紙の本
西澤保彦氏による天然姉妹の会話と推理が楽しめる作品です!
2020/09/11 09:47
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「匠千暁(タック&タカチ)」シリーズ、「神麻嗣子の超能力事件簿」シリーズ、「城田理会警視」シリーズ、「森奈津子」シリーズなどの話題作を次々に発表されている西澤保彦氏の作品です。同書の内容は、夫の刺殺容疑で逮捕された美人ピアニストを巡る物語です。実は、このピアニストの妻は夫の殺害時刻に別の場所でショパンを弾いていたようなのです。40年前の事件の手がかりは、それを題材として書かれたミステリー小説しかありません。担当作家から原稿を預かった編集者の響季智香子は、新米ピアニストの妹の協力を得て超絶推理に挑みます。天然姉妹の会話と推理が光る興味深いシリーズの第一弾です!
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過去の事件を元に書かれた小説を読み、結末を推理する、安楽椅子探偵もの。
この作中作がなかなか凝っている上に、色々なところにトリックの仕掛けが隠されていて油断出来ない。また、全てが綺麗に収まって行く気持ちよさは格別のものがある。
『ショパン篇』とあるからシリーズ化されているのだろうか。
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いささか強引な設定もあるが、N氏の音楽物推理小節よりは入りこめたような気がする。音楽ネタはそれほどなく、ほんの味付け程度。もっとマニアックなネタがくると思っていたが、そうではなかったのがむしろよかったのか(音楽ネタを推理小節でもとめてもしょうがないか・・)。登場人物の氏名がなぜこんなにひねてあるのか?という疑問が残った。どうでも良いが。
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美人ピアニストが夫の殺人容疑で逮捕。そして獄中で死亡する。それをミステリー小説の様に推理しながら原稿にする。本当の真実はどれなのだ?複雑化する内容に最後はピアニストの妹の推理によって、総ての事件が明らかになる。西澤保彦らしい小説です。
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ショパンが好きなので、タイトルに引かれて購入。
古結麻里の小説を実際に読んでいるような感覚が面白かったです。
真相も想像していたものとは違い、驚きました。
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ショパンに惹かれて読みました。
捻られ具合とか関わりとかは凄いと思いましたが、話自体が好みでは無かったので評価低め。
登場人物の名前(特に女性)名が捻られている割には行動が普通で、小説を読む分には混乱しました。
あと、出てくる作家名その他は作者さんが好きなのでしょうか。一部ににんまりしつつ、その評価に「そうか?」と思ったり。
なんというか、すっきりしませんでした。
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パズラー(小説中に書かれた全ての事象が謎解きに関わる推理小説)は大変爽快感があるものの、変な事象に着目して考察することで簡単に真相にたどり着けるという弱点があると思っています。たとえばTVドラマの相棒とかでは、何故このシーンがあるのだろう?と考えるとすぐに事件の真相が分かりますよね。
本作品では、それを小説家志望の人の作品を読ませるという趣向で上手く回避し、最後に「でも、そうだったのか」と爽快感を与えてくれました。
仕掛けは単純だったけど面白かったー。
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★3以上4未満
色々と推理しながら読んでいたけど、
全く予想をしていない展開だった。
だけど、なんかいまいち自信を持って面白かった!
と言えないもやっとした読後感…
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小説の構成が三重くらいになっているのは、面白いなー。
事件の真相、驚かされたが、なんか全体的に偶然が多いような…
シリーズもの…というものの、これ以降出ていないのもなるほどと思ってしまった。