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想定内のラストではあった。感動の家族小説と書いてあるが、よく考えると千紗子も拓未も、それぞれ自分のエゴを貫き通しており愛が重たすぎる。一見千紗子の方が執着しているようだが、母の減刑よりも、「拓未」にこだわった拓未の執着はかなり強く、個人的には感動というより、怖い小説だった。
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血の繋がりとはなんだろう…本当の家族とは…。5歳の息子を亡くした千紗子は、認知症を発症した厳格な父の元に仕方なく行く、そこで親から虐待されて川から流されてきた記憶の無い少年を犯罪だと知りつつ、自分の子だといい暮らし始める。この手の物語は辛い結末になると不安のまま読んだが、最後は涙が止まらなかった。解説の『良い結果をもたらす嘘は不幸をもたらす真実よりいい』これが全て。読んで良かった本!
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訳あって認知症の父親を介護することになった女主人公。かつて事故で死なせてしまった息子と重なる年頃の記憶喪失の少年と出会い、暮らすことになるが…
認知症を持つ家族の苦悩、虐待やいじめなど読んでいて苦しい場面がたくさん。
ほっこりするシーンもあるけど、いつまで続くんだろう…と不安になりながらも没入感半端なかった。
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八日目の蝉を始めに、このよくある設定をどう展開させていくのか?と思い読み続けた。母親の千紗子には感情移入できなかったものの子供のトラウマ、父の認知症と丁寧に描けており好感。この手の設定は最終的には子供の戸籍がないことから、どうハッピーエンドに落ち着かせるか?を展開させていくに尽きるので、そういった意味ではバランスの良い作品となっている。
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認知症のお父さんの介護のために帰ってきた
絵本作家の女性のお話
事故にあった男の子を助けたがどうやら記憶喪失
らしい
そこで女性は・・・
タイトルにあるように嘘によって築かれた幸せは
いつまで続くのか?
終盤の展開、そしてラスト・・・
ちょっと読んでみてほしい
2024年映画公開らしくそのタイミングで読んでみました
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拓未の芯の強さはどこから来たのだろうか。嘘に嘘が重なっていく様が苦しくて、でもきっと笑顔はとびっきりだっただろう。
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読み応えはあったが、拓未を自分の子にするところに無理があり、その引っ掛かりが先後まで後味を悪くさせた。最後は急に解説になり、描写が無くなったのも残念。
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息子を亡くす辛さ、虐待される辛さ、認知症になってく辛さ、嘘をつきながら…でも幸せな時間。
どうかどうか絶望的な終わりはやめてねと、思いながら読み進めました。なるほど、ね。
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最後の1行
良い意味でやられました。
いい嘘も世の中には必要かなと思いました。それがたとえ他人や自分を傷つけたとしても信じる者があれば。本作が6月に映画公開されますが、楽しみに待ちたいと思います。
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認知症と父、絵本作家の娘、記憶がない少年。
3人が家族になっていくお話し。
認知症の家族を介護するのが
本当に大変なことを知っているし
家族だけで抱え込もうとすると
いつか共倒れしてしまう。
施設に入れるまでのつもりで
実家に戻った娘だけど
同級生の飲酒運転に同乗した時に
とある少年とぶつかってしまう。
その少年は虐待を受けていて
川に落ちた時に記憶を失っていた。
最初は飲酒運転を隠すために始まった
少年との暮らしだけど
気がついたら少年との暮らしが
息子の死から立ち直る助けになっていた。
はじまりは許しがたい事故だったけど
父親、娘、少年のことを考えたら
これで良かったのかなぁ
と思えちゃう関係性になっている。
認知症、飲酒運転、虐待、記憶喪失。
倫理観がとても難しいテーマだと思った。
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田舎暮らしに憧れてしまう本でした。
父への嫌悪が、田舎のゆったりとした時間の流れと、その中での交流で浄化されていくように感じました。
事実はその通りにとらえず、実態に目を向けなければいけないと強く感じました。
嘘はいけないけれど、時には嘘を突き通した先に幸せが続くこともあると思わせられる作品でした。
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「良い結果をもたらす嘘は、不幸をもたらす真実よりいい」これにつきる。
千紗子は、ひどい虐待といじめを受けていた男の子を拾ってしまった。息子を亡くして前に進めていなかったことと、ひどい親の元に返せないことが、嘘の始まり。嘘を隠すためにまた嘘をつき、でもそれがホントの親子以上の絆になる。
記憶を書き加えていく拓未と、記憶をどんどん失っていく孝蔵の対比。千紗子と拓未を見守る周りの人たちの優しさ。そしてなにより拓未の優しさと強さ。やっぱりな。
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前半はどうしても主人公千紗子に好感が持てず読み進めるのを躊躇ったほど。役場職員である親友への身勝手な依頼や過去に何かを抱えている父への横柄な態度。
拓未との出会いは運命というか最も重要なものであるが実の息子との死別が無かったらここまでの関係を築くこともなく、いや実際あの事故の後はどうしていたのだろうかと考えてしまう。その時点での千紗子のキャラクター的にも不安がある
この物語を読み進める中で最も重要なものの一つは亀田の存在ではないだろうか。彼がいてくれることで救われ癒された。逆にいなかったらもっと荒いストーリーになっていたのではないか。
ラストはいいところに着地して気持ちもよかった
ラストのラストは「!」だし「やっぱりか」だった
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許される嘘があるとしたら、これはそうなのかもしれない。
最後はちょっとゾクッとした。
生きるためには仕方ない嘘ということなのかも。
描かれた出来事がいい悪いという点については難しいと思う。
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映画化おめでとうございます!
主演が杏さんと聞いてハマり役だなと思いました
認知症の父と虐待された子供と暮らす過程での、主人公の感情の移り変わりの描写がとてもよかった