紙の本
あまねく神竜住まう国
2016/03/28 22:36
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投稿者:のん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の頃読んでいた荻原作品。この年になって児童書買うのもなあ...と思っていましたが、一番好きだった『風神秘抄』の草十郎と糸世が登場すると聞いて買ってしまいました。大人になってからでも面白かったです。
紙の本
寄り添って生きてゆくんだね
2016/11/23 11:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
草十郎と糸世が夫婦になってる事だけで もう嬉しい(笑)頼朝を救うべく奮闘し 重い因果と立ち向かう彼らなら これからも心配いらないのだと思わされる一冊。
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読み始めたら風神秘抄の内容をすっかり忘れていたので、慌てて再読してからこちらを読みました。やはり登場人物も物語もリンクしているので、どちらも読んだ方が倍楽しめると思います。
流刑地に流され、家族は死に絶え、自らの業にちょっと鬱々とした頼朝と、前作ですっかり成長した草十郎、相変わらず溌剌とした糸世の3人の物語。頼朝はふたりの力を借りながら、自分の中にあるもやもやした感情を理解し、受け入れていくのですが、不安だけど一生懸命自分を模索する姿は読んでいて愛しかったです。
そして土地神や熊野の地で子どもたちが成長していく描写は、さすが荻原規子さん、とても素晴らしかったです。
このシリーズは子どもの頃に出会っていたらもっと歴史が好きになったろうなあ。
不勉強なせいで歴史の知識があまりなく、俯瞰して物語を追えなかったのが残念だったので、日本史を勉強してから、また再読したいと思います。
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図書館で借りて、やっと読めました!草十郎久しぶり!!うーん、まずまず面白かったですけど、最初の三部作ほどはやっぱり面白く無いですね。もうネタ切れ感があります。やっぱり、空色と白鳥のインパクトには及びません。
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幽閉時代の、少年頼朝のおはなし。
しかしそうだったのか、勾玉シリーズからつながってるとは。シリーズの方読んでなかった~常々読みたいとは思ってたいんだ。不覚orz
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少し、荻原作品から遠ざかっていましたが、やはり和風ファンタジーの名手ですね。
勾玉の頃より少々説明くさくはありますが、おもしろく読めます。
終盤の別れのシーンは古典を感じさせるセリフでした。じーんとしました。
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風神秘抄の続編。
主人公は草十郎と糸世ではなく源頼朝だけど
草十郎と糸世もいっぱい出てきます。
残念なことに風神秘抄の内容を忘れてしまっていたので
風神秘抄をもっかい読み直してからまた読みたい。
勾玉3部作や風神秘抄と比べると
あっさりしてたかな~と思うので
★は3つ。
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とても読み応えがありました。鳥彦王が登場しなかったのは少し残念でしたが、名前だけでもでてきたのは嬉しかったです。そして毎回お約束の女装が今回も!面白かったです。風神秘抄の主人公とヒロインである草十郎と糸世も、かなり物語に絡んできて、最終的に大きな障害もなくなり、これから幸せになるんだなあと嬉しく思いました。荻原先生が描くこれからの頼朝も興味があるので、是非続編を出して欲しいところです。
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(15-23) 頼朝は助命された後伊豆に流され北条時政の庇護の下育ち、時政の娘を妻にむかえ平氏を打倒し・・・っていうのが私の知ってる頼朝のこと。本来殺されても仕方ないのになぜ?「それはこういうことがあったから」でも不思議じゃないほどの珍しい展開だと思う。題名の「あまねく神竜住まう国」。意味を知ると厳粛な気持ちになった。
出来れば「風神秘抄」を読んでから本書を読むのが良いと思う。
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辛口レヴューです。ファンの方、すみません。
勾玉シリーズなどと比べると、かなりボリュームダウン。題材はいいのに惜しい。
流罪人頼朝くんの青春グラフィティ。
地元豪族たちが公然と暗殺できないので土地神の大蛇の生け贄にしようとしたところを、『風神秘抄』の糸世と草十朗コンビに助けられる。客寄せパンダのような扱い。
大河ドラマの『平清盛』に触発されて筆を執った、原作者によるセルフ同人小説っぽいかも。
ただし、児童書としてなら、それなりの出来映えであることは言うまでもない。風神ファンなら、キャラの名前見ただけで喜ぶ。
タイトルが大仰すぎる感じ。別に紅白の竜の設定なくてよかった気がするのだが、ひょっとすると過去作になにか関連するエピソードだったのだろうか? 前作の『風神』がよかっただけに、片手間で書いた印象が否めない。
この作者さんは、なぜか勝ち気な女の子となよなよしい男の子の組み合わせが多い。トランスジェンダーが好きなのだろうか。
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頼朝が伊豆に流された時の話。
そうか・・・「風神秘抄」の続編でもあったのか。
前作を読んだ時ほどのワクワク感はなかった。
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前作をほぼ完全に忘れてるのでもったいない感じがした!読み返してからまた読み返したい。と思いつつ、草十郎と糸世が相変わらず仲良くて和んだ。
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伊豆の地にひとり流された源頼朝は、まだ十代前半の少年だった。土地の豪族にうとまれ、命さえ狙われる日々に、生きる希望も失いがちな頼朝のもとへ、ある日意外な客が訪れる。かつて頼朝の命を不思議な方法でつなぎとめた笛の名手草十郎と、妻の舞姫糸世の運命もまた、この地に引き寄せられていたのだった。
初読だとおもったけど、読んでいたわ。むしろ風神のほうが読んだはずのに内容全く覚えていない。神仏やあちらとこちらの話がふわふわと行き来する割に、さっぱりと分かりやすい話ではあった。壮大なのかこじんまりしているのかわからなかったけど。相変わらず女が強い。
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久々の荻原さんの歴史物。スイスイと読めました。おもしろかった!けど、倍ぐらいの量でもっと掘り下げたお話を読みたかった…!
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平安末期の平治の乱の時代を舞台にした歴史ファンタジー『風神秘抄』の続編が10年ぶりに出版されました。『風神秘抄』で源一族の父・義朝、兄義平は打ち首となりますが、三男頼朝は打ち首をまぬがれ、伊豆へ流刑となります。この作品は伊豆に流刑になった少年頼朝が主人公です。『風神秘抄』で主人公だった坂東武者の草十郎や死者の魂鎮めの舞を舞う少女糸世なども登場し、頼朝が伊豆の土地神である神竜と対峙し、この地に根を下ろしていく姿を描いています。この作品は史実を下敷きに描かれたあくまでもファンタジー作品なのですが、日本史の授業で、平安末期の乱世から、源頼朝による平氏討伐と鎌倉幕府成立のあたりを勉強すると、作品の舞台が生き生きと立ち上がってきて、面白いと思います。歴史の好きな中高生にはぜひ手渡したい作品です。