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アンティーク着物にまつわる話、というところに興味をひかれつつ、軽いお話かな?とあまり期待せずに購入。京都は下鴨を舞台に、祖母が遺した着物に関する謎を解決していくお話。テーマに沿った着物の描写や、同居人の准教授が小出しにする蘊蓄にあっという間に引き込まれる。続編も期待大。
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「下鴨」って、いい名前ですよね、なんか。
森見さんの小説にもよく出てくるし、「下鴨茶寮」ってお店もなんか入りたくなっちゃう(笑)
なのでこの「下鴨アンティーク」も、最初は完全に名前で手に取りました。
私は本当は、非現実的というか、この話でいえば着物から泣き声が聞こえるとか、そういうのあんまり好きじゃないんですが、これはなぜかすんなり読めるんです。
悪い人が全然出てこないからかな。
源氏物語とかシェイクスピアとかの文献を紐解いて……という内容なので、ちょっと「ビブリア」を思い出します。
オレンジ文庫って割と低年齢向けのシリーズなので、若い子たちがこれを読んで、次に源氏物語に興味持って読んでみたりとか(まずは「あさきゆめみし」あたりから)するといいな、なんて思います。
ここに出てくる着物もそうだけど、鹿乃や慧が作る料理もおいしそうで、そんな食卓を想像するのもまた楽しいです。
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柄が変わる着物や泣き声がする着物など、祖母が残した曰くつきの着物を、孫の鹿乃がその謎を解いて元に戻そうとするお話。身近な京都が舞台なので、親しみやすさもあり、はんなりとした雰囲気もよかった。次も読んでみようと思うくらいには面白かったです。鹿乃がやってる、テーマを決めて着物をコーディネイトするっていうのに憧れるなぁ。着物なんぞ一枚も持ってないけども・・・。
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着物を着たくなった。美味しいものもたくさん出てくるし、文学も骨董も……なんて盛りだくさんなんだ!全く予想外に面白かった。描写も良かった。
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下鴨アンティークだが、特に古美術の店の話ではない。
舞台は京都。
古い着物の話で、普通の骨董品の話ではなく、魔法のような幽霊のような、ありえない出来事が起こり、それを解決していく話。
着物と、和歌や古典文学が絡んだ話で、ライトノベル。
女子中高生に好まれそうなライトノベルです。
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主人公が京都弁なので、小説としてちょっと読み辛さがあり敬遠してたのですが、周囲の評価はわりとよかったので図書館にあったのを機に読んでみました。
思ったほど読み辛さはなく、お祖母さんの優しい思い出話等、読まず嫌いで済まさずよかったです。
ただ、やっぱり私自身が関西住まいのため、どうもあの口調を文章で書かれると脳内イメージがあまり可愛い子にならないのが何とも…。お兄さんもカッコイイと騒がれるレベルのはずなのに。
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くすぐったいような京都弁。鹿乃と慧の間に流れる甘い空気に、もぞもぞしながら、不思議な物語を読み進めました。最近ファンタジー系も読むので、ならではきたけれど、最初は、ん?ってなります。読み返してやっと理解するような。自分の常識の中だけで読んでしまうのが、まだまだ読む力の足りないところだと反省します。情景や食べ物の美しい描写に惹かれました。
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舞台は京都・下鴨。
高校生の鹿乃が、お蔵の中の祖母の着物を虫干ししたことから巻き起こる不思議なできごと。
着物・古典・猫ちゃん…好きなものばかりです。
特に鹿乃がテーマを決めてコーディネートする着物が素敵。
大好きな『鏡の国のアリス』をモチーフにしたり、
お能の舞台を観に行くために、市松柄の小紋とかわいらしい猫の帯をお獅子に見立てたり。
どんなんだろう…と想像するだけでウットリ。
そして、そのあつらえにすぐ気づいてくれる慧もいい。
#アリスと紫式部
源氏物語の葵の上・六条の御息所・源典侍
車寄せの「あべこべ」。わぁ、なんて粋な思いつき!
#牡丹と薔薇のソネット
住む世界が違うからと、あきらめなくてはならなかった恋。
”恨み”であってもいいから思い続けていてほしいなんて、せつなすぎる…。
#星月夜
これが一番好きです。
夫が好きで、好きで、どんな顔をしてそばにいればいいのかわからなかったおばあちゃんの恋物語。
意地っ張りなおふじさんが、とてもかわいらしい。
好きな人のそばにいるだけで、見慣れた景色も光り輝くもの。
そうでした。しばらく忘れてましたね。
そして表紙のシロ猫ちゃん、やっと登場。
リリィ・白玉のタマ・白楽天…好き勝手に呼ばれてます。
続編があるようなので、ぜひとも読みたいです。
白露ちゃんが、また蔵から抜け出てくれることを期待して。
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とても読みやすい話でした。
休み毎にお着物で過ごす高校生、とても粋だし素敵だなと思うけれど、実生活ではなかなか現実的には感じられない。浴衣ならわかるんだけどね。
シリーズ改めて読みます、で星4つ
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本の好みが似ているお友達に教えてもらって読みました。京都が舞台の、アンティーク着物にまつわる不思議を解くミステリです。着物が題材なだけあって、着物の着こなしが出て来るのはもちろん、詩や俳句も登場するので面白いです。茶道をかじっていたため少しは着物のことが分かりますが、分からない色や柄を調べて頭の中で思い描くのがとても楽しいです。主人公の鹿乃と下宿人の慧との関係も見どころです。歳が少し離れた男女の恋愛模様を見守るのが好きなので、続刊はそちらも楽しみに読みたいと思います。読み終わってカバーや挿絵(扉絵?)を見返すと、内容と繋がっていて面白いですね。
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集英社オレンジ文庫ですよ!!
しかも、新刊ですよ!!
も~~~~!! 本がキレイ!! 何度ニオイをかいじゃったか!! ヤメなさいよ・・・
でも、新しい教科書の匂いがするの~!! フンガー!
さて、この本はかなり前に本屋パトロールをして「読みたい本リスト」に、いれていたのだけど、当時この集英社オレンジ文庫という文庫そのものが新しかったのか、図書館には全然蔵書がありませんでした・・・。
でも最近は椹野道流氏の「時をかける眼鏡」シリーズも蔵書に増えていたし、チョイチョイ増やしていってくれていたようやけど、図書館のサイトの「新刊リスト」を、見ていて(この本を)見つけました!
ちょっともうあきらめていたちゅうか忘れていただけに、めちゃくちゃうれしい!!
ソッコーでリクエストしたら、すぐきました。すぐ!!
ちゅうわけで、かなり前のめりで読み始めたところ、・・・大好きなお祖母ちゃんの形見である着物を虫干ししていたら、
着物の柄がひとりでに変わっている
と、いう・・・。
また、別の章では桐箪笥になおしてある
長襦袢から女性のすすり泣く声が聞こえる
という・・・。
なんだこの本、何ジャンルやねん!? と、なった。
結局、読んでいる最中にスルスル引き込まれてめっちゃくちゃ面白かったんやけど、「アンティーク着物をめぐるミステリー」ちゅう触れ込みやったので、こっち方面のミステリやとはまったく想像しておりませんでした。
あー、びっくりした(笑)。
旧華族である鹿乃ちゃんと、そのお兄ちゃんが二人暮らしの洋館に、お兄ちゃんの友だちが下宿をしているという設定。
お兄ちゃんもその友だちも当然イケメンやし、お兄ちゃんは古物商、友だちは大学の准教授ちゅう設定。
鹿乃ちゃんは女子高育ちで
「ごきげんよう」
とかいうちゃうような世界の子で、なんやろうもう
80年代前半の少女漫画の設定がすべてつまっている
ちゅう具合。さすが、コバルトの流れ!! 笑
この少女漫画設定だけでも、正直楽しい。非現実すぎて、楽しいー!
最近こういうの好きやなー、私。なんか、振り切れたんか(笑)。
しかも、予想通り鹿乃ちゃんとお兄ちゃんの友だちは、キュンとする間柄っちゅうね・・・(まだ当人たちの気持ちも自覚していないけれども、どう見ても両想い)。両想いてなつかしいフレーズきたなこれ。いやエエねん80年代の少女漫画やから、両想いで。両想い。
続編も数冊出てるみたい。
図書館に蔵書がないのでもちろんまたリクエストをかけるけど、果たして買うてもらえるかどうか・・・。
でも、アンティーク着物だけでそんなにようけの話が作れるのかしら。
また、お兄ちゃん(=良鷹)のお商売の話とか、良鷹とその友だち(=慧)の関係とか、出会いとか、そのあたりもじわじわ書いていってもらわれへんかな!
チラッとしか���せてもらえてないキャラにもすっごい興味があります!
わりと鹿乃ちゃんはまっすぐないい子のよう。
そういえば「三条のホームズ」の葵ちゃんと清貴も女子高生と大学院生ちゅう年の差カップル(・・・古っ)やねんけど、あちらのふたりとはちょっと違う。
男子がややこしいという点では同じやけど、ちょっと違うね!
でも、カテゴリ的には同じ
ほんで、同じものを見ても違うとらえ方をするなら、二倍のとらえ方ができてお得じゃない? と、鹿乃ちゃんが慧にいうていた。
慧はそんな鹿乃ちゃんに苦笑しちゃうんやけど、こういう柔らかい発想はいいなあと思う。
価値観が同じであることは大切やけど、だからってすべてが一緒である必要もないよね。
大切なのは、違う価値観であってもそれを認めることかな。
ま、それが難しいんやけどね・・・。
あと、私は源氏物語の六条御息所は、被害者やと思って読んでおりました・・・。(;^ω^)
この方、気の毒やんね、あんなややこしい男に惚れてしまったばっかりに・・・(そこまでいう)。
富貴子さんと健次郎さんの話もよかった。
日記なんて、なんかもうキュンキュンしながら読んだよ(笑)。こんな時代からツンデレはあったのね(笑)。
ほんまこの本、アンティーク着物ミステリというよりは少女漫画ミステリやな!
装丁もすごい可愛い。
扉絵なんかも凝っていて、「大人のぬりえか!」と、思った。
こういう凝った装丁も
「少女漫画~!!」
ちゅう具合で、なんかもうキュンでおなか一杯ス! (*´ω`)
女子になれた感じ。なんやそれ
あー、続編読みたい!!!
(2016.04.29)
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京都の下鴨を舞台に、アンティーク着物をめぐる謎を解くファンタジックな物語。
かわいらしくて、好みに合う要素がいっぱい!
野々宮鹿乃は、高校3年生。
旧華族の家柄で、祖母の遺した家に、兄とその友人と住んでいます。
兄の良鷹は古物商だが、家でぐうたらしていることが多く、無駄に?顔と頭だけはいいという。
兄の親友・八島慧は近くの私立大学の准教授で、離れに下宿しています。
兄同様に友達は少ないらしいけど、頭がよく物静かで、鹿乃のよき理解者。
鹿乃のことはまだ子ども扱いしているけど‥?
土蔵にある着物を虫干しすると、思わぬ出来事が‥!
「アリスと紫式部」だなんて、そそる章タイトルですこと。
六条の御息所は、興味を惹かれる人物ですよね。
「牡丹と薔薇のソネット」
あきらめたはずの恋、でも思いはそこに‥?
「星月夜」
意地っ張りな祖母のほほえましい恋心。
ひそやかに登場した白猫ちゃんの存在が、心地いい。
高校生にしては珍しく?着物好きな鹿乃は、家では週末などに着物を着て、それもテーマを決めた見立てを楽しんでいます。
着物は好きなのでかなり、ありありと目に浮かび、とっても楽しい。
イラストや装丁も合っていて、うっとりと味わえる綺麗なお菓子のような世界です☆
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京都の古くて大きな洋館に住み、通うのはお嬢様学校
一緒に住むのは、ちょっとだらしないけど、いざと言う時には
頼りになるイケメンの兄と、優しくてステキな兄の友達で、週末は
祖母の形見のアンティーク着物を着て過ごす、旧華族のお嬢様が
持ち主の未練によって柄を変えたり、泣き出したりする着物を元に
戻す為に、奮闘すると言う
ファンタジーと言うより、ほぼ御伽噺なので設定を大正時代とか
日本っぽい架空の国にした方が、違和感ないかも
想い合ったのに、一緒になれなかった男女の襦袢と羽織裏を
一緒にしてあげたら解決とかは、安易だけどまぁ判り易い
けど1作目の、この見立てにしたから!なんてのは、ちょっと
無理が有る気がするなぁ
表紙を含むデザインが美しくて秀逸、これで何かグッズを作って欲しい
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着物の文様や古典文学にまつわるミステリー。
今回は源氏車と露芝の文様が出てた。こうやっていろんな文様を知れて楽しい。
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シリーズで出てたので気になって借りてみた一冊。
私、実は着物を普段着に着てみたいという憧れがあり、この主人公の可愛い着物を見てみたくて仕方なくなりました!
時代は繰り返すじゃないけど、着物いいと思うなぁ。柄や帯にストーリーがある。というのもとてもいい!!
内容もさることながらそういう着物視点で楽しめた一冊。
着物にまつわる幽霊退治?みたいなのがストーリーの核となっており、どうしたら成仏するのかー?みたいなそんな可愛いらしい幽霊退治?のやうな作品でした!
読みやすく可愛い!!表紙もオシャレで、なんだかとっても女心を刺激する一冊です!