強豪校からの転入生に戸惑い、一つの台詞に葛藤する役者と演出家。彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。
涙と爽快感を呼ぶ青春小説の決定版!
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私たちはどこまででもいける。
単行本で以前読んで再読。まるでこれ自体劇みたい。「等身大の高校生」は,どうしても大人から見たら,等身大じゃないんだろうけれど,実際高校生でこれを読んだらどう思うんだろうか。リアルだと思うんだろうか。宮澤賢治『銀河鉄道の夜』は色々イメージが膨らむ好きな作品のひとつ。使われ方が好きだ。
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高校演劇部を舞台にした、青春小説。いや〜あつかった!こんな時代を送りたかった。おじさん、おばさんにこそ読んでもらいたい!
いや、子供にも読ませてあげたい。