髪結の亭主 １ みんなのレビュー

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投稿者：竜生　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公が髪結いの亭主になる経緯を書きたいと言うことで書いたのだろうが、些か乱暴な回しで、如何に江戸時代でもそれは無いだろうというぐらいの雑駁な話になっている。しかし、そこが旨く表現できないと主人公とかみさんの関係が浮き上がってこないのではないか。そこで入口のぶっきらぼうな話になったのだろうが、些か乱暴だと云うことになる。
連載小説を書くと云うことで、色々場面を考えるのだろうが、髪結い女と主人公の関係は、途中で書けばいい話で、何なら全く書かなくても話は進められるのではないか。
今後期待できる物語の種は、幾つもあるが、中でも鼠小僧次郎吉がチームの一員に入っていると云うことである。上手く活躍の場を与えさえすれば、話の膨らみを持たせることが出来るのではないか。また、腹違いの弟は今のところ甚だ心許ないが、上手く育てば面白い人物になりそうな予感がある。