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なぜ、この人と話をすると楽になるのか
2015/1/31 吉田尚記
著者は、ニッポン放送アナウンサー。ラジオ「ミュ~コミ+プラス」「ノイタミナラジオ」等のパーソナリティを務める。
著書に「ツイッターってラジオだ。」がある。
会話の基本は、徹頭徹尾、人のためである。そうしていると相手からも話を訊かれるようになって、自分も楽しくしゃべれるようになる。一見、ものすごく簡単なことのように聞こえる。だからこそ、人はコミュニケーションについてあまり深く考えようとはしない。
本書は、「コミュニケーションの目的はコミュニケーションである」という、コミュニケーションの原理に思い至った人間の底本、最初の一歩として記されている。構成は以下の9章から成っている。
①コミュニケーションとは何だろう
②「コミュ障」だった私
③コミュニケーションという「ゲーム」
④ゲーム・プレーヤーの基本姿勢
⑤沈黙こそゴール
⑥コミュニケーション・ゲームのテクニック
⑦質問力を身につける
⑧キャラクターと愚者戦略
⑨コミュニケーション・ゲームの反則行為
「コミュニケーションの真髄は聞くことからはじまる」や
「相手に興味を持つこと」等については多くの
コミュニケーションの書物と共通する点は多い。
それにコミュニケーションはゲームであるやキャラ設定等の要素
を組み入れている点は新たな試みであった。
本書にもあるように90%以上の人がコミュニケーションを
自分自身不得意としている。私も大多数のうちの一人であり
本書を手に取った理由もそこにある。
本書を読めば全てが解決!というものではないものの
世の中には同じように迷い考えもがいている人がおり
達人と思える人であっても訓練でその域まで達している
のであるということに勇気を与えてもらえた気がする。
著者のラジオ番組やニコニコ生放送は聞いたこと観たことはないものの一度夜中にでもラジオのチューニングを合わせてみようと思う。
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「この人と話をすると楽になる」と言われたい。
コミュニケーションは強制参加のゲーム、しかも相手と勝ち負けを競うのではなく一緒に楽しむもの… そうだよね!
会話におけるパスとドリブル。
サッカーに詳しくなくてもイメージできる。
相手に気持ち良くドリブルさせ、時には斬れ味の良いパスを出す… 分かりやすい例えだ。
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コミュニケーションはゲーム
コツは、
相手が答えやすい質問をしながら
自分の弱みをさらけ出し、
感じるハードルを低く設定する。
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コミュ障とはなんなのか
話し上手ではなく聞き上手に
相手に興味をもつ
100%成功はない。勝率を上げる
会話は話して楽しくなることが勝利
コミュニケーションの目的はコミュニケーション
みたいなはなし
わかるような物足りないような
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コミュニケーションは気まずさと戦う協力型のゲームだ。というのが一貫した主張。
いろいろなるほどと思わされることがあり参考になった。
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本書は、「プレゼンテーションがうまくなりたい」、「伝えたいことを伝えたい」などの、ビジネス上でのコミュニケーション向上を目的とした書籍ではありません。
雑談・他愛もない話がニガテに感じる、“コミュ障(コミュニケーション障害)”を克服するための教本です。
著者は、ニッポン放送アナウンサー。
著者は、話す仕事に就いたものの、話すことがニガテでした。
長年のラジオでゲストとのトークやインタビューを通して、失敗しながらも学んだコミュニケーションの技術を本書で説明しています。
著者は、コミュニケーションはゲームだと述べています。
対戦型のゲームではなく協力型のゲームで、お互い楽しく気持ちよく話をすることが目的だと話しています。
そのための一番の方法は、相手に話をさせること。
常に相手主動で話を進めることにより、話し相手は気持ちよく感じて、自分は楽をすることができます。
相手に話をさせるテクニックとして、「相手に興味を持って質問する」、「驚く・褒める」、「会話で優位に立とうとしない」などを挙げています。
コミュニケーションの進め方を「話を受ける=トラップ」、「質問をする=パス」、「自分の話をする=ドリブル」と、サッカーに例えて各ポイントを説明しています。
また、話し相手を不快にさせるルール違反として「ウソ禁止」、「自慢はご法度」、「相手の言うことを批判しない」を挙げています。
本書で説明されるテクニックは、精神論ではなく実践的な内容となっています。
本書の難点は、「ニコニコ生放送」で放送した内容を、構成しなおして書籍にしているため、読みにくいことです。
各章にポイントがあっても、章の終わりにまとめがないため、不便に感じます。
本書は、相手に気持ちよく話をさせるテクニックが満載で、自分のコミュニケーションを見直す機会を与えてくれます。
自分のコミュニケーションを思い返すと、相手の話を最後まで聞かずに、話に割り込んでいたことがありました……。
本書のテクニックは、仕事以外の雑談から、仕事にも応用できる内容ではないでしょうか。
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以下のような点は新しい見方だった。
・コミュニケーションの目的はコミュニケーションそのものであるという点。
・コミュニケーションを協力プレイのゲームとして捉える点。
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○読みやすい。
アナウンサーである著書がニコ生会議参加者とともに
つくりあげた、いわゆるコミュ障の人への1冊。
特にこれといって、「こうすることでコミュ障はなおせます!」といった部分がないのが、逆に好印象。著者が繰り返しいっていることは、どのコミュ力how to本にも書かれていることと同じに思えたが、1つ1つのテクニックをぶつ切りにして考えるのではなく、勝ち負けのないコミュニケーションゲームとして設定していることが、わかりやすいし具体的に想像しやすい。
私にとって特に参考になったのは、「質問をする」というものを
もう少しほりさげて「具体的に質問をする」ことを
大切にせよと書かれている145pの節。
エレベーターの中くらいの会話は
①質問をする
②相手に興味を持つ
③kwsk,wktk姿勢
で乗り切れるが、1時間の休憩時間が
たまたま重なったときには・・・・・?
などの対処法としてはとてもありがたかった。
まとめにも書いてあるように、逆上がりと同様
練習が大切。頭を使ってコミュニケーションゲーム、
楽しんでいこうと思えました。
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自称コミュニケーション障害(通称コミュ障)の筆者が会話するときの秘訣を記したもの。会話のテンポをサッカーのプレイに例えるのは分かりやすかった。
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内容自体はよくあるコーチング、会話術の指南本とそれほど違っているものではない。それでも読者やニコ生視聴者が著者の話を受け入れやすい(だろうな)と思うのは、本人がコミュ障だったというカミングアウト、吉田氏のガチヲタとしてのバックグラウンドが大きいような気がします。
コミュニケーションはゲーム。対戦型ではなく参加者全員の協力プレー。敵は「気まずさ」。喩え話としてすごくストンと腑に落ちる表現だと思います。すごい。
「自分の考えが変わったり価値観が変更されるのは、言い負かされたときじゃなく自然に「あっ」と思えたときでしょう」(P72)
「「ほめる」「驚く」「おもしろがる」はコミュニケーションの技術を考えるうえで重要な三大テーマ」(P125)
「人の話をよく聞けていないときイコール、とくに自分の話がしたいと思っているとき」(P136)
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日本経済新聞社
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ブレイク!「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」吉田尚記著 気まずくない対話術指南
2015/5/27付日本経済新聞 夕刊
ラジオの人気アナウンサーによるコミュニケーション論「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」(太田出版)が売れている。動画サイト「ニコニコ生放送」の番組をもとに、他人と気まずくならず雑談する技術をまとめた。若年層から人気が広がり、発売4カ月余で10刷10万2000部を発行。電子版のダウンロードも2万件を超えている。
著者は社会人になって間もない頃「コミュ障」だったというニッポン放送の吉田尚記氏。「コミュニケーション障害」と呼ばれるもので、スムーズに会話できない状態を指す。ただし多くの場合、苦手なのは見知らぬ他人との他愛ない雑談だけで、職場や学校での必要な会話はできる。
なのに吉田氏は「しゃべる」仕事に就いてしまった。「ラジオ番組で話を振られても沈黙してしまい、仕事にならない」と試行錯誤、そのうち「コミュニケーションはゲームだ」と気づいたという。ゲームの敵は「気まずさ」で、参加者全員が協力し、気まずくならずに楽しい会話ができれば勝利なのだ。
相手を言い負かすことや、自分を知ってもらうことは求めない。目指すのはみんなが楽しいコミュニケーションで、そのために「相手に対して興味を持つ」「自慢はご法度」などの方法論を展開する。
コミュニケーションの指南本は無数にあるが、相手に話を聞いてもらい、自分の意見を通すための「伝える」技術が中心だ。対して本書は「コミュニケーションの目的はコミュニケーション」と割り切る。そこがニコニコ生放送でも共感を得て、全10回の番組をのべ5万7000人以上が視聴した。編集を担当した太田出版の北村啓悟氏は「若者は主張の方法ではなく、居心地の良い関係を作るノウハウを求めていた」と分析する。
知らない人と話すのは、誰でも多かれ少なかれストレスだろう。ただ、今の若者は携帯電話で直接、話したい相手と話してきた世代。「人の家に電話して親などに電話を取り次いでもらった経験も少ない」(吉田氏)ため、他人との会話は大きな負担なのかもしれない。中高年以上の読者からは「若い人がこんなことで悩んでいるのかと驚いた」との感想も寄せられ、若者を理解するために読む人も増えているという。
(枝)
今年1月末に初版1万5000部で発売。税抜き1111円。著者は1975年東京生まれ。著書に「ツイッターってラジオだ!」がある。
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今まで読んだコミュニケーション本の中で最も救われた。自称コミュ障じゃなくてリアルコミュ障である私は、「雑談とは何なのか」がわからないという所でつまづいていたからだ。コミュニケーションゲームの敵は気まずさで、勝利条件はみんながポジティブな気持になる事という本書の主張でかなり「雑談とは」が分かった気がして安心した。驚きのハードルを低くする、先入観でいいので質問する、の2点は明日から使えると思った。コミュニケーションのコツ自体は他のコミュニケーション本と重なる所はあるが、コミュ障目線に立って(「かりそめにでも」人に興味を持つ、といった風に)書いてくれているので抵抗なく入ってくる。自己表現のためにコミュニケーションをとったら負ける、ということは今までの経験もありすぐ肚落ちしたけれど、自分の思いはどこで排泄すればいいのだろうかと少しだけ不安になった。
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元ニッポン放送アナウンサーである吉田氏がニコニコ生放送で行ったコミュ障克服法のコンテンツを書籍化したもの。進行やインタビューが本業であるアナウンサーが本人曰くコミュ障であり、そもそもコミュニケーションが何かを問うているのが面白い。コミュニケーションはゲームであり、何かを達成するのではなくコミュニケーションを深くするのが目的、というのが興味深い。
とはいえ紹介されているものは一般的なコミュニケーション術が多く、口語体や視聴者コメント部分が読みづらくテンポを乱している。本来的にはニコニコ生放送でリアルタイムで楽しむのに適したコンテンツなのだろうと感じさせられた。
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速読というか、パラパラとしか読んでないのだけれど。
なかなかおもしろかった。会話をゲームとして考え、
気まずさはマイナスポイント、話が盛り上がったり楽しければプラスポイントで、会話が終われば試合終了、ひどい時には、会話が強制終了させられれば、まけ、という、そういう捉え方が新鮮で面白かった。
会話を自分で話している時は、ドリブル、相手に渡したらパスとか。
あとは、相手の話に対して興味を持って聞くこと、驚くこと、もっと解説して、という姿勢を忘れないこと、
とかが書いてあって、ここら辺はよくある感じ。ほめる・おどろく・おもしろがる、としてまとめてある。
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「言ってることは正論だけど、それ、できるのあなただけだよね」
みたいな本が多い中、これは
「あれ? それだけでいいの? 僕でもできそうじゃない?」
と思わせてくれるすごい本。
しかも、なぜ、それをやらねばならないのかが「納得」できる。
また、時折ニコニコ動画のコメントに返信しながら進んでいく文体が、とても新鮮。そして新鮮なのに自然。不思議。
色々見どころのある、超おすすめの一冊。