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2015/6/13
ダヴィンチ文学賞を受賞したと聞いて読んでみたかった作品。
とても読みやすかった。
高校にはいろんなひとがいて、本当のこともそうでないこともいろんな噂が飛び交っている。
橋立、葉、仲平の3人の関係がとてもよかった。
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同じ予備校に通う三人の、恋愛とも友情とも少し異なる微妙な関係。
一瞬一瞬のリアルと、「普通」じゃないのかもしれない、のバランスが絶妙だった。しかし短いな。
お互いの、ありのままを好きだと言える彼らを、わたしは絶対に笑わない。
きっと誰も笑わない。
だから君たちこそ、大丈夫、泣いてもいいよ、もっと笑っていいよと言いたい。
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成績優秀で常に穏やかな橋立、運動神経が良くクラスの中心にいるモテ男・伸平。高2の女子・葉に打ち明けられた彼の「秘密」の告白。
「―おれ、女のひとがだめなんだ」
同じ予備校に通い共に勉強をしているのにクラスでは素知らぬフリをする3人。
彼の気持ちを確認するために彼女は残酷な行いをする・・・
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青春を過ごしているそれぞれの登場人物が抱えているもの。それは恋であったり将来であったり。それも人によって違い、捉え方も感じ方も違う。その微妙な不確かさ、曖昧さ、それらを表現している作品である。若い人情の機微を捉えた面白い作品だ。
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笑えよ
薄くて、読みやすい本だと思った。
同年代が作者と知って応援したくなった。
中身も入りやすい。好きだ。
登場人物の葉、橋立、仲平。全員好きだ。
もっとこの三人の話が読みたい。そう思う。
でも、この先どうなるのかな、というところで話が終わってしまって腹5分目。物足りない。いや、空腹だ。
恋愛でもない友情の感情を抱く葉が微笑ましい、うらやましい。葉と橋立の二人でいるシーンも好きだけど、三人でいるのがなにより好きだ。
赤い蝋燭と人魚の脚も表現は云い得て妙だが、正直に言おう。わたしは笑えよの続きが読みたい。
シリーズ化してほしいくらいだ。
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1時間くらいで読めて、ちょっときゅんとする。好きという気持ちはいろいろあって、それぞれが戸惑いながらも、自分の気持ちに向き合っていこうとするせつなさがいいね。
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多くの方が書いているように、確かに読みやすい小説だった。30分ほどで読み終わった。
だからこそ、物足りなさを感じた。
書泉で推されていたので試しに購入したが、表紙裏の内容説明とは異なり、かなり中身はライトなもの。
「おれ、女のひとがだめなんだ」
この言葉を発端にはじまる男女3人の群像劇だが、描写は本当に表面的で、登場人物の内面に切り込んでいくということはなかった。
男子同級生の同性への片想いを扱っているにもかかわらず、そこから広がるのは淡々とした日常だけ。
女主人公(柏木葉)の視点で同性への恋心に葛藤する男子高校生が描かれているが、葉があまりにも勘が良すぎて、展開がご都合主義的に感じられた。
これだけ重たいテーマを扱うのだから、もっと深く掘り下げて欲しかった。正直なところ、どうしてこの作品が審査員の評価を得て、ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しているのか疑問を感じた。
上から目線な感想だとはわかっているが、評価は星1つをつけざるを得ない。