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源頼朝15歳、伊豆に遠流になった直後をベースにしたファンタジー。風神秘抄の草十郎と糸世がサポートに入り土地神と頼朝自身の呪いのようなものに打ち勝っていく、少年成長系。萩原本には珍しく最初からテンポがよくてサクサクと流れに乗れた。短すぎるのが残念だが、楽しめた。
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わたしはなぜ生きているのか。
荻原規子らしい物語。頼朝は伊豆に流され,命を狙われ,生きる意味を見失う日々。そこに現れた草十郎,そしてその妻の糸世。夢に見る大蛇と竜が示すのは。
草十郎と糸世は『風神秘抄』の登場人物だそうで。そちらも読みたい。さりげなく北条政子(幼少期)が登場している。今後があるなら,読みたいなあ。
自分が災いかもと疑ったり,生きる意味を考えたり。何かを作ったり,何かを克服したり,そういう「体験」が人を成長させていくのだと。
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読みやすかった。
でも風塵秘抄をぶっとばして読んであんまりよく記憶してなかったので、草十と糸世ってこんな感じやっけ?とある意味新鮮に映った。
伊豆や熱海の土地に全く行ったこともなければご縁がまるでないのでその辺の感情移入はしにくかったのが推しかった。東国は私にはとても遠いのある。
荻原先生のご本久しぶりだったけど、やっぱり、しっとりとした湿気を感じて、大地の女神に繋がることができる。
初期の作品が思い入れあって大好きだけど、先生の世界観、作家さんとしてはどんどん完成されていくなぁって感じた。
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伊豆に流された頼朝のその後の話。草十郎と糸世も出てきた。前作でも思ったけど、糸世好きになれない。草十郎はぞっこんみたいだけど、鳥彦王のことを思うとうーんってなる。頼朝は勝手に好きじゃなかったんだけど、この話を読んで少し好感を持った。
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「風神秘抄」続編。熱海の伊豆山神社に行ったことあるので、とても身近に感じたお話だった。うちにもあるよ、赤白の龍が刺繍されたお守り。萩原さんの作品には蛇のモチーフが多いなあと。RDGにもあったよなーと。
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楽しめた。
どうやら続編だったようで。
でも、単体で楽しめます。
流刑にされていたときの頼朝さんのお話。
2017.10.7
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風神秘抄の続きというか、頼朝視点でのお話。
糸世と草十郎がラブラブで良かった…
なんとも困難な道を乗り越えた2人だけに仲良くやっていて安心。
伊豆という地が地下に竜の住む荒ぶる土地と言う設定がなんだか凄くいい。
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伊豆に流された源頼朝を主人公に、彼が15歳のときの話。『風神秘抄』の主役、草十郎と糸世が重要な役割を果たすので、『風神秘抄』のその後の話にもなっている。
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風神秘抄の続きを頼朝視点で描いた物語。なのだけれど、本書の表紙にもそでにも扉部分にもそれが明記されていないのは不親切だなあと思った。前作を読まなくても楽しめるといえば楽しめるけど、草十郎や糸世、万寿姫関連のことが???となると思う。
物語自体はさすが荻原規子さん、和風ファンタジーを書かせれば右に出るものはいないなあという感じ。季節の草花とかの描写がいちいちちゃんとあるせいか、和風ファンタジーの空気感づくりが素晴らしい。ところどころで挟まれる今様もいい雰囲気出してる。空色勾玉時代からそうですが、古歌を上手く使う作者さんです。
荻原さん作品には珍しく、主人公は恋愛しません。なのでそういう要素を求める人にとっては物足りないかも。草十郎と糸世のいちゃいちゃはちゃんとありますが、ここを楽しめるのも前作ありきだと…うん、やっぱり表紙に風神秘抄の続きだって書くべきだ。
あとがきを読むと、著者の入念な下調べのもとにこの物語が作られたことがわかる。実際にその土地で伝わる言い伝えや様々な説を土台にしているから、しっかりした骨太ファンタジーが書けるんだなあとつくづく思った。
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日本の歴史ファンタジーYAの旗手、荻原規子が平家隆盛の時代に材をとった『風神秘抄』の続編というべき作品。『風神秘抄』で草十郎と糸世が救った頼朝のその後の話。
これ単体で楽しめないわけではないが、前作を知らないと、意味がわからなくてもやもやすること必至。冒頭から地名と人名のオンパレードで物覚えが悪くなった頭には負担だったが、それもまた歴史物の醍醐味であり、相変わらず、文章も美しい。ファンタジーとしても、異界と交わった人間がどうやってこの世に根を下ろすにいたったかというところが丁寧に描写されていて説得力がある。さらに、出てくる登場人物がみな魅力的。とくに嘉丙のとらえどころのない軽さがすばらしい。キャラクター個人の面白さが、暗くなりがちな物語全体に明るさをもたらしている。
もうひとつ、あとがきの最後の文章はぐっとくるものがあった。
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風神秘抄の続編。草十郎と糸世が伊豆の国に流された頼朝に会いに行く。伊豆の地武士に煙たがられた頼朝も走湯山に参詣に行き、そこで見た赤白の二匹の神竜に導かれて地神である大蛇と心を通わせ、それにより大雨で増水した川が流れを変え、頼朝達の住む中州を川が避けていった。それで地元の人々がもう頼朝達を避けようとはしなくなった。それは地神が頼朝を認めたと思ったためである。
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今作を読むために前作を読み返したわけだけれど
これは一気読みできてよかった。。満足。
彼らのその後が楽しめたが
ラスト、更にその後も読みたいな、と。
後書きで触れられていたが北条政子の年齢差とか
歌舞伎曽我シリーズの父親が彼だとか
つながりがわかると歴史って本当に面白いし
今作のような出来事もあったかもしれないと思うと
歴史もの小説は更に面白い。
竜がでてきて、紅色天女をちらりと思い出したが
これもはっきり覚えていないので
3作読み返そうか。。。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2016/06/post-e446.html
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まさかの風神秘抄の続編だった
読んだの昔すぎて内容覚えてないw
本作は源頼朝の少年時代のお話で、所々勾玉の要素が含まれてて楽しかった
権現あたりのお話が特に好き
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この人の描く日本的なファンタジーが好き。
今回は源頼朝を主人公にする鎌倉の話。コンパクトにまとまっているけれど、雰囲気は変わることなく根底にある。