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椹野道流さんにハマる
仕事帰りの草臥れた頭にもすんなり入ってくる、シンプルなストーリーです
好きになった作家さんは、とことん読みたいのですがBL作家さんなんですね
ただいま手元不如意
さすがにBLは図書館に無いし、悩ましいところ
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鬼籍通覧や最後の晩ごはんでおなじみの、椹野道流さんによる、タイムスリップ(?)法医学ミステリー&ファンタジー(主人公のアスマが飛ばされた先はアスマの知る世界史とは少し異なるようなので、ひょっとするとタイムスリップではなく平行世界への異世界トリップかも)。オレンジ文庫は、「物語好きのあなたに贈る、ライト文芸レーベル」としているだけあって、物語の題材もタッチも謎も法医学要素もライト(ミステリーの要素はコナン君なみ)。あらすじとしては、夏休み中に母の故郷・マーキス島を訪れた医学生のアスマ(法医学に興味アリ)が過去または平行世界のマーキス島にタイムスリップしてしまい、そこで王家で起こった殺人事件の解決に携わる、というもの。題名は「時をかける眼鏡」だけれど、特に眼鏡がタイムスリップの要素になっていることは今のところ、ない笑。でも最後の晩ごはんも眼鏡の付喪神(?)登場したし、椹野さんは眼鏡好きなのかもしれない。日本人だけどマーキス島で違和感ない(むしろ眼鏡が違和感w)理由とか、言葉がわかる理由とか、学生だけど法医学の知識があるところとか、ちゃんと設定してあるところがありがたいw。そして、いつもの椹野さんならではのちょっとおいしそうなごはんも魅力的。あっという間に読めてしまって物足りなさも感じるけど、これはこれで面白いしささっと読めて爽快なので続きも読みます!
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日本から母の母国であるマーキス島にやって来た西條遊馬は法医学博物館で突然中世のマーキス島に飛ばされる。王殺しの疑いで捕らわれていた皇太子を救おうという弟の姫王子ヴィクトリアと付き人のクリスチファーからの懇願に応えて、学んでいた法医学の知識を生かして、その真相を探ろうとする。勇気を振り絞って、その時代ではとんでもないことの解剖を行うのだ。真相を突き止め、皇太子の兄弟たちの不仲も修復する結果にもなる。主人公のいろいろ不安な心理を詳しく追っていて興味深いが、なんというかジュナブルぽいね。男なのに美少女の姫王子のヴィクトリアのこの先がちょっと気になるなあ。
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王の死の原因となった剣を手にして、皇太子が
気を失っていたので拘束・牢獄へ収監された
皇太子の近臣と弟(妹?)は魔導師に相談し、
謎を究明するには法医学の知識が必要と判断
しかし、時は中世より前と思われるマーキス島
にその様な人材がないため、時間と世界を隔て
る壁を越えて「現代に住む主人公アスマ」が召
喚され、王を解剖wして真実を解き明かす
読後観想「王が悪い」
ファンタジーはいいよな(´・ω・`)
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YA小説として読んでみたが、おもしろい!設定もさることながら、謎もちゃんと筋が通っているけど、難しすぎず、ちゃんと想像ができる。小説を読みながらアニメを見ている感じで想像も容易い。続きも早く読みたい。
p.180 「一方で、そんな民が納める税で、私は養われておる。よい衣を着せられ、1度たりとも飢えたことがない。すべて、民のおかげだ」
p.203 「民草(たみくさ)であろうか王であろうが、服を剥げば同じ裸ん坊、肌を切り裂けば、ただの肉と糞の袋じゃな。いかに体を鍛えようと、徳を積もうと、そこを変わらぬ」
「じゃが、それでもなお夢を抱き、己が価値観の物差しを持って、それぞれが高みを目指す。それこそが人間の愛おしさであろう。死人(しびと)の裸は、そのものがいかに生きたかを、痕や病で雄弁に物語るものじゃな」
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「ここではないどこかへ」
急かされるまま触れると。
現代でないと気付いたのであれば、どうにかしたい気持ちはあったろうが耐えるべきだったかもな。
隣の部屋が牢屋なのか分からないが、何故そのような場所に居るのだろうか。
「流され巻き込まれ」
連れ出された先に待つは。
現場に居た者だけを疑うのであれば明らかに容疑者だが、状況の見方を変えれば変わりそうだよな。
必死に無罪を訴えていないのは、自分ではないと確証があるのか何故なのか。
「絡み合う思惑」
限られた時間の中で動く。
これだけ雑な保存状態であると、今更現場検証を行おうにも余計な情報を得るだけかもしれないな。
信用されるかは別として、自身に起きた事を伏せて罪を被るのは違うだろう。
「すれ違った心を」
真実を明らかにする為に。
遺体に傷を増やす事は望まない事があるだろうが、何があったのかを知る為には必要な事だろうな。
独りになると考える時間が増えるから、新たな気付きがあるのかもしれない。
「ここにいること」
全ての道筋は決まってた。
それぞれ想いを心に秘め言葉にしなかったからこそ、こんな大事に発展してしまったのだろうな。
子供のような言い合いだったとしても、皆が見たいと望んだ姿だったのかも。
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サイン本だったので買ってみた。BOOKOFFにサイン本売る?これで二冊目なんだけれど。終わり方からしてシリーズ化するのか?博物館の人物に繋がっていくんでしょうか?「仁」か。