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頁を繰る手が停まらなくなってしまうが…“ロマノフ”から想起される、革命期の帝室の秘話、メディカル系の「科学の知識を容れたサスペンス」、アラスカの自然や伝承、劇中人物達の冒険、伝奇的要素が高密度に詰まっている。本作を視掛けた時点での期待に違わない…否!期待以上に、素晴らしいエンターテイメントだ!!
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ロバート・マセロによる歴史・宗教ミステリ。
物語は主に3つの視点から描かれる。一つは蟹カゴ漁師・ハーレーがベーリング海で蟹カゴと共に引き揚げた棺とその埋葬されていた人が身につけていた十字架をめぐる物語。一つは元陸軍少佐で疫学者のスレーターがたどるスペイン風邪をめぐる物語。もう一つはおよそ100年前のロマノフ王朝の第4皇女・アナスタシアとラスプーチンにまつわる物語。
時代が異なる物語と同じ時代の別の視点からの物語が交錯するため、それぞれの物語の先が気になりながらヤキモキする感がある。物語がスピーディーに展開する場面もあればややまどろっこしく感じるところもあり、ヤキモキ感に拍車をかけるが、構成もよく練られていて飽きさせない。
特に、史実に基づいていると思われるアナスタシアとラスプーチンの物語はロマノフ王朝の凋落に関わるだけに、物悲しい印象を残す。
アラスカに主要人物が集まり、この先どんな物語が待ち受けているのか、先が気になる。下巻でどんな物語が展開するのか、楽しみである。
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ラスプーチンからロマノフ王朝の生き残りと言われるアナスタシアに渡された十字架には特別な力が備わっていた。
ラスプーチンがその死の前にアナに残した言葉、その意味が現実のものとなり、アナは数奇な運命を背負って生かされていく。
読むに従って、なんとなく終わりは想像しやすい物語ではあるが、引き込まれる内容ではあった。
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題材は最高にワクワクする。
しかし民間人をいくら押されたからと言ってほいほい同行させちゃいかんだろ。