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あくまで、個人的な感覚だが、私はこちら『思春鬼のふたり』の方が、『モコと歪んだ殺人鬼ども』よりかは好きかな。もちろん、好みは人それぞれなので、どちらが劣っているかを決める気はない
殺人スキルが高すぎる男子高校生が、依頼を請けて、悪人を殺しまくって、世界平和に微力ながら貢献するってストーリーなので、まぁ、血がダメな人には致命的に向かない
『危ノーマル系女子』や『職業・殺し屋』、『零崎双識の人間試験』が読める人には、まず、ストライクゾーンに入るだろう
殺される悪人がこれまた、凶行に走るだけの重い過去を抱えておらず、かと言って、大義も持たず、性質でもなく、ただだた、一時的な愉悦の為に人を傷つける、薄っぺらい奴らばかりなので、全く同情できず、お掃除された瞬間にスカッと出来るのは、話の軸がブレてなくて好きだ
この『思春鬼のふたり』が、類似系の作品と違うな、と感じさせる理由はやはり、主人公である辻侘救に激ラブゾッコンな白雪厘子の存在だろう
この娘の情報収集能力、気配を殺しての尾行スキル、土壇場でのフォローは正に一級品
私以外の読み手も感じている事だろうから、わざわざ言う必要もないかも知れないが、この作品で最も頭の螺子が飛んでいるのは、好きな人が人殺しなくらいで愛が冷めたりしない彼女だろう。ある意味、純愛だろう
最初から最後までラブオーラ全開の厘子に、侘救が次第にデレていき、仲睦まじくなっていく過程は結構、ニマニマできる
また、お仕置き人の小鹿陸も二人に劣らぬ、イイ個性の持ち主で、もし、存在していなかったら、この漫画の面白さは半減していただろう
侘救と厘子の名コンビ(カップル?)が関わる事件はどれも血腥く、話のテンポがしっかりとしていて、読み手を飽きさせないモノばかりだが、個人的に「おぉ!」と思ったのは、リアルすぎる劇の完成を追及する演劇部を舞台にした、『ハムレット殺人事件』編
この台詞を引用に選んだのは、愛に対して臆病だった侘救が、ついに自分の気持ちに気付き、両想いになった事を祝福したいと思わせてくれたから
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"「リンゴ…今まで恋したことないでしょ!!」
「恋?」
「辻見ててドキドキしたりキュンキュンしたりしないの!?
いっ…言わせんな恥ずかしい…ッ」
「ある!!」
「それが恋っていうの!!」"[p.11]
最終巻。
白雪さんは辻くんが好きで追いかけてたんじゃなかったんかい無自覚かいと驚きつつ。
結構よかった。
"「つ…辻くん!!私泥だらけだから辻くんも汚れちゃうよ」
「構わないよ」
「さっきだって穴掘ってたらミミズ出てきて触っちゃって…」
「構わないよ」
「堀りすぎて隣に埋まってる高倉さんの骨もちょっと見えちゃって…」
「構わないよ」
「えっと…えっと…… 辻くんのこと好きでも…?」
「うん 構わない」"[p.158]
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個人的には良いラストだったと思う。
でも、ちょっと駆け足気味だったかなぁとも。
とりあえずあの兄弟怖い。
彼女も怖い。