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映画での脚本と何年も前に書かれた少し異なる脚本を乙一さんによってノベライズ化された作品。映画を観た後に読むとその差異がよくわかるし読んでから観ても楽しめる事ができると思う。
映画ではなかったシーンが実は最初の脚本の時点では存在していた設定だったりするというのは乙一さんのあとがきで触れられている。
確かにこの小説は「名前」を巡る「私」という個人の物語だった。
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【妖怪堂書店】とか【河童三平堂】とか【望都バレエ教室】とか、我王駅、黎明線の火乃鳥駅とか、藤子方面って安孫子線?藤本線?とか、どちらのセンスなんだろ。
そういやキットカットだったなーと思い出す。懐かしいわ。
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ジュブナイル感ほとばしってて懐かしい感じ。とにかく花とアリスにまた会えてうれしかった。ふたりがきみって呼び合うのが好き!
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すっごい好みだったー!!展開としては普通なんだけど、花とアリスの会話だったり話し方だったりがすきです カザリとヨーコに雰囲気似てるなあと思いました 乙一さんのこっちの作風がすきなので、久々に堪能できて楽しかった!
登場人物たちの名前をめぐる物語、って書かれてたけど確かにそれぞれ名前にまつわる話がおもしろくてくすりと笑えました
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有栖川徹子(通称:アリス)は、転校早々クラスメイトから嫌がらせを受ける。ある日、アリスは隣家にある目的をもって侵入するが、そこには不登校のクラスメイト・荒井花がいて…。2015年2月公開映画の小説版。。
劇場公開中のアニメ映画を小説化した作品。ライトノベル出身の乙一にとってこのような作品はお手の物に違いなく、スラスラ読める中編だった。ただアニメの方はネットで公開されている予告編を観てみたが、特に劇場へ足を運ぼうとは思わなかった。
(C)
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岩井俊二の世界観を、見事に乙一テイストにリメイクしている。女の子たちがとてもかわいく、いきいきしていて、とっても楽しかった。尾行するくだりなんか、岩井さんこういう女の子好きだよなあというのが、よく伝わってきた。魔女のくだりとかも、いじめみたいな重い話を、どこかずらして妖精のお話みたいにしているのも、好き。ただオリジナルのアニメのほうは、予告編を見てみたけれど、岩井さんのいつもの透明感のある映像美が消えてしまっていて、見るのが躊躇われる。このノベライズで、想像をたくましくしているほうが良いのかも。
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映画『花とアリス』の前日譚にあたる『花とアリス殺人事件』のノベライズ作品。主人公の花とアリスの出会いにまつわるエピソードを描いています。
ミステリーよりも青春小説の要素が強く、読む前とイメージが異なり肩透かしを喰らいました。
空気感やお転婆キャラと引きこもりキャラの対比は良かったものの、大して盛り上がらない展開と、ユダが複数の少女と結婚した理由が解らず終いで、満足感は得られませんでした。
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元々の映画自体はどんなものか全く知りません。特に感動するとか深みがあるとは思いませんでしたが、乙一さんの文章力で思い込みやら人間関係やら行動やら中学生らしさは充分出ていて、人物像は生き生きと描かれていたと思います。
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殺人事件、とタイトルには入っているものの、ストーリーは女子中学生二人のほのぼのとした?交流が中心の、青春もののお話でした。
乙一さん作品というよりは、中田永一さん名義の作風で、さわやかでユーモラスな会話のなかに、そっと家族への絆や想いを忍び込ませるようなやさしさが感じられる、温かな作品です。
花とアリスを観ていない私でも楽しめましたが、たぶん観ていたほうがよりイメージがふくらむかなとは思いました。駐車場でのバレエのシーンは、映像としてみたら面白いだろうなと感じました。
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中学生。事件。すいすいと読みやすかった。自動車の下に入るくだりには反射的にヒイッ!ってなってしまったけど、そこがすごく軽快な小説をあらわしてる気がした。
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"有栖川=自分という認識がまだうすかった。周囲の人々は私を有栖川徹子という名前でとらえている。だけど私は、まだそうじゃないのだ。それじゃあ自分はいったい何者なんだろうか。ほんのすこし前まで使っていた黒柳という苗字はもう私のものではない。自分の輪郭がぼやけているような不安におそわれる。私はふと、引っ越しの日に感じた、宙ぶらりんの感覚をおもいだした。"[p.48]
「花とアリス」は観てないけれど、「花とアリス殺人事件」は観た。
あとがきにもあるように映画とは微妙に異なる点がいくつか。
"「こいつ、私の友だち。あんたに話があるんだってさ」
「ないよ」
花がぼそりと言った。湯田光太朗は首をかしげながら、私たちのところまでもどってきてくれた。かがんでいる花を見て、彼は何か、おもうところがあったらしい。
「……もしかして、花か?」
湯田光太朗が言った。名前を呼ばれ、花は体をふるわせる。観念したかのように、ゆっくりと立ち上がり、フードをはずしながらふりかえる。彼女の顔があらわになって、湯田幸太朗の目が、おおきくひろがった。"[p.174]
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乙一だしと思って読んでみたけど、…面白い!映画…観とけばよかったなあー!
「結局あれはなんでだったんだろう…」という部分もいくつかあるけど(主に湯田くん関係)、キャラクターが愉快痛快で大好き。
主人公(アリス)も花も大好きだけど、陸奥睦美が大変好きです。というかあれで信じちゃうクラスのみんなが簡単すぎて愛おしい。すごく平和で気持ちいい世界だ。
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**ネタバレ**
結局殺人事件じゃないじゃん…タイトル詐欺なのでは…丸く収まった風にしてるけどがっかりしました。
ユダが名前を配るあたりはよかったけどそれにしたって解決編なしで理由わからず終わりだし。元の映画観てないとどうにもならないのかな?
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映画にはなっていない設定が生かされているため完全なノベライズではない。だけど映画の世界観を壊すことなく、よく再現されている。思い出し泣きをしてしまったほど。ただそれは鈴木杏や蒼井優はじめ見事に花とアリスの世界に命を吹き込んでくれた役者の印象深い演技によるところが大きいと思われ、純粋に小説を読んで感動したのかは不明。もうだって映画、ほんとうによかったんだもの。早くDVDにならないかなあ。
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転入した有栖川(アリス)の隣の家は花屋敷と言われる引きこもりの花が住んでいた。なぜかクラスで避けられる有栖川は以前このクラスでユダが殺されたという話を耳にする。
映画はどんなだったのか気になりました。小説の内容は「は?」と思うところがあるのですが、読んでいるうちにどうでもよくなってくるというか、そういう設定ね、はいはいという感じになります。