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独居老人の特に大事件が起きるわけでもない一週間をたんたんと描いた今作。
そう書いちゃうとつまらなそうな感じがするし、実際起伏があまりないから京極作品を初めて読むって人にはあんまりおすすめはしないかな。
でも、些細なことを大事件のように突き詰めて考えたり自己嫌悪に陥ったりしてしまうオジいサンに何度かくすっと笑わせてもらいました。
独居老人の切なさを感じさせながらもなんだか最終的には幸せなんだろうなぁと思える話でこれはこれで面白かった。
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20150310オジいさん。妻子なし独居老人。徳一さん。もっと読みたいな。
ただ、ひとつ疑問がある。4日目は午前4時38分~となっているけど、内容がスーパーに行った話だから、どう考えても午後だと思うんですけど。間違ってるよね?それとも何か意図があるの?
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おじいさんでもオジイサンでもなく、オジいサン。独り暮らしのオジいサンの1週間。大きな事件も起きず、のんびり過ぎていく。そうそうとか、いや違うとか、ツッコミ入れたりするのも楽しみ方のひとつ? ラストはほっこり。徳一さんと二代目、お互いよかったねぇなんて思ってしまう。
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H27.7.16~
私の力不足。何故か読めない。嫌いな文章とか読みにくいわけではないんだけど。
なのでまた、力をつけてから読むことにする。
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ひたすら淡々と一人の老人生活を綴っただけの、ある意味新しい小説(?)京極さんらしい理屈っぽい愚痴や、本筋をぶった切っての考察などがあって、京極小説っぽくないが、すごく京極小説っぽい変な作品。
真面目な作品を読んだあとの息抜きにどうぞ。
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72歳のお年寄りの一週間。
おかしみと現実感が綯い交ぜになった……いや、それこそが70を過ぎた人たちの本当の現実感なのかもしれないと、実家の母を思い出しながら読んだ。
日常生活が破綻しない程度に、記憶が揺らいでいく。ケイタイや地デジなど、新しいものにちょっとついていけない。
カセットテープを捨てたいのに、近頃うるさいゴミの分別を考えると、どう捨てていいのかわからないからずっととってある。
はたから見ていると、色々と突っ込みたくなる。けれど、当人にとっては大真面目なんだろうと思う。そして、いやそもそもこれはドキュメンタリーではなく小説だと思い直す。徳一さん(主人公)、大丈夫かしら、と思うけれど、「徳一さん」は京極氏が作りだしたフィクションだ。
作家ってすごいな、となんとなく思った一冊。
京極氏は、こういう……なんというか、ねちねちと繰り返す系のが巧いヨネ。
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20150927 行間の長さに年齢を感じないといけない気がしてくる。読んでいるうちにだんだん自分がオジいサンになってきているように思ってしまうのは作者のうまさだと思う。
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起伏はなく、たんたんと進んでいく感じ。たんたんと、と言えるほど徳一さんの思考はスムーズではなかったけど。
田中電気の二代目は、回想で出てくるだけの頃はどんな奴だよと思ったけど、実際にはいい感じの人でした。というかいい人。
二代目との会話が好きだし、何より最後がよかった。明かりが灯ったような気持ちになりました。
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旅行用に文庫本を、と適当に借りたけど、思いのほか面白かった。72歳、結婚歴なし、独居老人の一週間のお話。ちょっと忘れっぽくなってたり、理解するスピードが遅くなってたり、地デジが分からなかったり、カセットが捨てられなかったり、ヨーグルトが分からなかったり。自分もこうなるのかなと思うとちょっと怖い。でもこの徳一さんのようにカクシャクと生きていたいものだ。最後の電器屋さんのくだりはとても良かった。報われた感じ。菊田おばさんはほんと腹立つ。こういう人にだけはなるまい。
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たんたんと独居老人の日常がかかれる。
盛り上がりも盛り下がりも特にないが、決して退屈することはなく自然と読み進めてしまう。
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益子徳一、いい!(笑)
独白に自問自答が、面白い。
独り言の考え方とか、近所のおばさんとのやり取りとか、声に出して笑ってしまいました。
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物忘れに悩まされたり、世間の移り変わりの速さに呆れたり、ゴミの出し方についてえんえんと考え込んだりしながら、一人暮らしを送っている72歳の益子徳一の1週間を描いた小説です。
とくに田中電機の二代目とのやり取りには心を打たれます。自分も齢を取るとこんなふうになるのだろうか、と考えてしまいました。しかし、不思議に嫌だという気はしません。
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何者かに「オジいサン」と呼ばれたことを寝床で思い出した、とある朝。推理したり慌てたり、調子に乗って反省したり。若ぶらず、気弱にもならず―寄る年波をきっちり受け止め粛々と暮らす、益子徳一(72)の一週間。
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借り本。
京極夏彦さん初めて読みました。こんな楽しいの書く人なんだ!知らなかった。オジいサンの1週間だけの話。一人暮らしの真面目な徳一(72歳)が頭の中であーでもないこーでもないとひたすら思考を巡らせる話。一緒になって困惑したり切なくなったり焦ったりイライラしたり楽しくなったり。結構笑っちゃって、でもこの中に人生の真理みたいなものがある気がする。私もこんな老人になれたらいいな。
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「オジイサン」でも「お爺さん」でもなく、「オジいさん」なのだそうです。このオジいさんは認知症ではない。だけど、歳をとれば心も老眼に。昔のことはよく思い出せるのに、近くのことが霞む。ケータイわからん、地デジもわからん、お節介なオバサンにも困る。心の中では「オバサン」だと思っていても、それがつい口に出てしまうといけないから、心の中でもきちんと「年配のご婦人」と思おうとするオジいさん。ゆるすぎて、今から京極さん初読みという人にはお薦めしません。でも、なんだこれと思ってもとりあえず最後まで読んで。最後は和むから。