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1986年刊行の者である。
昔、読んだ記憶がある。
その時は、推理小説が、新鮮な感じで、読んでいたのだが、、、
今読むと、なんだか、「人探しゲーム」で、青酸カリも簡単に手に入り殺人を展開しているようにも思える。
そして、人の心の描写が、書かれる事が少なく、本当に、テレビドラマのような会話で、成り立っているようにも思えた。
しかし、この当時の金銭の価値など、「夜の終り」を読んでいて、墓を建てるのに5万円で、出来ていたのだとか、、、読み解くことが出来る。
3話からなっているのだが、最後の「海の沈黙」は、主人公が、雑誌者の「私」で、展開していき、漁船の遭難事故が、テーマである。
遭難事故は、保険金詐欺なのか?そして、犯人と思われる者の自殺。
真実を暴くことだけを思っていた記者。
漁師たちの思惑は、死の危険をも持ちながら、木造船で南太平洋へ乗り出している事実。
記者が、雑誌・新聞へ 記者の想像されることが記載されれば、漁師町には、保険も出ず、漁師たちは職を失う事になる。
自分の推測で、記事が書けるのか?そして、沢山の人の職を奪ってしまうのか?と、自問する主人公の話は、何故か記憶に残っていた。