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面白かった。
ビブリオバトル考案された山口さんが、この小説の著者が関わっていたソードワールドというロールプレイングRPGファンだったというのも面白い(僕も好きだったし)。
基本的にビブリオバトルは「バトル」にならないのだけれど、そこは工夫してバトルしながらも更にどんでん返し(思想的にw)。
ビブリオバトルの本は、紹介される本を読みたくなるのですけれど、この中では「小学4年生の世界平和 ジョン・ハンター」が珠玉かな。
「…まずい」
埋火さんの漏らしたささやき声が耳に入りました。
「あの本は面白い…」
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書評を発表し合って「誰が評価した本に一番興味をもたれるか」を争うビブリオバトルというのは実在するそうで、公式HPもあります。テーマとしてはいささか地味で盛り上がりに欠けるのも事実ですが、本書で語られるSF蘊蓄は実に興味深かったです。
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読んで良かった。途中まですっごく楽しかった。終盤、「詩羽のいる街」的な陰湿さが伺えて、嫌悪感が過る。主人公は主旨ぶれなかったし、先生が締めてくれたので、楽しい気持ちで、本を返せそう。週末、続編を借りに行く。返却前に、まとめを作成したい。
(二伸) 同じ著者だった... よってたかっての懲悪は、ドラクエ好きだけど、好きになれない。
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青少年向けラノベとしてさほど期待していなかったのですが、楽しいです。読みたい本がたくさん発掘されました。
ビブリオバトルとは他人に読んでもらいたい本をプレゼンして、観客が一番読みたくなった本を投票し、その得票数を競うもの。これは小説なので、当然この著者が今まで読んで特に面白かった者がチョイスされている訳で、つまりハズレが無いのである。
まぁ自然とSFや科学モノが多くなるが、そればかりではない。特に社会的な本、戦争や差別などのジャンルの分野も若い人は得るものが多いと思う。全うな本を読んで、今ありがちな(この国の閉塞感から発生したと思われる)風潮に流されない人格を築ければ、良いのではと感じる。
書評集と思えなくも無いが、ちゃんとしたストーリーも有る。紹介されている本は絶版も多いが、図書館やアマゾンで読むことが可能であり著者の気遣いを感じる。本好きなら是非読むべき。今まで目に留まらなかったが、読みたくなる本がいくつも発見出来るだろう。
しかしあとがきにも書いてあったが、これは無限に書くことが出来るのではないか?実際続編がすぐ出たし・・・反則かも。
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こういう作品を読んでしみじみ思うことは、やっぱり本が好きということ。
しかし、しょっぱなからエドモンド・ハミルトンをぶつけてくるとは、物凄い衝撃だった。
悲しいかなキャプテンフューチャーシリーズしか読んだことがなかったのだが、他の作品も読んでみたくなった。
ただ、巻末の取り上げた作品一覧をながめると、もう手に入らないものも散見され、SF氷河期というのも本当なんだなと悲しくなってしまった。
この作品では、SF大好きな女の子とノンフィクションしか読まない男の子という対比がおもしろかった。
本好きというと内向きで終わってしまいがちではあるが、ビブリオバトルというものを通して、高校生が外へ目を向け社会とどういう風に接していくのか、その過程が興味深かった。
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本の一番の魅力は自分の知らなかった事を知る事が出来る知識欲の充足こそだと思っている私にとって、この本は素晴らしい。
カテゴリはSFだろうが、本を紹介して読みたいと思った人の投票数でチャンプ本が決まるビブリオバトルの構成上、ノンフィクションから科学本、ウミウシの写真集まで登場してくる。忘れてしまう知識もあるが、知る機会が増える事が貴重。
ストーリーは第1作目のため人物紹介と他校との対戦がメイン。それこそマニアックな本の知識だけでなく青春小説としても読む事が出来る。色々な読み方も出来るし、画一的な価値観に囚われないようにする大切さについても考えさせられる。
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主人公がSFマニアの少女、それだけでもう読みたい人は読むだろう。
まったく私事だが、初めて学校の図書館にお願いして買ってもらった本でもある。そしたらば何も言わずとも続編も入荷してくれていたので近いうちに読むと思う。
ビブリオバトルという、実際に行われているらしい(残念ながらまだ私は目撃する機会に恵まれていないが)書評を人前で発表して一番読みたいと思わせた人が勝つゲームを扱った小説。
実際この本を経て読みたいと思った本は増えたし、本好きなら例えビブリオバトルに興味はなくとも読んで損はない。ただ、本筋、展開していくストーリーに対しては、私は主人公のSF愛以上の価値はまだ見出せなかった。
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ビブリオバトルが流行っているが、どんなものなのかを理解しやすい作品である。取り上げられている本はマニアックすぎてわからないが、バトルの緊張感はとても伝わるくらい手に汗にぎる。分厚い本だが、次が気になって仕方なくなった。
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そうなんだよねぇ
電子書籍では味わえない
紙の本(この言葉には まだ抵抗が…)
ならではの おもしろさを
勝手に 思っていました
それにしても
この一冊に出てきた
本達のラインアップのすごさ
参考資料リストを
眺めているだけで
鼻息が荒くなってくる人もいそうですね
若者たちが
どんどん参入してくる
ビブリオバトル
小説だけではなく
現実の出版業界も
期待していることでしょうね
でも よく考えれば
明治から大正、そして昭和にかけて
その当時の若者たちが
「本」のことを語っていた
その当時も
その熱情ということでは
ネットやTV、ラジオが無かった分だけ
もっと過激だったのかも
しれませんね
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本を愛する気持ち、それを伝えたい気持ちがよくわかる。最近のわが国にはびこる不穏さに対する批判にも同意。
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そうか、この人も読書狂だったっけ……特に、SFの。青春もの、バトルものとしては王道を行きつつ、その素材がビブリオバトルであるというのがもうすごい。そして本の紹介が魅力的!どんなに頑張って厳選しても、20冊は読みたい本が増えてしまった。全体の雰囲気がライトなだけに、後半のキモである社会問題に切り込むところは少しタッチに違和感があるが、それでもこういう形で著者なりの主張を盛り込むのは大切だし(まさにビブリオバトル)、主張自体はフェアだと思うし、ある意味いつもの山本節なので、個人的には楽しんだ部分。
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引用文献数が大量。ビブリオバトルがリアルに感じられる。反面、字面で見ると面白くなくて読み飛ばしてしまう。
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中高一貫の美心国際学園(BIS)の高等部へ編入した、SF小説が大好きな15歳の少女・伏木空は、SFに理解のない同級生・埋火武人に誘われ、ビブリオバトル部に入部、個性的な五人の仲間と活動を始めるが…。
「ビブリオバトル」という言葉を初めて知ったけれど。
なかなかおもしろい!
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テーマはビブリオバトル部+SF好きな女子高生+青春。この本を楽しめるのは、ビブリオバトルに興味を持った人ではなく、SFが好きな人だと思う。
ヒロインのSF語りがウザい。空気も読まず単なる知り合いにSFのことを目一杯喋る。読者もそのSF語りを聞かされるが、SFを知らない人に面白そうと思わせるものではなく、ただヒロインがSFへの情熱のままに勢いで喋るだけなので「そんなの知らねーよ」という感じ。
ビブリオバトル部分はそこそこ興味深かったが、3回しかやってない上に、これといって山場盛り上がりがあるわけではない。
テーマははっきり見えるが、逆に言えば透けて見え、小説としての面白さは今一つ。山本弘らしく作者の思想が登場人物に反映されているのも好き嫌いが分かれるところ。SF好きでビブリオバトル好きなら面白いかもしれないが、主人公の男女も含めて私の趣味には合わなかった。
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あなたにSFを好きと言わせたい!
ビブリオバトルやりたい! と思わせたことで勝利。日本初の本格的ビブリオバトル青春小説だそうです。まあ、利権も絡みそうですけど(ビブリオバトルを流行らせようという教育界や出版業界や図書館関係など)面白いです。内容はいい感じに軽く、同時代のサブカルを取り入れて、でもかなり強力な読書推進。自分を偽らずに出せる場所がある幸せも感じました。SFとかノンフィクションって同好の士が少なそうなジャンルですよね。普通に”読書が趣味”を名乗る人に、「いや、それはあまり……」って言わせそうな。まさにSFもノンフィクションもあまり読まない私の偏見かもしれないけれど。
ちょっと”考えずにネットの海に溺れる人”をけなしすぎかなとも思いますが。しかし、カウンターになる意見として、自分たちが正義だと思って何でもしていいわけではない、という朝比奈先生によるBB部への叱責もあって、そこはすっきりしました。ヴォルテールのことばとしてチョムスキーが引用した「〈貴殿の文章にはうんざりさせられますが、それでも私は貴殿が書き続ける自由は命をかけて擁護します〉」(p.287)という表現の自由は大切。けれど、BB部の蟹江に対する公開処刑は、その自由を守ったのではなく、叩きのめすために引きずり出す理由として乱用しただけ。
ビブリオバトルの紹介としては結構優秀。ただ、実際にビブリオバトルしたら、この内容を音声で聴きとるのは難しいはず。ほぼ初めて聴く情報だったら、明日香さんの内容とかほぼ理解できない気がする。外国人名や理系の専門用語が多いので。
キャラクターが実にラノベ・マンガ・アニメ的だけど、それだけキャラが立っているからこそ、それぞれが進めてくる本に興味がわく。フィクションとして誇張しているところもあり、そんなキャラクターたちや必殺技・二つ名などは、フィクションとして受け入れやすくするのに一役買っている。
主人公は一応、SF大好きの伏木空とノンフィクションしか読まない埋火武人の二人か。祖父の武雄は垂涎もののSFコレクションを遺したのに、SFを完全否定する武人に対して、空はSFを読みたいと言わせる、つまりビブリオバトルで自分に一票入れさせるのを目標にビブリオバトルにのめりこんでいく。ここらへんが青春。
ビブリオバトルの最大の弱点、「自由度がきわめて高いゲームである反面、悪意に対する明確なストッパーがない」(p.421)というのは、今回の対決のようにビブリオバトルが自分の主義主張の押し付け合いの場、もっと言えば相手の信条を打ち負かす場になる怖さを秘めている。本を薦める、というのは、ある意味思想の押し付けにつながることを意識し、部長のように「自分の嗜好を他人に押しつけてはならない」(p.80)ことを忘れてはいけない。たとえチャンプ本にならなくても、結局読んでくれなくても、誰か一人でも興味を持ってくれたら嬉しい、という謙虚な態度で。
そもそも、読書=良いことという意識ですら、思想善導につながるという恐れ。特に教える立場・導く立場にいる者は忘れるな。