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ゆるっとした感じて、温かい気持ちになりました。
サナダムシみたいなもののくだりは気持ち悪かった。体の中にまだそんなものが…とか思うと、7年早くたてーって思ってしまった。
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★2015年4月14日読了『サーカスナイト』よしもとばなな著 評価A
初めてよしもとばなな氏の作品を読みました。
この作品だけなのかもしれませんが、まったり、のんびりした雰囲気が包み込むこの作品はとっても気に入りました。
正直、売れっ子作家すぎるこの手の女流作家には、私自身ちょっと警戒するところがあって、桜庭一樹氏以外にはできるだけ手をかけないように意識して避けていました。だって、軟弱になってしまう気がするではないですか?!でも、それも改めなければならないかもしれないです。
バリと日本が舞台になっていて、ちょっと変わった我が道を行く30歳すぎの娘持ちの松崎さやかが主人公。娘の名はみちる。旦那はみちるを残して早くに病死。今は、娘とともに旦那の実家の二階に二人で暮らす。
義父、義母ともできた人で、良い関係を保って暮らしてきた。そんな日に、突然偶然にも昔の恋人から、その家へお願いの手紙が届く。昔の恋人が住んでいるとも知らず。その恋人は、隣町の神社に住む市田一郎。
そんな偶然から、さやかと一郎は再会する。そこから、全てが新しい展開それも過去と密接に結びつきながら、物語は流れ始める。
セリフとか描写がとても気が利いていて、なるほどこんな風に表現ができるんだというところが随所に出てきて、読んでいて楽しい、嬉しい、という気分でいっぱいになりました。点数はそれ程高くはないので、彼女の作品としては平均以下のレベルなのかもしれませんね。
他の作品も読んでみようと思います。
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よしもとばななさんの小説ということで期待して読みましたが、イマイチでした。
登場人物が全員薄ら寒い感じの全員がいい人で、
その人たちがみんなで自分の考えや思いをひたすら説明するのですが、内容は正しいというか、理解できることなのですが、小説で、くどくどと説明されても。。ほとんど感情移入できませんし、恥ずかしくなるような内容に思えてきます。
話の重要なポイントになる過去の出来事も、そんなに驚くような話でもなく。。。
もう少し練った話にしてもらえないのか?と思います。
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目を瞑ってパッと本を開いて、一番最初に見つけた一文が、今の自分の癒しになる、そんな小説。どの言葉をとっても、どの文章に触れても「ああ、正解が見つかった」とほっとした気持ちになる。いつまでも読み終わりたくない本だった。
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子供が生まれる前ならば、何とも思わなかっただろう日常の描写が妙に心の琴線に触れることが多かった。明日から家族旅行だ。
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読みながら、『神様はバリにいる』と重なるなあ、と思っていたら、アニキの丸尾さんも、イダさんも実在の人物だったのね。
出てくる人がみんな優しくて敏感で、ちょっとつらくなるほど。
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ばななさんの本は『キッチン』『白河夜船』が流行っていた時と、そして読メに登録してからのしか読んでいないのですが、根底にあるのは「癒し」なのかなと思いました。登場人物は変わった人が多いのですが、皆いい人で物分かりが良い。主人公は過去に負った傷を周囲の人や自然に癒されて立ち直っていく。その過程を主人公の思索の中に読者が感じていく。そんな似たような工程をばなな作品に感じてしまいました。途中までは、それを食傷気味に、うんざりしながら読んでいたのですが、最後には清々しい気持ちになってしまったのが、自分でも不思議です。まんまとばななさんの術中にはまってしまったのか、それとも私自身が癒しを求めていたのか。 “なるようになる” それを肯定できるような優しい作品でした。
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読んでいる最中に何度も涙がでそうになりました。今年還暦を迎えるけれど今までの生き方を反省しつつ、いろんなことにとらわれないで、強く優しく生きていきたいと思わせてくれる本でした。
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かなりさらっとした内容の本だと思う。
多少センセーショナルな内容もあるにはあるが、割に淡々とさらさらと描かれている物語。
正直言うと、タイトルから連想した内容とは違ったし
始まりの展開の仕方はわくわくしたけれど、
タイトルの意味合いもいまいちぴんとはこなかった。
そんな馬鹿な、とか、馬鹿にするな!とか
これを読んでいて思いたくなる人の気持ちもわかる。
ほっとする、癒されるという人の気持ちもわかる。
自分はと言えば、中間かなという感想。
さやかの指が動かない、その怪我を負った理由というか
状況は衝撃的だったし
そうそううまくいかないという気もした。
伊坂幸太郎先生の小説を読んでいて感じる
どうしようもない本当に根っからの悪人、
話が通じる訳がない全く違う人種、という怖さに比べると
そこまでの怖さが伝わってこなかったので
寧ろそこまでしてしまうさやかや、そんなことが起きた場所、状況に恐怖しぎくしゃくしてしまうという
周囲の方が真っ当かなと思った。
『悪人』をこのままにしておいたらどんなことになるか
ということを、もっと描いてくれていれば、主人公に感情移入も出来て良かったのかな
とも思うが、そうするとやはりばななさんの小説とは異なってしまうとも思う。
人との距離感の取り方のヒントになれば、という趣旨のことを、ばななさんが仰っていたそうだが
時間が解決してくれて、どうにもならなかったことがふっとほどけることも人生には確かにあると思う。
確かに今はどうにもうまくいかないけれど、一度距離を取るとうまくいくことがあったり
どうにもならないから逃げるしかなかったり
逃げることや一時撤退を駄目なことに言われることも多いけれど
実は自分や周りを守る為にはとても大事なことで、
無理しなくていい、逃げてもいいというメッセージに救われる人もいるのではないかなと思う。
指の怪我にしても、治るまでに時が必要で
指自体はそれは動いた方が楽に生活出来ると思いがちだけれど
治る兆しが見えるまでに、指が不自由なことで得られた様々なものが
人生という大きなスパンではどうしても大事だったのだと思う。
早く治ってほしい、治らないなんて辛い、というところにしか目を向けられないこともあるだろうが
実は後でなにかきっかけがあって、この未来の為にあった過去だったのだ、と気がつくと
嫌な過去が良い過去に変わることがあるのだ。
"できることをやっていたらいつのまにか叶うのがほんとうの夢"
"どれだけ自分の中に思い込みがあって、それにどれだけしばられているか、それは偏見がない人たちに接してみないとわからない"
"ちょっとした句読点みたいにすっかり街に根を下ろしていた。"
なにげない言葉だけれど、言い回しなどがぽんと腑に落ちる言葉だった。
いつかバリに行ってみたいなと思う。
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きっかけは、まあ七尾さんの曲名の作品をばななさんがというわけで、興味。
ばななさんの作品の、スピリチュアル的要素が高いものは、そのときの精神状態によって、なんだか良くない方向に入ってしまうこともあり、最近はちょい苦手。でしたが、本作はまあ、ギリかな。登場人物のひとりひとりが素直にきらめき過ぎてるんだな。特に娘のみちるちゃんのかがやきといったら。
ばななさんの作品には、いつもすてきなことばがちりばめられていて、なかなかそれを素直に受け止めることができません。そう思えれば、今の苦しみもどこかへ行ってくれるのだろうか、などと考えたり。
「いやなやりなおしもたくさんあるし、ここがもうどんづまりってところも何回もあるけど、じわじわっとねばっているうちに勝手に時間が流れて、またなんだか風通しのいいところき出ることがあるのが、自然の中に生きてる全部の生き物にある可能性だよね。まあ、それでだめなときは力つきるしかないんだけれど。」
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愛しています。
ただ冗長でクドイですね、毎度のことながら。それは当人が後書でも「ゆるく書いた」というようなことを述べられているのでまあそうなんでしょう、というか。
まあでも、わたしはよしもとばななさんを愛しています。
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カラッとした魅力的な登場人物。ブラックジョークが笑える言葉のキャッチボールは、よしもと作品の中でも最上級に面白い。
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子ども時代をバリで過ごした主人公。早くに両親を亡くし、かねてより友達だった余命わずかな友達の頼みを受ける。
その頼みとは子どもを作り育て上げてほしいというもの。ぶじ娘がうまれ、義両親との二世帯住宅で暮らすが、元彼との縁を感じる出来事がおこる。
心理描写の波状攻撃は飽きる。
自分には合わないみたい。
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2015.8 市立図書館
最近のばなな小説の中では、かなり好きな方。
素直におもしろかった。
娘ちゃんやお義母さんのキャラが素敵すぎる。
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バリで育って父母を早くに亡くしたさやかが、ある事件をきっかけに恋人の家族から離れなければならなくなり、その後余命短い男性の妻となり、子どもを生んであげて、義理父母ができて、と幸せに暮らしていたらまためぐり合う偶然。全体的にまったりとでもしあわせになる感じのストーリーでした。