投稿元:
レビューを見る
2005年発行
突然死 椿山課長46歳
あの世とこの世の間 "冥途”での手続きにより
7日間(正確には3日)
現世に別人の体で戻る
「子供を大切にするというのは
猫や犬みたいに可愛がることじゃあるまい
未来を大切にすることだよ
親達 子供と猫の区別つかなくなったね
お陰で生意気な子やおませな子が
いなくなった
若者達までもが皆んな子供のように幼い」
→おじいちゃんの言葉
「蜘蛛の糸て読んだ?
お世話になった先生や
遊んでくれたお兄さん..達の顔忘れることは
血の池に向かって"ぺっ”と唾吐くのと
同じだと思う だから..
蜘蛛の糸は僕の手元で
プツンと切れちゃったんだ」
→連ちゃんの言葉
聡くて優しい子
「生い立ちを嘆いてる暇なんかないぞ
人生はお前の考えているほど長くない
泣いたり憎んだりする間に
1歩でも前に進め
立ち止まって振り返る人間は
決して幸せになれないんだ
俺のことは忘れろ」
→椿山課長から息子へ
たまに泣けるとわかっている本
もいいなと思った
浄化される気がする
この作家さんは前読んだ時も
気持ちがスッキリしたので
又読みたくなりました
久々に泣けました
面白かったです
投稿元:
レビューを見る
死んだことのある人はいない
死後の世界はいか様とも想像できる
行いが良くないと天国に行けないと
目に見えない呪縛をかけられてこの世を生きる
死後の世界は現世からつながる道でしか描けないとしたら
浅田次郎の世界は大変居心地がよく安心して死ねる
他者からみた己はどんなものなのか
死という王冠を戴いた後であるからこそ
見える真実と厳しい現実があって
知りたいような知りたくないような
こそばゆい感覚を持つこともできて
楽しい読書時間だった
投稿元:
レビューを見る
え〜〜〜おじいちゃんと武田は本当に地獄行ってしまったの…?!?最後天国で再会するんじゃないかって期待してたんたけど、、、悲しすぎる……
もっと軽い読み物かと思ってたけどしっかり重かった。最後の方は涙出てきた。知子は切ないし、おじいちゃんのボケ演技は悲しいし、、、。死後のシステムもおもしろかった。よくこんなの思いつくなぁ(笑) 私はさっさと天国登っていくだろうな、椿山のように死後に事実発覚で傷つくなんて嫌だ〜
投稿元:
レビューを見る
蘇った後に知る事実がとても重いけれど、コミカルに書かれていて読みやすかった。死んでいるので、変えることのできない現実を受け入れ、残された人のために精一杯生きている(死んでるんだけど)。特に主人公のお父さんと同僚の女性がいい人すぎです。主人公にもっと後悔して欲しかった。
投稿元:
レビューを見る
ただひたすら泣きたいときにオススメ。
そしてもちろん浅田先生なので、すごーく考えさせられる内容+お笑いもあり。
泣いて、笑って忙しい本です。
こんなネタ、どうやって思いつくのかしら…?
私が死んだときもこうやってお迎えしてほしいかも。