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どうも話にまとまりがないと思ったら講演集でありました。浅田史観はどうも司馬史観の流れをくむようにも思い、いわば日本のサラリーマン知識人層(というのがあるのがどうかは置いておく)の主流派でありましょう。まあ、だから良く読まれている。
実のところ、私は浅田次郎の作品は「石榴坂の仇討」しか読んだことがない。後は、TVドラマだとかそういうメディアでの鑑賞である。そして、どうも相性が合わない。まだ、司馬遼太郎の方がましである。「一路」もBSにて見たが、演出過多という感じ(原作を読まずに感想を述べるのも申し訳ないのではあるが)
本書でも、まあ書いてあることが間違いではあるとは思わないし、参勤交代の話などは面白く読めたのである。
そのた、へーそんなのという逸話はいくつかあるが、総体としてはそんなに目新しい事が書いてあるようにはかんじない。まあ、良くある昔の日本人は偉かった式でありましょう。
とりあえず、近代史初心者に方には読みやすくお勧めはできるかと思います。
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日本の運命について正しく分析するためには、まず日本が辿った歴史を正確に理解しなければならない。しかも日本固有の歴史だけじゃない。世界を相手にどのような環境、立場にあったのか?特に対米、対中外交は重要。歴史を学んで「当たり前」と思ってることも、もう一度おさらいする意味で読む価値あり。
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浅田次郎の歴史物としては「終わらざる夏」しか読んだことがなかったが、参謀本部の意思決定から国民の末端に召集令状が届くまでが背景としてやけに詳しく描かれている印象を持っていた。この本を読んで氏の近現代史に対する思いの強さを感じた。改めて氏の歴史物を読み込んでみたいと思っている。
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司馬史観ならぬ浅田史観。彼の小説はいつも人が生きていると感じるのは、いつもその時代の人の感じ方を考えながら書いているからなのだろう。
人間として変わらないところ、文化や国家の在り方で変わるところ、それはどこか想像するのはとても楽しい。