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史実感はほぼない。そこが好きか嫌いかの好みの問題だが、自分が好きな歴史小説は史実感がある方なのでこの評価。
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自分の中での姜維の評価が著しく下がった一冊。(^^;
なんか、融通が利かない上に身勝手なだけで国を滅ぼした人っていう描かれ方なんだけれど、そういう印象を受けるのは作者の意図通りなんでしょうかね?
作者オリジナルのキャラクターは好印象なだけに、特にエンディングのあたりなんかもちぐはぐな感じでした。
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蜀将そして孔明の遺志を継ぐ者として進み続ける姜維の姿は、実に愚直なまでに真っ直ぐで曇りが無いと感じます。諸葛瞻に否定された場面それから再び立ち上がる姿や、トウ艾へ向けた問い掛けはまさに彼を現しているのではないか、と。
それとはまた違い、陳蓮や羌族の双子へ向ける顔は一人の人間としての彼の姿であったと思われます。陳蓮の最期への想い、時折見せた双子の将来への気遣いなどなど。
トウ艾や鍾会も様々な姿を見せてくれました。特にトウ艾の苦労して掴みとったチャンスや親としての顔が魅力的です。
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いつも宮城谷先生の本を読んでいるのですが、比べると少し物足りない感じが否めません。
時間の進みが早くて、あっという間に10年。その間に何があったのか、全くといっていいほど無いんですよね…。
もちろん史実を重視するなら仕方のない面もあるとは思うのですが、小説として読んでいるのでもう少し物語が欲しかったです。
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姜維の半生、諸葛孔明によって共に慈しまれた蜀漢への忠誠の年譜を、逞しい空想力で描いた。ライバルの?艾、鍾会との対決を、この小説によって目に浮かべることができるのが楽しい。
もっとも、全体のタッチは、少し弱々しい北方『三国志』のようだ。姜維は真面目だが剛直さに欠ける描像となっている。
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姜維って三国志の武将ですが、
あまり話に登場しませんよね。
だいたいネットが普及する前に知る事ができた
情報と言えば下のような微々たるものだった。
姜維 伯約
蜀の将・大将軍
雍州出身
諸葛孔明の後継者
孔明亡き後の蜀軍総司令。
費禕が生きてる間は1万の兵しか与えられず、
北伐を起こすも成果は全く上がらなかった。
費禕の死後は度々北伐を敢行するが成功せず、
蜀の国力疲弊を加速させた。
魏の蜀侵攻に際しては、
剣閣に寄り徹底抗戦で鍾会の本隊をくいとめる。
しかし道無き道を踏破した、
鄧艾率いる別働隊に成都を堕とされ、
後主・劉禅が無条件降伏したため鍾会に投降。
蜀の再興を目論む姜維は、
鍾会をそそのかし謀叛を起こさせる。
しかし鍾会に同調する者がなく失敗。
鍾会と共に殺された。
孔明は政治家で、姜維は策謀家。
根本的に違いすぎる。
孔明の弟子と強調されてるが違和感しかない。