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趣味にどんぴしゃり。アンティーク着物に京都、着物着る可愛い女の子に居候の若い偏屈准教授(兄の親友)。おまけにお嬢様学校!女の子が頭はそこそこ悪くなく、でも引き継がれる伝統的な知識と教養を駆使して大好きだった亡きおばあさまの謎を解いて行く。
とても着物の描写がきれいなので、是非続きが読みたいです。
訳ありの居候氏との恋愛模様がちょっと楽しみ。きょうだいとギリギリ重なるくらいの年齢差は美味しい。
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なるほど、読ませたい読者層がはっきりした本だなあ。たくさん売れたら第二弾が書かれるのだろうというのが分かるつくりだった。中身は、悪くはないけど、他人にこれいいよ!と勧めるレベルではないなあ、という印象。
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日常ミステリと思いきや何の前振りもなくファンタジー要素が入って特に理由もなく受け入れられ主軸に進行していくので最初置いてかれる。加えてキャラスペック盛り盛りで「この設定要るか…?」みたいな気分にもちょっと。
内容的には決して悪くないんだけど。結局謎解きより祖父母のエピソードが一番萌えた。
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白川紺子さんの新作を読破。
文庫が発売される前に雑誌cobaltで短編が掲載されていて、ちょっと気になっていました。
着物が好きな女子高生・鹿乃、兄の良鷹、兄の友人で下宿人の慧の三人が着物に関する不思議を解き明かしていく――
というストーリーで、とても興味深かったのです。
短編連作という構成だったので読みやすかったですし。
着物に込められた持ち主の想いを昇華させてあげる、という役目を知らずのうちに祖母から受け継いでいた鹿乃。
元華族のお嬢さんで、おばあちゃんからもらった着物を休日になると着ていて。
着物、いいですねえ。
しかも昔の着物もなんだかおしゃれな感じの柄が多かったみたいで。
イラスト……というよりも、実物写真を見てみたいと思いました。
私も着物を普段着にしてみたいと思いつつ、持病があってムリかな? と思っていたり。
あとこの作品、ちょいちょい飯テロされますwww
ご飯のシーンが多く、すごくおいしそうです。
鹿乃も慧ちゃんもお兄ちゃんも料理が上手ですし。
ついお茶碗とお箸もってお邪魔したい気分になりました。
笑
読破した翌日にまた読破するということをやりまして。
本当におもしろかったです。
雑誌cobaltに2回ほど短編が掲載されているので、そちらも読みたくなりました(実は未読だったり)
第三話のおばあちゃんとおじいちゃんのお話はすっごくよかった。
おばあちゃんのツンデレっぷりににやにやしました。
続きが出るといいな!
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創刊間もない集英社オレンジ文庫の一冊。
書店で、表紙絵の色遣いと古風な線描の図柄に強く心を惹かれて購入。
何から何まで私の趣味に寄り添うような本。お勧めしたい一冊です。
行間に散り敷く花の名や文物は、古都に暮らす旧華族の血をひく兄妹と、間借りしている近世文学専攻の若き准教授にふさわしくて。別次元の時空の広がりが魅せる幻想美に酔いしれました。
読書を再開した頃、私は仕事と恋とで京都を訪れる機会が増え始めて現在に至っています。
暗くなるまで京都の学術出版社を回っていた就活時代は、余所者につれない京都の黄昏時に気が滅入ったものでしたが、今は京都の厚みと打ち解け始めています。
京都の深みに溶け込もうとすれば、それはもう一筋縄ではいかんこと、身に染みてわかっていますが、その古色蒼然たる美しさと妖さに囚われてしまいたくなる今日この頃。
おそらく続編が出版されることでしょう。今から待ちかねています。
最後に、二つのお気に入りを。
まず、鹿乃が物語をモチーフにして見立てる、着物の組み合わせ。その帯留めや半襟までが旧くて美しいのに、鮮やかで瑞々しい。
そうして、鹿乃と良鷹、それに慧。三人が囲む食卓に並ぶ料理の数々。どれも私には馴染みのあるものばかり。その季節にだけ味わうことのできる滋味が、その素材にふさわしい調理法で供され、さらに一回の食事の献立があざやかな彩りと取り合わせで、趣味の人は思わず笑みがこぼれてしまうくらいの和食の粋の極み。
これらは、この作品の楽しみ方のひとつだと思います。
ところで、石橋春野くんの名前の由来の万葉歌。
もしやこの歌なのでしょうか。
巨勢山(こせやま)の
つらつら椿
つらつらに
見つつ思(しの)はな
巨勢の春野を -坂門人足-
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蔵にある古い着物に想いが宿るという不思議を所与として、謎を解いていくお話。中心人物は美少女と美青年で、基本的に善良な人々しか登場しない。京都と旧華族という舞台で浮世離れした感はあるが、愛らしく、ときめいた。80年代、90年代のコバルトやティーンズハートの愛読者なら、きっと気に入るはず。このまま完結しても良いが、全体の流れとしては、多分まだ物語の入り口に過ぎない感じ。
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アンティーク着物をこよなく愛する女子高生がヒロイン。
私にはちょっと可愛らし過ぎるかなぁと思ったんだけど、アンティーク着物に惹かれて購入。
最初から最後まで可愛かったなぁ。特に最後の星月夜が素敵。おばあちゃんの思いがネコになるなんて。しかもおばあちゃんのツンデレ。可愛すぎでしょ。
登場人物がみんな個性的で魅力的なのもいい。
しれっと出てくるご飯の場面とかも微笑ましくて美味しそうで良かったな。
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着物に隠された謎。着物に残った様々な思いを文学作品を手がかりに解いていく。京都言葉の穏やかな会話が心地いい。慧も鹿野を思っているようなのに、自分の気持ちをそれとは認識していないよう。春野と知り合ったことで変化していくのかな。
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うっわ~っ (//∇//) 、3話目の『星月夜』での主人公の亡くなった祖母・芙二子さんの日記は読んでるこっちも照れる照れるぅ。究極のツンデレw。全体を通しての京言葉や着物の柄あわせ、文学的要素など趣もあって良い雰囲気です。男性陣も出来過ぎなくらい少女小説的ツボを押さえてますww。特におじいちゃん(笑)。ウハウハ♪
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ラノベのレーベルではあるけれど、ほんわか柔らかく読み進められて、温かい気持ちになれる。京都の言葉もいい。源氏物語など古典の世界も大好きなので、結構満足して読めました。鹿乃ちゃんの祖父母のエピソードが素敵でした。
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白川紺子さんは大好きな少女小説作家さんで、思わずいつも作者買いしてしまう作家さんの一人です。
とにかくその、丁寧で読みやすい柔らかな筆致と、乙女な世界観に、いつも魅了されてしまいます。
一般書というか、コバルト以外からの本は初めてだと思うので、作風とかどうなるのかなと思いましたが、心配することもなく、いつもの紺子さんのテイストでした。なんという安定感……!
京都の下鴨。
旧華族の家柄の娘である野々宮鹿乃は、両親を早くに亡くし、骨董商である兄の良鷹と、下宿人の若き大学准教授、八島慧と暮らしている高校生だ。
祖母に育てられた鹿乃だが、その祖母の着物をしまっている蔵を整理していていたら、着物に不思議なことが起きて……??
というあらすじから始まる連作の短編集です。
読んですぐに、「あ、これ私の大好きな紺子さんの「リリー骨董店に似てる! というかその日本版」と思いました。
主人公の鹿乃ちゃんの京言葉がたまらなく可愛く見え、挿絵はないけれど、着物姿も可愛いのだろうなと思わせる子で、好感度高いです。脇を固めるふたりの男性、兄の良鷹といい、同居人の慧ちゃんといい、いい味出しています。特に紺子さんは、兄キャラを書かせたら光るな! と今回確信しました。良鷹お兄ちゃん、いい味を出しています。
題名の、アリスと紫式部って組み合わせってちょっと意外だなと思ったのですが、この本には、アンティーク着物の他に、和洋様々な文学作品がモチーフとして出てきて、これ、本を読む女の子なら、たまらないお話だろうなあって思いました。紺子さんの乙女な世界観、大好きです。
ほのかに少女小説テイストなところもあり、鹿乃と慧ちゃんの微妙な距離感とか、鹿乃のおばあちゃんとおじいちゃんのエピソードとか、たまらなかったです。気の強い女の人にはまってしまいそうです。
個人的には、もっとこのキャラたちのお話を読みたいって思います。
続編を希望するような、そんな素敵なお話でした。
おすすめです。
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コバルトより年齢層は高めの設定だが、ヒロインの鹿乃は高校生。下宿人の准教授・慧に憧れと恋心を持ち、大人としてみてほしいながらも、まだまだ恋愛未満。
そんな彼女が、おばあさんの蔵にあるいわくつきの着物を鎮めるために奔走するというお話。
ミステリーというほど推理をメインにしているわけではない。一般文庫ほど気負いなく読めるちょっとしたファンタジーに近いお話。
古文の和歌や俳句などを引用し、着物の柄の知識を掛け合わせる言葉遊び的要素をモチーフにしているので、文学にまったく関心がない人には向かない。
源氏物語を予備知識としてざっとでも知っていると理解しやすい。
古都を舞台にした落ち着いた雰囲気がとても気に入った。
続刊ほしいナ
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4390.html
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初めましての作家さん。
舞台は京都。メインキャラは高校生の鹿乃。
年の離れた兄。ぐーたらだけど美形で骨董商。
兄が10年ほど前に連れてきた美形の友人の慧。
3人が住まう野々宮家は旧華族。母屋は古い洋館で、
大正時代にイギリス人建築士の設計で建てられた。
ある日、祖母が蔵にしまっていた着物を出したことで
不思議な現象が起きる。
着物の柄をめぐる3つのアンティークミステリー。
軽くて読みやすくて楽しかったです。
「星月夜」が一番好き。
お祖母ちゃんとお祖父ちゃんの若かりし頃のエピソード。
ウルっとするくらいキュンキュンしました。
着物の柄に想いをのせるってのが粋ですねぇ~
センスの良さが窺えます。
それをちゃんと理解できてるお祖父ちゃんもステキ
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アンティーク着物を巡るミステリーとあるが、文学も忘れてはいけない要素になっている。京都の風景が浮かぶような1冊。読みやすい。
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妹より譲り受け本。
初めて読む作家さんです。
京都が舞台
高校生の鹿乃、年の離れたお兄さん(古美術商)、兄が連れてきた慧(大学准教授)。
亡くなったお婆さんの残した着物(、時に文学書も)をめぐるミステリーです。
こういうタイプの小説は自分では選ばないので、新鮮でした。
キャラ設定もしっかり済み、続刊出ますかねー
出たらきっと買うな、妹が。