かわいいかわいくない
2016/06/16 23:29
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
かわいいかわいくない問題って特に中学生くらいの女子にとっては大きいのでしょうねー。
努力は大切だとは思うけれど、努力してもダメなら、整形もいいのでは?
かわいくてもかわいくなくても本人次第ですねー。
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ここまで鋭く核心についてきたYA小説、読んだことなかったです。すごくわかる。これはものすごくわかる。学生時代のカースト制度で読み手がどのポジションに所属していても、いじめる側いじめられる側のどちらともがどこかしら思い当たる節が必ずあるであろう、女子だったひとたちのための小説。
女として生まれたときから「かわいい」「かわいくない」の二分化される。そしてかわいいに属されたひとの中でも生まれ持ってかわいい子、努力型のかわいい子、なんとなく雰囲気がかわいい子に分かれ、かわいくないはブス、あるいはブサイクとデブの二択問題。
中学生の少女4人それぞれが抱える「かわいい」問題を連作短編として描いています。
初めの小春は雰囲気がかわいい子。素朴で天然で着飾らないのに男ウケし、女友達も多いノーと言えずに誰のことも好きでいられる、差別をしないいい子。そんな小春の抱える「かわいい」の葛藤
二番目は誰が見ても「かわいい」スタイルも良く雑誌のモデルもやってる美しすぎてクラスからも浮いてしまう優貴。彼女には小さい頃に事故により一生消えることがない傷がある。年上のカメラマンに密かなる恋心を抱きつつ、幼い頃から性的対象にされていた彼女の葛藤
三番目は努力型のかわいい、夢美。アイプチしたりカラコンしたり。いまの中学生ってそんなんなのかしら……と思いつつ、作れるかわいいは自ら率先して作り続け、本物のかわいい子たちに劣等感を抱きながらも日々葛藤
最後は顎に特徴があり日々美容整形外科の情報を得たり、カウンセリングを受けてる野乃。今時の中学生すげーなーとまた違和感感じつつも、ブスと罵られ囁かれ、アゴを揶揄したあだ名をつけられる野乃の葛藤ぶりは哀切。そしてその姿にそっくりな父親との会話は泣ける。
ところどころ設定が厳しいものがあるけど、(昭和生まれのアラサーからしてみればの話で、いまの若い子はみんなこんなガチで整形カウンセリングいっちゃうもん???)それでもブスとそうでない女子をうまく描いてだと思った。
欲を言えば優貴ほど美人ではないけどそこそこかわいい性格悪そうな亞梨紗の話も読みたかったな。
デビュー作から読んでますが今作はすごく好き。今後も楽しみです。
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中学2年の娘がいるので、こんな感じなのかな?と思いながら一気に読了。この頃の女の子は、自分が周りからどう見られているか、自分の立ち位置とか、とても気になるんだろうなぁ…
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中学生の女子にとって、外見は重要案件だ。「かわいい」はあこがれ。かわいくなくても、せめて普通でいたい。
四人の女の子の「かわいい」や「オシャレ」にまつわる物語。
ノブレス・オブリージュという言葉とともに、『小公女』も一緒に読むことをオススメ。
萌え絵とかでなく、素敵な装丁とイラストだけど…
野の花が似合う純朴な小春、事故の傷というコンプレックスをかくしてモデルの仕事をする優貴、自分に似合うしかわいいと信じて奇抜にも見えるオシャレに傾倒してゆく夢美、父親譲りのアゴがコンプレックスでいじめられたりしてきた野乃。
おーい、野乃だけ後ろ姿って…。
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「かわいい」「かわいくない」から逃れられない…その通り!
早々に離脱しちゃえば楽チンですけどねー。
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「可愛い」から逃れられない女の子たちのオムニバス。
可愛さに頑張ってみたり、悟ってみたり、強がったり、背伸びしたり。
この本、男子禁制…っていうか、男の子にはこの可愛くなりたいむずむずした感じは、わかんないだろうなぁ。わかられても困るけど(笑)
中学生女子限定でオススメです。
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ヒリヒリする。
女子と美醜は、切実で内面とも直結する問題。
自分が中学の頃に、こんなに意識はしていなかったけれど、今の子にとっては、これがリアルな世界なんだろう。
大人顔負け。薄ら寒い。
成長すればもっとうずまくであろう感情に、こんな時分から苛まれているなんて、辛いなあ。
どの子も最後にスッと引いていく。
この裁ち切りは、もう女だ。
彼女たちの達観が、実を結ぶと良いのだけれど。
第1と第3章が物語としては好き。
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長谷川さんのお母さん、最後は強くなれてモデルのことにも納得してくれてよかった。これからは堂々と生きていけるかな?すごくカッコよかった。原さんにはがっかりしたけど、男の人ってこういうものなのかなと思った。
みんないろんなことを経験して、悩んで、考えていくうちに汚い心も生まれてくるんだな、、
でもその心が汚いって気づけてるだけでも大切なことだと思う。
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「「けっきょく、大事なのは見た目じゃない!」
「交際相手の理想に合わせている自分でいいのかな?」と悩む天然かわいい系の小春、過去の事故が原因で、ある一点を除けば完璧すぎる美貌のローティーン誌モデル・優貴、友人の叔母の影響でばっちりコスメを身につけて中学デビューした夢美、「かなりつきだしたあごをどうにかしたい」と、親を納得させてでも美容整形したい野乃……。
どうにかなりそうで、どうにもならない、「外見について」の苦悩。気高き中学生の少女四人、それぞれの叫びを、それぞれの視点で描く」
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中学生四人が語り手となる連作短編集。
テーマはルックス。
友だちや好きな人の目が気になり始める思春期に、ルックスで悩むというのはよくあることだが、その深刻さは人によって違うし、ルックスで悩んでいるようで本当の問題は違うところにある、ということもある。(大人もそうだけど)
そこを上手く書いてあるのかな、と思ったがそうでもなく。
どれもなんだかモヤモヤする終わり方。悩みがスッキリ解決することがないのは真実だから、そこは構わないのだが、その終わり方でいいの?という感じ。
特に疑問に感じたのは、語り手全員が女子だってこと。男子だってルックスで悩む人もいるだろうに。
全員が好きな人・付き合っている人(全員異性)がいるという設定もちょっと定型というか。
最後の物語は語り手になかなか迫力があって良かったのだが、終わり方としてはこれも納得しかねる感じだった。