紙の本
歴史にイデオロギーが織り交ぜてあります。
2020/12/21 01:09
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直、渡部昇一氏の主観がかなり強く書かれています。古代〜江戸までは読むに耐える内容です。というより教科書のコピーアンドペーストだったので。日本史の解釈や歴史観を補強しようという思惑で書店で購入しました。ババ抜き感覚で書棚から引き出してパラパラめくってレジを通したのですが、、、失敗でした。金の無駄です。
教科書を購入した方が日本史をちゃんと勉強できます。
「教科書にない」「あなたは知っているか?」などのニュアンスで本を出している方々の歴史認識は大体右寄りでかなり偏っています。(今まで手にとってきた中での感想)
てか、このお方の主張はかなり右です。思想について良し悪しの議論はあまりしたくありませんが、強いて言うならばよく立ち読みしてから購入を考えて下さい。(決してデュエルマスターズの感覚で本棚からドローしないで下さい。それほど使わないカードを引いてもマナチャージ出来ません。)
特に「日本史」がタイトルに入っている7割程度の本では、明治〜現代にかけての認識に謎のフィルターをかけてお話される方々が非常に多いです。この本は、イデオロギーを歴史に織り交ぜて書いている点が特に大減点ポイントです。もうマイナス1兆点です。169ページ(桜田門外ノ変)
まではお金払って読んであげてもいいんですけど、でも、169ページ分の料金で920円+税金って高くないですか?
てか高けぇよ。歴史を名乗る本であれば学説や通説と自らが解釈した仮説をしっかり区別して書かなきゃダメでしょ。この人ホントに上智大学の名誉教授なんですかね。そこらへんすげー分かりにくい書き方してます。歴史学の世界に権威主義がまかり通るのもおかしいと思う身からすると、誰が何と言っても鵜呑みにせずにファクトチェックは徹底して下さい。どこどこ大学の人だから全部正しいなんてやめようね。この本は残念ながらその辺りの区別が曖昧で日本史未履修者が手に取って読むのは少し適切ではないと思います。日本史やった事がある人なら解釈の良し悪しはお任せします。そこからはもう何を考えようと個人の自由です。スタンスも違うので。
*ちなみにこれは私が読了して書いたレビューでありますので、私の読後の感想や主観的な歴史に対する在り方に則って書かれています。あと、偉そうに日本史履修してる人云々、教授云々って書いてますけど、ちゃんと最後まで学校で教科書履修してます。なんならダメ押しで高校理系と大学文系でどっちもやってます。偏りはなくしていきたいスタンスなので。
長くなってしまってごめんなさい。若干批判的なレビューになってしまいましたが、「このような見方をした人もいるよ」的な感じで購入のサポートになれれば幸いです。
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コンビニにて発見!1000円未満で、カラーで、内容も興味深く、すぐには買わずに考え、どうしても、気になってしまい購入。これから歴史を学ぶ子供も読んでくれる事を願って。
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(読む年表)とか(よくわかる)よりも、「日本の歴史」の前に(渡部昇一的)とか(渡部昇一が考える)という言葉をかぶせた方がしっくりくる。かなーり私情が入ってます。かたよってます。右寄りです。大正・昭和篇以降いきなり右!
アメリカと中国は相当悪者になってるし…いや、わかりますよ。通州事件とか、東京裁判なんか読んでると奴らに腹が立って仕方ないけど…
最後の「2011年 東日本大震災」の章で、阪神淡路大震災のときには社会党が、東日本のときには民主党が政権を取っていたと説明し、「史上最低の内閣」をつくることを許した国民に天神地祇が怒って災いを起こしたのではないかと言い、最後に「これから我々日本人は、少なくとも国旗や国歌を尊重し、靖国神社に参拝するような、そして国を護る自衛隊や海上保安官、治安を護る警察官を尊敬する人たちだけを選挙で当選させなければならない」と締めくくる。
…右でしょ?
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あくまでも渡部昇一史観ですが、そう割り切って読むと腹も立たない。逆に、話が単純化されていて歴史の流れだけを識りたいたいと思う者には分かりやすくなっていると感じる。
ただ近代になると、渡部昇一氏の思いが強いためか、どうしても一面的な解釈となり、特に中国に対して強い差別的嫌悪の様なものを感じてしまう。とは言いながら、自分の中にもある意味著者と思いを同じくする所もあったりするし(それを対外的に表現するかどうかは別問題)、若い世代に日本人としての誇りを持ってもらいたいという思いにも賛同する。
しかし、日本の行って来たことは全て正しかった様に解釈するのはいくらなんでも都合が良すぎるだろう。日本人としての誇りは、必ずしも絶対的・盲目的自己肯定から生まれるのではない(最近日本の素晴らしさを売りにする本やインターネットでの記事を目にする事が多く思うが、私には全てウサン臭く思われる)。
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どの歴史の本も著者の立ち位置により見解は違いますが、現代社会に生きる70歳代以下の私たちが自虐史観により習う事の出来ない部分にスポットライトを当てているところがとても読み応えある本でした。
紀元前660年から始まる古代、実際の親子関係をうまく子どもに教えづらい南北朝の中世、もし家康ではなく秀吉の時代が続いていたら鎖国はしなかったかも知れないと渡部昇一さんの見解が興味深い戦国時代、歴代最高将軍や役人の失策を紹介した江戸時代、現代とは違う世の中なんだろうなぁと思う明治編、公立学校教師では逆立ちしても正しく教えることが出来ないであろう大正・昭和編、歴史の授業ココから遡るように辿ったら面白いんじゃないかと思う戦後編。
特に心に刻まれたのは、西南戦争の評価をしたからこそ日露戦争に繋がっていくとの記載には、歴史のその部分に学びが多くありそうな気がしました。
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独断に満ちた日本史の物語 一般の方にはお勧めできない
どうしてこういう悪意に満ちた「日本史」を書けるのだろうか?
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とても好きな渡部先生の本だ。
逆を言えば、渡部昇一の歴史書感は強いため、これが全てではない。
他の歴史書も合わせて読んでいきたい。
ほんの構成としてカラーが多く、項目が綺麗に別れているため、わかりやすく読みやすいと思う。
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戦後日本の言論空間に風穴を開け、「知の巨人」と称された文明評論家・渡部昇一(2017年没)による「正しい日本の歴史」。神話時代の天照大神に始まり、紀元前660年に行われた神武天皇の即位・仏教伝来・鎌倉~室町幕府・戦国時代・江戸幕府・明治維新・第二次世界大戦、そして尖閣問題・東日本大震災まで、GHQに洗脳された日教組やマスゴミによる自虐史観を真っ向から否定して本来の日本人が知るべき歴史の真実を明らかにする。