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大きな権力が相手っていう点では、ゴールデンスランバーに似てる。
この物語のキーワードは『正義』、『偽善』とかなんだけど、ラストの真壁の振り子の話は伊坂さんらしい。
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仙台。警察。冤罪。自分のいる世界がこんなことになったらどうしよう。せめて振り子のように。(2015.2.20予)
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「正義」「平和」「偽善」が入り混じった内容。展開はとても好きだった。
伊坂作品でよく思うのは、「読むときは、短期間で集中して」読まないと
読者として、伏線回収ができない。
大どんでん返しをお家芸にする作家さんなので尚更であるww
ゴールデン・スランバー同様、ディストピア系の小説。
人の深層心理を操るとか煽るとか、そこに恐怖を感じた。
気力を要する作品だったけど、なぜか嫌いではなかった。
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第一部が胸くそ悪すぎるが面白かった。相手の気持ちになれとはよく言うが、みんなの気持ちって難しいよなー。
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へー今度は火星が舞台か!珍しいな!と思ったら、やっぱり仙台だった(笑)でも、このタイトルすごくいい。
この小説のような警察があるのなら、恐ろしい。歴史内ではあるけれど、現代でこんなことを蘇らせたら怖い。警察側で個性的な登場人物が出てきた。
伊坂さんはちょっと先の未来から来たか、知り合いでもいるんじゃないかと思ってしまう。小説か出た後の実際の事件と似てるとか。
あと、なぜか自分が最近考えてることと内容が合う時がある。今回は偽善者がそう。ちょうど
偽善者って悪いことなのかな等考えていたので。
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大きな公権力に必死に抗う小さな個人。
という伊坂さんらしい構図で物語は進められていく。
ただ、いつもと少し違うのは、物語の主役であろう小さな個人側から描かれている部分が少ないこと。
これはおはなしの結末ゆえの構造なわけですが、もっと彼らの心の中を覗きたかった。
とっても魅力的な片鱗を見せた彼らだからこそ、もっと知りたかった。
今後、べつのおはなしで登場させてくれないかな。
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大胆に改革をしなければ、最早何も変えることはできないのか。
結局はこちら側から見れば善でも他方から見れば悪であり、その折り合いはジョークでは済まされない。
ほんとに火星に住む話だったら面白かったかも。
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魔女狩りのような平和警察と正義の味方のお話。正義とは何ぞやと考えさせられるけど哀しい結末。何がどう変わろうと世の中が正しい状態になるわけじゃない。希望のない物語は読んでて辛い。
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「魔女狩り」を題材に、よくもまぁこんな話が書けたもんです。
途中、「それは無いやろー」という展開がありましたが、やっぱりありませんでした・・・
そういう、読者をおちょくるところが大好きです!
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どこまでも伊坂幸太郎的。
正義ってなんなんでしょうか。ごく最近自ら正義のヒーローを演じたシチュエーションとも重なり、もやもやもやもや。100%の善行を為すことは大層困難なのですね。
私が魔女狩りにあったとして、そんなはずないと信じる人はどれだけいるでしょう。反対に誰かが魔女扱いされたとして、私はどれだけ濡れ衣の可能性に気付けるのでしょう。
この世界はすぐそこに、むしろほとんど来てるのではと思うのは、妄想に過ぎないのかな。
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内容(「BOOK」データベースより)
住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!
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最後まで暗い雰囲気の物語だった。
現代版魔女狩り。たしかに怖い。
拷問シーンは思っていたほど怖くなかったのと、伊坂さん風の言葉で表現されていたため、読みやすくなっていた。
どんでん返しもあり、「おぉ」と歓声をあげたくなるところもあった。
ヒーローが活躍するところは、実写では難しいかもしれないが、アニメでもいいので見てみたいなぁと思う。
いいキャラをしていた真壁は、柴田恭平さんのような飄々とした演技ができる人がいいなぁ。
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日本に平和警察なる胡散臭い組織が誕生し、危険人物とされる人間を片っ端から逮捕の上自白を強要し、公開処刑するという世の中。犯罪発生件数は減少し多くの国民は処刑を見物したりし、一種の安堵感の中で生活している。次の標的は自分かも知れぬのに。今の日本が向かっている方向性を少々誇張したような話。しかしその社会に毅然として反抗する「正義の味方」が現れるのだが、国家組織である平和警察に対抗する庶民的なヒーローは、身近な人物を助けるので精一杯なのである。最終的にその犯人?は意外な人物であるのだが、すっきりしない。反抗と犯行の動機がなんとも腑に落ちない感があり、ふーん?であっさり終わってしまった。
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珍しくリリースを全く知らなかった伊坂幸太郎の新作。
書店でコレを見掛け、速攻で購入したのだが、表紙を見た段階で既にニヤッと
してしまう。
「Life on Mars?」。言わずと知れたDAVID BOWIEの名曲のラストフレーズ。
伊坂幸太郎がボウイにインスパイアされた作品なのか、とドキドキしながら
読んだところ・・・。
怖かった。いやもう単純に、すっごく怖かった、この作品。
殺し屋シリーズがあるくらいだから、伊坂作品では人がバタバタ死ぬ作品が
多々ある。しかし不思議なことに、そういう作品の殆どから残酷性や残虐性は
全く感じ無い。逆に殺人を扱っているにもかかわらず、いつも痛快そして爽快
だった。でも・・・
この「火星に住むつもりかい?」で遂に真逆に打って出た模様。
文体は相変わらずスタイリッシュでテンポが良く、軽快なのだが、舞台設定が
あまりに酷。人間のイヤな部分を平気でグサグサ突くかのような展開は、恐怖
を通り越して戦慄すら覚える。
キャッチを付けるなら、「本当は恐ろしい伊坂幸太郎」という感じだろうか?
これまでの作品と比らべればかなり違和感があることは否めない。
実際、今まで読んだ伊坂作品の中では、読了までにすごく時間がかかった気が
する。しかし、読後の清涼感に関しては、これまで通りの伊坂幸太郎なのが凄い。
結局今回もやられる結果に(^^;)。もう拍手するより他無い。
無論、今回も掛け値無しで万人にオススメ。
この人、本当にどこまで引き出しを広げるんだろうか?
取り敢えず磁石買いに行こう、明日。
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読んでいて心のどこかがずっとズキズキしていた。
正義の味方の事情、葛藤。最後の最後に大どんでん返しがあるのだろう、心がすーと爽快になるのだろうと期待して読んだのだが、あまりにも人が死んでしまい心は軽くならない。でも最後まで希望を捨ててはいけない。大事なのは振り子の行ったり来たりのバランス。