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とても評価の高い作品のようだったので読んでみましたが、自分のコンディションが良くない時期だったのか、読むのに力のいる1冊でした。
一話一話、深いお話だと思うので、時間のゆっくり取れる時に再読してみます。
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人に生き死に、人との繋がりを描いた余韻の残る幅を感じさせる小説でした。短編集ですが、一つ一つの話にそれなりの重みを感じました。読む時期が異なれば更に染み入ったかもしれません。
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「自分は誰よりも有利だと思っていました。私には竹原さんを追いかける勇気と気持ちがある。それだけで、人の心がこちらに傾くと思っていました。」 ーかたちないものー
「人には、それぞれに合った幸福のかたちがあるからね」 ー起終点駅ー
「恋愛を「たたかい」と詠み、敗れても咲けと己を叱咤する。」 ーたたかいにやぶれて咲けよー
「自分という人間の性質も、出会った人の心の数ほどあるに違いない。」 ー潮風の家ー
「一日の長さと、残された時間の短さ。そのふたつの時の流れが持つ隔たりに、うまく折り合いがついている人いない人、それは老いも若きもあまり関係がなさそうだ」 ー潮風の家ー
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小説を泣きながら読んだのは何年ぶりだろう。6話の短編集。女性が主人公で皆それぞれ仕事や私生活にストレス抱えながらも頑張って生きている。胸に秘めた恋愛もそれぞれ形は違いながらも最後は昇華していく。刹那さに満ちた内容だがラストは爽快感を覚えるのは、この作家さんが文章が上手いからだろう。読んで良かった本。
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良かったです。
最初の短編は「イマイチかな・・・」と思って読んでましたが、
どんどんぐいぐい来ました。
予約していた本がいっぺんに来てしまい、
睡眠時間を減らして一日1冊のペースで読んで(!)ます。
でも、この本はもう1度借りなおして、
ゆっくりじっくり読みかえしたいです。
再読したら、また感想かきます。
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短編集というだけで今一つ興に乗らない私としてはいつもチャレンジするように短編集を読みます。
今迄短編集で納得できる作家というと村上春樹か伊坂幸太郎か・・・そのくらい短編集に対して点の辛い私が続けて読んだ桜木紫乃の本2冊。
”ターミナル起終点駅”と”ホテルローヤル”
直木賞を取った”ホテルローヤル”を先に読んでう~む。。。
期待せずに”ターミナル起終点駅”を読んだらこれが短編集っぽくない!!
主人公だけでなく脇役たちの存在感が見事です。勝手に頭の中で映像化してもすんなりと落ち着きます。
北海道が舞台というだけのつながりだけでこんなにまとまり感が出るものなのでしょうか?
短い文章でこれだけの表現ができるのは舞台を北海道にしてその人物の背景・見渡す景色・都会への憧れや絶望・気温まで1つの雰囲気をまとっているからなのかもしれません。
一つ一つの話は違うのに流れで読み切ってしまえる構成が1本取られたな!と・・・・
いつも本を読むときは何も情報を入れず真っ白な状態で読みだすので、どの作品が映画化されたかを知らずに読み、最後に知るわけですが、私としては「たたかいにやぶれて咲けよ」を映像化していただきたかったなぁ~。と言う事で私の書評も読後に読んでいただきたいですね
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「かたちないもの」笹野真理子が昔の恩師で男の納骨式に
「海鳥の行方」走りたての記者 山岸里和が埠頭で知り合った男の死
「起承転結」国選弁護しかしない
鷲田完治と椎名敦子
「スクラップロード」負けた男 飯島久彦と父文彦
「たたかいにやぶれて咲けよ」山岸里和と歌人中田ミツ
「潮風の家」久保田千鶴子と星野たみ子
盛り上がりはないよ。淡々と、死に関わる人の物語。
たたかいにやぶれて〜、が好き。
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舞台はいつも北海道。絶望的なのに「生きている」と感じられる桜木紫乃、好きです。6編から成る本作のうち、表題作が映画化されて、昨日から公開中。佐藤浩市主演はわかるけど、原作では三十路のはずの女を本田翼が演じているということか。イメージちがいすぎ。どう映画化されているのか観に行ってきます。
映画の感想はこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/e63662cedc696f764942882bd106d7b0
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立て続けに桜木紫乃作品を読んでいる。
一貫して陰鬱な情景ながら何故か惹かれてしまうのは北海道人だからという理由だけでは無い気がする。
狭い田舎町での生き難さが一つの要素として存在する。自分はあまりそのような事は感じていないつもりであるが、その入り口で方向を誤ってしまうと、その世間の狭さが圧し掛かるのかもしれない。短編全6編。
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これはもうかなり心掴まれる短編集。一話目より二話目、二話目より三話目とどんどん引込まれて行く。表題「起終点駅」でピークになりそこからは、ずっとわなわな震えるくらい感情を高ぶらせながら読み続けた。各話に出てくる登場人物、皆、陰を持つ。それは大都会の路地裏に捨てられているような陰ではなくて、北海道の寂れた町の潮風に吹かれすぎてカサカサになっているそんな陰。でも、何故か芯には太くて熱いものが滾っていて生命力に溢れている。強いんだ。最終話のたみこの詩とたみこの生き方。そんな陰たちの集大成。諦観と救いは背中合わせ。
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私の中で桜木さん作品ナンバーワンは「ラブレス」なのだが、短編集でどのお話もそれをぎゅーっと凝縮した感じだった。
孤独と思える人物にも心に大切な人があり、ふとした縁からその人の人生に薄い光を差してくれることもある。
そして今さらだけど、これらが北の大地だから叙情的に心に染み渡ってくるのだね。
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難しい、けれど手放せない。
そんな本でした。
解説を読んで泣きました。
桜木紫乃さんは初めてでした。
自分にとってこの本はど真ん中ではないけれど、自分の軸の端のほうを持ち上げてくれる本だなと感じました。
大事なひとたちと行った北海道が舞台だったので読み切れました。ありがとうございました。
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【無縁】をテーマにした短編集らしく、何かを失い孤独にならざるを得なかった人々が描かれている。だがこれは孤独の物語ではなく、覚悟の物語。孤独を受け入れ、退路を断ち、それに伴う一切の責任を引き受ける覚悟。過去に縋らず『自分はこれでいい』と今を真っ直ぐ見据える登場人物たちの姿に身が引き締まる思いだ。映画化された表題作「起終点駅」も良いが、女性同士の確かな絆を描いた「潮風の家」が素晴らしい。そして、作品世界を見事に読み解いた解説が秀逸。『たとえ孤独であっても心に誰かがいる』から人は生きていける―。
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3.4
本題にもなっている終着駅が面白かったですね。
ほかも良かったですが、もの寂しい話が多くちょっと読んでて辛い感じがしました。
切なくなりたい人にはおすすめですかね、、
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2019/4/10
あと1章を残してずいぶん放置されていた。
表面上の起伏が少なく、微細な動きを読み取らないといけないような気がして、なんというか読むのにパワーがいった。
アンテナしっかり立てとかなきゃ!というような。
だから疲れてるときはのらなくて放置したのかも。
長い休みとかに快適な環境で読んだらもうちょっとイケた気がする。私がそこまで余力なかった。
通勤の時に読んでるからね。不向きやったなと思った。