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後藤健二さんを忘れてはいない。
2015/11/25 14:50
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投稿者:taka☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
早朝、ふと目覚めてネットを
チェックすると
後藤健二さんが殺害されたの速報。
テレビをつけニュースを観る。
殺害の速報とあわせて
後藤さんのこれまでの活動がレポートされる。
ジャーナリストって何だろう。
とても気恥ずかしい思い。
ジャーナリストをめざして
それになれなかったワタシ。
真山仁のこの新作は
ジャーナリストのきわめて正当な
基本的姿勢を写そうとした意欲作と思う。
実は昨日、読了し、感想を書くには
あまり熟していないが
後藤さんの報に接し
二度寝もままならず、書いてみることにした。
阪神大震災のとき新人記者だった大嶽は
震災救助の感動の記事を書いたが
その記事の事件は感動から悲劇の結末を生む。
新人記者大嶽のそのときの悔いは
中堅と呼ばれるようになったいまも
深い心の疵となっている。
3月11日、東日本大震災。
大嶽は妻の反対を振り切って現地取材を志願する。
妻の実家へ帰るという決意の言葉を遮って。
宮城取材班のキャップとして現地取材の他、
大嶽に課された任務があった。
仙台支社の新人記者をする新聞社の社主の孫娘松本の
消息を探索すること。
同僚や先輩の記者が津波にのまれ行方がわからないときに
社主の孫娘だけを探すことに
大いなる抵抗を感じながら
社命というひとことで、その任をやらざるを得ない
自分に強い抵抗を覚える大嶽。
運よく社主の孫娘松本と出会えたが
自らの命を犠牲にしながら
津波から松本を助けた坊さんがいた。
松本は本来の取材活動から外れ
自分の命を救ったその坊さんの取材にこだわる。
その坊さんは自殺したいという人々の命を
数多く救った地域の有名人でもあった・・・。
しかし、その坊さんにも過去があった。
報道すべきかどうかと悩みながら
坊さんの過去を洗う大嶽。
そして、クライマックスへ。
東日本大震災の現場取材での大嶽は
理想に近い記者であり、現場指揮官といえるであろう。
ジャーナリストはこうありたいと憧れさえ感じる。
そこに社主の孫娘とのあれこれ、
地域で敬愛されるひとりの僧侶とのことが
絡み合って、ヒューマンな
フィクッションの体となっているが
もう少しジャーナリスト側に寄っても
よかったのではなかろうか?
後藤健二さんが殺害されたのは
どうも真実らしい・・・。
哀悼の意を表します。
加えて、「テロ」とは一方的な言葉で
「宣戦布告のない戦争」というのが私見。
「戦争」という認識で交渉をすれば
違った結末もありえたのではないか。
「テロを憎む」ではなく「戦争を憎む」。
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外れかなあと思ったら外れだった。
東日本大震災を舞台に、著者の分身と思われる反骨の主人公と現代の若者を過剰に代表する若手記者の話というだけで思い入れありきの読者置き去り小説臭。
真山仁ならもっと面白い小説が書けるだろうに… 新聞記事出身作家は煩悶する記者小説を書きたくなってしまうものなのだろうか…
このテーマとしては、他の作家より惹かれるが、真山仁ならもっと面白い小説が書けるだろうに…
次回作はハゲタカスピンオフとのことだが、ハゲタカ以外はそこまでの一発屋にはなって欲しくないが…
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東日本大震災が起こり、現地入りした記者を助けたお坊さんの過去が明らかに…
殺人事件を起こした人がなぜお坊さんになったのか?今まで、何故捕まらずに居たのか?など腑に落ちない点が多々見つかりそのまま話は終わる。後味がスッキリしない物語だなーという印象が残った(^^;;
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真山仁の最新作。著者の小説は欠かさずチェックしているので、今回も期待、と思っていたのだけど、、
読みやすく引き込まれる文書は流石の腕前と言っていい。が、いまいちストーリーに納得感がない。東日本大震災の発災とその取材に立ち向かう記者、という前半の大きなテーマと、大災害の取材の最中で主人公が炙り出した後半の事件とが上手く繋がってこないというか。明らかになっていく事件の真相や展開は、東日本大震災に絡めなくても書けたのでは。
また重要な背景として書かれる、主人公が抱える過去のトラウマとの関連も結局よく分からない。あえて言うなら主人公の、悩み苦しみながらも事実を伝えることに徹する姿勢を通して記者の生き方?を描こうとしたのか。
直前に文庫本が販売された『ダブルギアリング』も、最後の展開がもう一つ、という感じだったし(こちらは処女作の復刻版だから著作時期は違うけど)。
どうしたんだ、真山仁。あの痛快な読後感はどこへ・・・
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途中まではスリリングだったが
中盤から嫌味たっぷり主人公万歳になってしまった
登場人物が全て魅力がないという珍しい小説
後味も非常に悪い
2.8点
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この物語は、東日本大震災の日からはじまります。
東日本大震災が発生してから間もなく四年になります。
あの日の大きな揺れと、あの後石巻の親戚たちの安否が分からず不安な気持ちで情報を待っていたことを思い出します。
物語は、東日本大震災を取材する新聞記者。
その同僚女性記者を津波から救ったお坊さんの過去があきらかになり、その取材を続ける記者。
その人たちを巡り物語は進んで行きますが読み進めてもいくつかの疑問が残りスッキリしません。
その人はどうやってお坊さんになったのか?どうして長い間誰にも見つからずにいたのか?
被災したお坊さんの所に弁護士はどうして直ぐに駆けつけなかったのか?
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新聞の広告欄で目にして、気になったのでチェックして、さっそく図書館で予約。運良く、早く借りることが出来た。
初の真山作品。期待して読み始めた。で、一気読み!
なかなか引き込ませる文章で、読みやすい。
3.11の大震災の取材に赴く新聞記者の視点を軸に、被災して亡くなった僧侶の過去の放火殺人事件を絡めて物語は進んでいく。
登場人物たちも人間臭く描かれていて、リアリティがあるんだけど、ただ一人、若手の女性記者の描き方が良くない。世間知らずで猪突猛進、自分の意見を押し通そうとする姿はデフォルメされ過ぎて、現実感が薄れている。重要な役どころだけに、デフォルメが逆効果になってしまっている感じで、読んでいても嫌悪感しか湧いてこなかった。他の人物たちが現実世界に居そうなリアリティが有るだけに、もったいない。この部分で-☆1個。
放火殺人事件の動機なんかも、現実にありそうな話で怖さを感じさせる。
読みやすい文章で、一気読みさせる内容は☆5個でも良いんだけど、デフォルメされた女性記者の部分を差し引いて☆4個。
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「ハゲタカ」をはじめとするファンでしたが、これにはガッカリ真山さんらしくない、鋭い視点がみられません。震災を絡めたミステリーの題材でしょうか?
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東日本大震災発生直後に東京から現地入りした新聞記者が、想像を絶する惨状の中でたどり着いてしまったある事実。記事を通じて人間を描いて励ますという甘さが握りつぶされる被災地での現状がきつい。「一度に二万人が亡くなったのではなく、一人一人が二万回死んだ」とこの震災について言われた言葉があるが、亡くなった一人一人の人生のある一面を暴くことの非情さと、そうせねばならぬ記者の性を考えると、胸が痛くなる。
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震災時の記者の状況や記者のジレンマが書かれていますが、答えはありません。新人女性記者がイチイチ気に障りましたが、自分が年をとったこともあるかもしれません。後半のストーリーは少し驚きましたが、震災とのバランスが難しかったのかなと。。。
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3月11日、東日本大震災を舞台にした、新聞記者のミステリー小説。
阪神淡路大震災を経験した大嶽記者が、その時の失敗を克服するために奮闘しつつ、過去の殺人事件の逃亡中の犯人にぶち当たってしまうも、その真相を追求していく話。
真山仁さんの作品は大好きです。
今回も、ミステリー自体は面白かった。
そう、小説としてフィクションとしては面白かったのだ。
が、震災直後の東北が舞台となると、やはりまだ、なんだか割り切れないものがあるなぁというか、複雑。
あの震災を既に過去の事と捉える事ができる人には、フィクションとして楽しめるのかもしれない。
自分は、まだ、ちょっとムリかもしれない。
どうしても、頭の隅の方に、引っかかるものがある。
震災当時の報道のあり方についても、なにが正しいとか素人にはわからないなぁ。
どうなんだろう?
と、考えるきっかけにはなったとは思う。
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東日本大震災 まだまだ小説として読むのは
つらいなぁ~
ミステリーとしても・・・
焦点が絞りにくい。
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新聞社の記者たちの奮闘ぶりや現場での心境とか読み応えはあったけど、社主の娘のくだりはいらなかったかな。娘の態度が読んでいて不快だった。
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報道記者とは?
世間は真実のみを求めているのだろうか?
心地よい記事を求めているのだろうか?
何の感情も入れず事実のみを伝えるのはどんなにか難しいのだろう。伝える側が営利企業なのだから色々な力がかかることも有るだろう。
伝える側と受け取る側の双方が事実を受け止める力が必要なのだろう。
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東日本大震災直後に東北地方の取材を行った新聞記者が、津波による死者の中に、殺人事件の容疑者がいることに気づき、それを記事にするかで悩む。見たいなお話。
地震、津波による被害の様、それを取材する報道の葛藤、プライベートライアンみたいな行方不明者探し、そして、殺人事件のスクープと、盛りだくさんの中身。ただその分、話の主題がぼけてしまったような気がする。
話が深刻な割には、さくさくと読めた。