紙の本
読んで決意を固める。
2016/10/22 21:12
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
50代になるのは、まだ先の話だが、「40代までにここまでは
やっておくように」という様なことが書かれていれば、備えて
おきたいと思い読んだ本。
何よりも外山氏は子供の頃から読んでいる本の著者であり、
91歳になられても健在。その御歳で加筆して文庫本化されたのが
この本。テーマと著者に惹かれて読んだ。
私も好きで外山氏も好きな言葉「ゆっくり急げ」が出てきたときには、何とも嬉しかった。
「どうせ」は禁句と書かれていたのが、私も同様に考えていたことなので、誇らしい気分になった。
外山氏らしく読みやすいテンポで、外山氏の哲学観が随所に
うかがえて勉強になる。
氏の本を読むと知的活動を起こす意欲がわいてくるから不思議だ。
大事なポイントとしては、50代で人生後半生の生き方を
決定することが必要であり、そのために一日一日の生活を
大切にすること、つとめて外に出ることである。
50代から外山氏の指摘するような生き方が出来るように、
今のうちからその準備をして おきたい。それが読書後の
決意である。
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外山先生の著書の中でも、特に読みやすく、前向きに考えて元気になれる本。
特に"Habit is second nature."の訳語「習慣は第二の天性」というのが心に残った。第一の天性は生まれつきによるところが大きいが、「習慣」によって第二の天性は自力で生み出せるという内容だ。非常に力強いメッセージとして心に響いた。
自分の生活を見つめなおし、自らを成長させていく習慣を作っていこうと思う。
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人生80年、90年の時代、定年後の第2の人生を二毛作の充実したものにするためのヒント。著者の90を過ぎての志、意気軒昂さには学びたい。
15-78
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著者が90歳とは思えないほど、前向きな考えがあふれており、驚いた。日本人の寿命も延びたことであるし、人生二毛作の考え方はとても共感できた。自分でもじっくり考えてみたいと思う。
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この著者の本は基本的に好きなのだが、この本に関しては、何点かどうしても同意できなかった部分があった。
・自分の欲を減らせ。一番いいのは税金を納めること。そうすれば国が富む。←若い世代が税金を納めて一番喜ぶのはこの著者のような高齢者世代だとわかっていて言っているのだろうか。知っているとしたら悪辣だし、知らなかったとしたらどこぞの政治家並に浮世離れしていらっしゃる。
・自分は英文学者だがあえて海外留学に行かなかった。それでよかった。←やせ我慢か何か知らないが、留学をした身からすると本だけ読んで知った気になっている邦人研究者の典型のように見える。
・人生の深みのない20歳そこそこの若者がヒット作を書くという小説は何の意味もない。←意味がないものもあるが、自分の尺度を押し付け過ぎではないか。
本書は今までの本と比べると芯がぶれてきている内容が散見されるのがいささか残念であった。
少し老害感が出てきているような気もするが、91歳という年齢を鑑みれば仕方がないのかもしれない。
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「思考の整理学」の著者91歳の生き方指南書。大変参考になりました。
歩くべし、料理すべし、前向きに生きるべし、雑談をせよ。などなど。
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90歳を過ぎて、どんどん著書を公表されている外山先生が「人生二毛作」をキーワードに生き方、ものの考え方、心構え等々を語るもの。新しいことに対する肯定的な着想も多く、勉強になります。私もだんだんアラフィフが近づいてきたので、気をつけます。
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外山滋比古(とやましげひこ)先生といえば『思考の整理学』ですが、思考の整理学が積んだままなのに、別の本を買ってきて読んでしまいました。外山先生は2014年11月3日に、91歳になられたそうですが、この本を読んで、外山先生のように歳を重ねたいと思った読者は、私だけではないでしょう。いつまでも何らかの形で社会に影響を与え続けられる存在になりたい。そのためには好奇心を失わず、常に自分を成長させる環境に身を置かなければならないのではないでしょうか?また、そのような状況を楽しめるような心が必要なのだと思います。
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人生二毛作の重要性が書かれています。
人生50年だったころと比べ、今はもっともっと長生きです。
第二の人生をどう生きるか、著者の体験から語られます。
さらっと読めますが、なかなか含蓄の深いことも書かれています。
もう少し知的生活術そのものについて書かれていると良かったなとは思います。
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人生は二毛作。仕事中心の前半を終え、後半に差し掛かるころから、それまでとは別の物事に取り組むべき、というのが著者の主張。普通のサラリーマンにとっては、40歳前後で仕事を変えるのは、現実的にはなかなか難しいけれど、単に定年を迎えて老け込むより、何かに挑戦し続ける人生を送りたいとは思います。
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サラリーマンはこれまでの歴史でせいぜい2~3世代しか人類は経験していない。寿命が延びているにもかかわらず、60~65歳での定年後、その余生をどのように暮らすべきか。
はからずも、人生二毛作の生き方を編み出した作者から、そのコツがいくつかのポイントから述べられている。
下流老人とか、老後の生活破壊が叫ばれているが、まずは自分自身で前向きに、老後を捉えてみてはどうか、そんな気にさせられる本
一言で言えば、「生活」が基本であること。
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20150823 歳のせいかタイトルに反応してしまう。ギブアンドテイクの考え方は良いと思った。二毛作目をどうするか今からでも考えて行こうと思う。
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若い時の交友関係は賞味期限が切れている。捨てて買い換える。新しい友を作る。
随所に主となれ=主体的とはホストになること。ご馳走する。招待する。
記憶によって得られる知識ではなく知性を働かせる。
忘れること、の効用。
考えを寝かせる=学びて時にこれを習う、のこれを習うの部分。
アルファ読み=既知のことを読む。ベータ読み=内容が新しいもの、考えたことがないことを読む。
ベータ読みの代表は漢文の素読。
モンテーニュの随想録を読んで、ベータ読みに挑戦する。我流のベータ読みを確立すると楽しみができる。
内田百閒の「百鬼園随筆」
寺田寅彦
ウイリアムエンプソン「曖昧の7つの型」
欲を捨てる。
喜捨=喜んで寺に寄付すること、貧しい人に施しをすること
寺に寄付することは難しいので、学校へ寄付する。
定年の際に、いい靴を買う
「濱までは海女も蓑着る時雨かな」=我が身を大切にする。
天は自ら助くるものを助く=人の手を借りないで自分のことは自分でする。
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91歳の英文学者が、サラリーマンが定年退職したあとの人生を充実して生きるために必要な心構えと考え方の自論を述べている。
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今後の人生をどう、歩んでいくか。
そんなことを考えるきっかけにしようと、人生設計の本や、自分より上の世代に向けた指南書的な本を、読むようにしています。
この本は『思考の整理学』が話題となった、大学名誉教授による一冊。
『思考の整理学』を読んだ時点で、高齢の著者という記憶がありました。
本書を書かれたのは91歳の時(!)ということで、「老いてますます盛ん」な、著者さんなのですね。
会社に勤め給料をもらっていた人が、そこから離れた時にいかにして、幸せな「第二の人生」を歩むことが出来るのか。
副題にもなっている「人生二毛作」という言葉をキーワードに、著者の考えをエッセー的に綴っています。
特に心に残ったのは、以下のような部分です。
・隠居など考えてはいけない。規則的な生活を送り、やり甲斐のある仕事をすること。
・知恵は知識からは得られない。自分の頭で考えて、行動すること。
・これまでの人生は、もらうばかりの人生。与えることを知ること。
どれも今の自分には、耳の痛い話でした。
高齢の著者に叱咤激励されているような気持ちで、読み終えました。
このほか、毎朝、定期券を使ってまで散歩をしている等、高齢でも元気な著者の日常生活や生活信条も、興味深く読みました。
「もう疲れちゃった」「そろそろ楽したいなあ」と漠然と考えている中高年世代には、喝を与えてもらえる、一冊だと思います。
『アイデアは交差点から生まれる』フランス・ヨハンソン
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4484141167
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