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現代日本の病巣がいつ頃発生していたのか、小泉、安倍らの政権がなぜ悪辣な政をなすのかがよく分かる。彼らのようなゴロツキを、外資がグラバー商会などを通じて手先に仕立て上げたのだろう。
日本人必読。読まずに死ねない。
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「会津藩vs長州藩〜なぜ“怨念”は消えないか」を読んでいたので、大抵の内容は知っていることでした。
外国語をそのままカタカナで使う事への違和感は僕も感じているので、ウンウンと頷きました。
「アジェンダ」やら「モメンタム」なんて単語を使われると、日本語ってそんなにダメなのか?と呆然としてしまいます。
難しいですが、正しく日本語を使っていきたいと思います。
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帯文:”偽りに満ちた「近代日本」誕生の歴史” ”いまも続く長州薩摩社会”
目次:はじめに~竜馬と龍馬~、第1章 「明治維新」というウソ、第2章 天皇拉致まで企てた長州テロリスト、第3章 吉田松陰と司馬史観の罪、第4章 テロを正当化した「水戸学」の狂気、第5章 二本松・会津の慟哭、第6章 士道の終焉がもたらしたもの、あとがき
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2015/12/21 図書館(パパに薦められて)
アンチ明治維新!で確かに面白そう。ただ熱量があり過ぎてこちらにまるまる共感するのも恐いように感じている。はてさて、読後私は明治維新をどう評価する人間になっているのか楽しみだ。
後で「幕末史」とも文章を比較してみたいな!
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確かネットで流れてきて興味を持ったのが初め。
祖先が山川捨松であることも、現首相が山口県出身なのも、おおいにこの本を読むきっかけとなった。
レビューを読んだ時は「そんなワンピースみたいな話があるわけない」と思いつつも既に読む腹は決まっていたので購入し読み始めた。
数ページ読み進めると、著者がこれまでどれだけのデータを集めてきたか、どれだけ文献を読み込んだかがありありとわかった。
『歴史とは血の通った人間が作り上げてきたものである(大意)』
という著者の主張には大きく首肯する。
(時折著者の政治的スタンスを押し付けてくるのが煩わしいが。)
著者の頭の中には人物が存在し、それが勝手に動くのだろう。
「◯◯はこのような人物であったからこう考えた可能性が高い」
と言った文言が散見される。
その著者の情熱に唸るわけだが、それよりも驚いたのが、『正史』を紐解いていっても、『学校で習う明治維新』は不可思議なことばかりであるということである。
不可思議というか整合性が取れない。
尊王攘夷の流れから、徳川家が潰れ、朝廷に政権が渡ったのになぜ西欧化を目指したのか。
この観点からでもどんだけでも突っ込みどころがある明治維新。
今まで疑問も抱かずによくここまで来たものだ。と思う。
著者の意見を鵜呑みにするわけではないけれど、正史を疑ってかかることも非常に重要だと感じた。
理解しきれていないところもあるのでもう一度読み直したい。
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著者、原田伊織は、司馬遼太郎の明治維新至上主義に、強く異を唱える。現代に通じる官軍教育の打破を目指すと、主張は激烈だ。しかしながら、歴史には必ず立場に応じた見方があるわけで、著者の主張にも一理ある、と頷くこともできる。とくに会津藩への共感や、斗南のことなど、これは司馬遼太郎の街道を行くにも取り上げられており、明治維新至上主義と断じておきながら、お互い相通じるものである。終末に、我々が持続してきた文化というのは、弥生時代に発し、室町時代に開花し、江戸期に固定し、明治以降崩壊を続け、昭和40年頃に滅んだ、という司馬の叙述を引用し、最大限の賛同を与えている。最初は、タイトルから正直毛嫌いしたが、読み終えて、こういう著作もあってもいい、と感じることができた。物事には二面性があるという、ある程度落ち着きを保った知的姿勢の中にいるべきなので。
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歴史は面白い
いろんな角度から見ると面白い
明治維新、賛美されるものではないと
長州テロリスト、その素地から帝国陸軍、阿部首相もその流れ?
目からウロコもあり、いやそれは!と反発したくなる箇所もあったが、読む価値あり
≪ 賛美され 一面教育 明治維新 ≫
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「明治維新」という言葉は昭和になってから成立、一般化した言葉 長州人世良修蔵がいなかったら、会津戦争は回避できた可能性が極めて高いのである 著者の一方的な主張には、悪意を感じ賛同できない部分が多い
歴史とは、人間の悲しみの堆積であるかもしれない。それは、紛れもなく、絶えることなく今日まで脈々と受け継がれている。そして、同じようにこの先に引き継がれていく
ようするに、今の親のほとんどは、子供に押しつけてもいい価値観の持ち合わせがないから、体裁よく子供に迎合しているに過ぎない
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勝てば官軍
社会の安寧を維持するため、人間社会が紡いできた各種規範。
大人の世界の話である。
そんな大人の規範の重みを理解できないというか、無知というか、どうしようもないはねっ返り。
塩野七生さんのベネティア共和国1千年の歴史の終焉を思った。
コルシカ島生まれの田舎者は、ベネティア共和国がとってきた外交政策の意味が理解できなかったとしている。
長州のはねっ返り、組織としての統率が無きに等しい奇兵隊。
西郷の憂鬱。
きちんとした事実資料に基づく明治維新という過ち。
その引き継がれた資質は安倍政権にも影響が?
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司馬史観の否定本で、著者の歴史認識については興味深い所はあるし、勝者による歴史観への疑問を持ちつつ、歴史を多面的にとらえる必要性を痛感する。特に明治維新を詳細に追いかけてる前半部分は、自分でもよく理解できていない所があり参考になった。
でも、後半部分は確かに薩長に極悪非道な所があったのは事実だろうが、ややポジショントーク的な所もあり糾弾しすぎな所もある。煽り本としてはコレでいいんだろうけど。
「すべての歴史は現代史である」の通り、現代の価値観から見たら、幕末は殺戮だらけの滅茶苦茶な時代なのだが、これを「過ち」としてしまうのではなく、この国にそういう歴史があったいう事実を冷静に分析・認識する事も重要なのかなと思う。武力闘争の殺戮の歴史は幕末に限った話ではないので、どの時代にも言える事だが。その時代時代に各々の価値観で生きた人がいるんだろうが、ヒーロー化や安易な礼賛は禁物かな。それが「歴史にロマンを持ち込むな」という教訓なんだろう。
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確かに歴史を学ぶ上でスルーされがちな事柄を指摘されている。「官軍」「明治維新」の実態は褒められたものではない。
しかし幕府は腐敗しどうすれば良かったのだろうか?
戊辰戦争に幕府が勝利しても、第二の薩長や新政府は避けて通れず、外国の干渉によってアヘン戦争のようになっていたかもしれない。
神風特攻隊にも「志士」の文字が使われここにも「官軍教育」の大きな勘違いから日本は東亜大戦と過ちを犯す。
しかしその失敗から学んだからこそ現代がある。
日本の不幸は元寇の時の神風から幕藩体制など成功こそが仇になり大きなダメージから学ぶ事が無かった。
筆者は歴史の答え合わせで「これは過ちだった」と言うがあの時流の渦に全くの理想通りに事が運べるだろうか?
ならばその素晴らしい洞察力と歴史から学んだ事を今の政治に反映させてこの国を変えてほしい。
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目から鱗とはまさにこのこと。衝撃的な本。「勝てば官軍」がここまで影響の大きいことだとは思っていなかった。確かに司馬遼太郎の小説の影響が大き過ぎるとは思っていたが。
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タイトルにドキっとさせられて読んだ一冊。幕末の主役である長州藩の志士たちを「テロリスト」と呼んで、歴史を固定概念を破壊しながら、読める一冊。
歴史は勝者側が都合良く作り上げるモノと考えれば、幕府や会津などは、賊軍となるわけだが、本来、どちらが野蛮な行為をして問題を起こしていたのか。国内と対外国に対しても、テロ行為を働いていたのは、誰なのか。司馬史観の罪まで言及し、水戸学の危険性を語り、二本松・会津の戦いを敗者の側からしっかりと見る目線は新鮮で、常識や通説に縛られている我々に、大きな気付きを与えてくれる一冊でした。
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明治維新は幕府主体で行っていればもっと上手くいってた筈、と言うIF有りまくりの歴史ヒストリア。
官軍主体の作文を読まされてきた我々は歴史の真実を見ていない、との主張はある意味尤もかも。
司馬主観を尊重しながらも、自分の言いたい事は言いたい放題。「逆説の日本史」を思い出しました。私はアレを最後まで読んでないので幕末はどう描かれていたのか知らないのですが、今までと違う歴史観は確かに読んでて面白い。ただ度を過ぎると読む気を失ってしまう。
「逆説の日本史」を読まなくなったのも、あまりにも押しつけがましいからです。
この本も着眼点は面白い。が、井沢さんより描き方がだいぶ下手です。同じ文意の繰り返しが多く、文章の脈絡が無い。
徳川慶喜がしょうもない人物だったのは皆知っています。戊辰戦争を描く段落ごとに慶喜の悪口を書くのは止めてほしいですね。
次の作品も予約しているので読みます。が、大衆受けはしますが、権威には全く受けないのでしょうね。まぁ、それでいいのだ、と思います。
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八重の桜みてたときも、長州のやってることはテロリストみてえなもんだなと思ってたけど、この本で裏付けられた感じがする。たいへん面白い。知っていたようで知らなかった史実が多いのに気づかされる。曰く、吉田松陰がアメリカ船で密航しようとして結局自首することになるのだが、理由は盗んだ漁船が流されてしまい、その船に証拠が満載、どうせ捕まるからとして自首。証拠がなければ逃げていただろうという話。そうなのか・・・ まあ、しかし当時のテロリストの定義は現在よりもはるかにハードルが低いから、長州全体がテロリスト国家だとは思わない。また、著者が主張するように、幕府の優れた官僚機構がその後日本を指導していたら、大東亜戦争で壊滅的な悲劇をうけることにならなかったという歴史的なIFには賛同できない。