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凜田莉子が知識だけでなく、思考法を身につけるに至った過去のエピソード。
1作目、2作目のハイパーインフレ解決直後から回想が始まり、音楽プロデューサー西園寺、万能贋作者雨森のエピソードにも少し話が及ぶ。
10作目の節目っぽい展開。いろいろと思い出されていい。
雨森が莉子のことをしっかり知っていたというような、過去の謎の回収や小さな辻褄合わせにもなっている。
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凛田莉子は3年前のことを思い出していた。「万能鑑定士Q」を開業したものの、人を疑わない天然の莉子は騙されてばかり。身につけた知識を活かせず、経営も惨憺たる有様だった。見かねた恩人・瀬戸内陸は、門外不出の思考法を莉子に授ける。それは莉子の知性を飛躍的に高め、比類なき推理力を獲得させる重要なキーだった。莉子はなぜ、難事件を解決できるほど賢くなったのか。いま全貌があきらかになる。
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莉子が独立した20歳の話と今をつなげるストーリー。
どんな経験を経て今の莉子があるのか。
爽快な事件解決には必要な二段階の論理思考と図式化とは。
今までの事件はどう繋がっていたのか。
シリーズで描かれなかったシーンがたくさん。
ここまで読んできた人に納得の巻。
万能鑑定士の外伝も注文済。
そっちも楽しませてもらおう!
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知識と考え方をセットにすることで、生きる力は育まれるんだなあ。
朋季さんとは恋には発展しなかったのね。
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内容(「BOOK」データベースより)
凛田莉子は3年前のことを思い出していた。「万能鑑定士Q」を開業したものの、人を疑わない天然の莉子は騙されてばかり。身につけた知識を活かせず、経営も惨憺たる有様だった。見かねた恩人・瀬戸内陸は、門外不出の思考法を莉子に授ける。それは莉子の知性を飛躍的に高め、比類なき推理力を獲得させる重要なキーだった。莉子はなぜ、難事件を解決できるほど賢くなったのか。いま全貌があきらかになる。書き下ろし「Qシリーズ」第10弾。
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莉子の初めての事件。まだ初々しく失敗もあるが、けなげに頑張っている。ウザい小笠原も出てこないし。。。とおもったら、もっとちゃらい朋李なんてのが出てくるしwww
ムチャクチャ強引な展開は相変わらず。だが、それを楽しめるようになってきた。
10巻記念ということか、瀬戸内陸を筆頭に、西園寺響、雨森華連らもカメオ出演。
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初々しい凛子ちゃんもイイですね。このシリーズは読むと勉強する気に翌日の朝まではさせてくれるので大好きです。
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独立したばかりの失敗を重ねていた当時の莉子の話。
社判を巧みに偽造されて店を乗っ取られた美容師親子。莉子はその店の跡地に今の店をオープンしていたので、彼らに協力して裏の陰謀を暴きます。莉子の最初の事件です
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松岡圭祐による万能鑑定士シリーズ第10弾。
第1巻で巻き起こるハイパーインフレが収束したところから物語がはじまり、回想する形で莉子が二十歳のときにはじめて関わることになった事件が展開する。
はじめて事件に関わった割にはヤクザやヤクザまがいの警官たちとやり合ったり、意外に行動力があるところを見せたりと、近作の莉子と近い感じの行動を見せる。ただし、鑑定のテクニックはそれほどでもないという設定なので、天然な間違いやおっちょこちょいなところが顔をのぞかせ、まだそれほどまで力をつけていなかった初期作品を彷彿とさせる。当然ながらメインの物語に小笠原は登場せず、しかし葉山警部補や氷室准教授との出会いなど、これまでの物語に繋がるエピソードも交えられ、なぜあの立地に店を構えることになったのかについても語られるなど、物語に深みが出る仕掛けを施されている。
ただ、これを読んだ後で初期作品を読むと、整合性がとれないところがあるんじゃなかろうかとついツッコミを入れてしまいそうになる。
とはいえ、そこは松岡圭祐。細かいことにこだわらなければ例によってスピーディで読みやすい筆致はのめり込むように読ませていく。その力量はさすがと感心させられる。そうして、つい次作も手に取ってみたくなるのだ。
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シリーズ10作目の節目として、高校時代は落ちこぼれだった莉子がどのようにして賢くなったのか明らかになります。瀬戸内陸とのエピソードや氷室准教授との出会いなど内容の濃いものでした。今回も雑学みたいな知識がもり込まれてて勉強になります。私はあの矢印とか=とかvsは使いこなせそうにないけど…
考え方は同じでも、有機的自問自答と無機的検証。言葉になると難しく感じるなぁ
これからは、今までの小笠原さんの頑張りが報われそうですね 笑
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シリーズ第10作目にして、過去に遡るか…莉子の直感がスカッとするので、それ以前の莉子にはあんまり魅力を感じなくて、少々中だるみ。
シリーズに登場する人物の描かれなかった一面が描かれているのは、面白いが、後付感も満載…
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今のような観察眼を手に入れるまでの話。有機的自問自答と無機的検証を繰り返しながら、時間内に結論を導く。=、→、vsを使いながら、得られた情報を整理する。
頭をフル回転させて論理的に結論を導く過程は、訓練でどんどん成長させることができる。ただの雑学知識じゃなくて、実際使える知識だ。
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久しぶりに
万能鑑定士シリーズの続きを読みました。
主人公が鑑定業を
開始してすぐのお話だったのですが、
論理的思考ってすごいですね。
その思考法で主人公がぐんぐん成長しますからねー。
ま、主人公の真面目で諦めない性格が
そこまで成長させたのでしょうが。
そーですね、諦めたらそこで試合終了ですもんね。
実はこちらも運命を感じた一冊なのです。
この本自体は2年前くらいに購入して
例のごとく本の山で仮眠してました。
で、最近自分が引っ越しして
新しく住みはじめた場所が
この主人公の住んでるとこにどえらく近いのです。
もちろん読み終えたのは引っ越し終えてからなので
んまー驚きました。
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第一巻のエピソードから、始まる。
何が始まるのか。ワクワクする。考察方法の解答の一つがこれだ!。
「考え方がわかっていないだけだよ。前にもいったように"有機的自問自答"と"無機的検証"の二段階で論理をひも解くんだ。物事の真実しろ、あらゆる問題の解決法にしろ、それであきらかになる」
「なに、簡単だよ。まず有機的自問自答とは『理由をひとつに絞れ』。無機的検証は『それが終わればすべて終わりか否か』。これだけだ」
「きいてすぐ書こうとしちゃ駄目だ。ます要点をつかめ。それから、図式化して書くんだよ」
「文章はできるだけ短いセンテンスに留めて、それぞれを=、VS、→で結ぶ。それが表記のルールだ。=は同列、等しいという意味。VSは対立するふたつの関係を表す。→は、たんなる順序ではない。AだからBという具合に、前を受けて順当に導きだされる結論を表す。この三つですべてを表現できるはずだ。この規則に慣れておけば、問題を素早く把握できるんだよ。」
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Qシリーズ10作目は、主人公が論理的思考を身に付けるに至る経緯について書かれています。
たぶん著者は、その論理的な展開をもとに事件の展開を推理する面白さを描きたかったのではないかと思うのです。ただ、作品を描くに至っては、結論を先に考えて、後から論理の肉付けをしたのかなって思ってます。
この作品は、続き物ですから第一作目から読み進めるないと繋がりが分からないんじゃないかな・・・(私見です)
今回も、楽しく読ませていただきました
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莉子二十歳、万能鑑定士最初の事件
【内容】
2巻のラストに続く場面から始まり、回想となる。
知識は増えたがまだアホガールの名残があった頃の莉子を瀬戸内が再教育する。
【感想】
今回一番興味を抱いたのは莉子に伝授された問題解決法だったりして。
有機的自問自答と無機的検証。
著者のオリジナルかもしれないけど、けっこう実生活で使えそう。
(2013年07月03日読了)