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眠る無花果…母の死が多少謎めいている。子供らしく振舞おうとするのはいかにも子供らしくない。
まばたきがスイッチ…まさかのバイトをして、この主婦は一体どこへ向かおうとしているのか。
さざなみを抱く…夫は妻への無念さ、悔しさを抱きつつ亡くなったのではないか。
森と蜜…女として生きることの難しさは男にはわからないけどあるのだと思う。しかも女として生きることが難しい中でその道を探さなくてはならないのだとするとどうなってしまうのか。
まだ宵の口…金髪男はここにも現れる。人間の欲望の深さは計り知れないけど、肉欲は人を狂わせるに十分な恐ろしい性質がある。
月影の背中…省略
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第12回 R-18文学賞読者賞受賞作を含む、6つの連作短編集。R-18文学賞は素敵な女性作家を多数輩出している、賞なだけに期待も高かったのだが肩透かしを食らったような気分になった。個人的な意見になるがどの作品も共感や感情移入出来るものが無く、非常に残念だった。もうちょっと、刺激が欲しいかなと思ったりした。
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第12回R-18文学賞読者賞を含む連作短編集。
6人の主婦が 問題をかかえ もがく様子を
わりと軽いタッチで描かれていて
さらっと読めるんだけど
共感できる部分がほとんどなく
ざらざらとした読後感でした。
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図書館で借りました。
うーん…。
不も無く可もなくって感じかな❔
結婚当初の愛情の濃さも、生活に染まり色褪せ、形を変え、その間にふと心にするりと入ってきた感情に支配されるてみたいな。
まだまだ、ひよっこ夫婦の私にはちょっと共感できるところは少ない。
でも、あの金髪の青年は彼女たちの象徴だと思う。
これもまた、愛の形。
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ティーンズ小説時にいちばん好きだった森美樹さんが5年ぶりに執筆&出版した本。
とても興味があって読んでみた。
話の内容などは、ティーンズ小説時代とは全く異なっていたけれど、引きつけられる感・文章好き感は変わらず。
やはり良いなあと思いました。
加え、話の内容も、リアリティがあって私は好き。
わりとドロドロもしているけれど、人間ってこうだよね。って思ったりもするので。
次回作あれば早く読みたいなぁ。
・眠る無花果
タイトルからして意味深。施術室の窓がすこし開いていて、そこから見える光景。ママはそれを見たのか…?謎を残すところがよいお話だった。
・まばたきがスイッチ
夫が無関心。お金を貯めるためにとはじめた仕事。まさに主婦病。握りつぶすトマトが印象的だった。
・さざなみを抱く
この短編集のなかで一番印象的だったかな。人間くさかった。後に知らされるゲイの夫と結婚した妻が主人公。ラスト、夫の気持ちを確かめるためにとった行動が原因でか偶然でかは分からないけれど、夫が倒れて死んでしまう。「どっちなの?」まさに主婦病。。
・森と蜜
短編はじめの「眠る無花果」で死んだ妻が主人公。こんな過去があったんだ…と思いながら読んだ。おさげとおさげを取ったふわふわパーマを交換したら、おさげにした方がストーカーちっくな怪しい男に殺されたとか...。しかもその殺し方がいまの時代ではよくありそうな形だったので、リアリティがあった。恐い話だけど印象的だった。
・まだ宵の口
またまた、ラストにパンチがある話。さらにドロっとしていたね。。「みんなおかしいんだから」という言葉が心に残った。
・月影の背中
こわかった。声を出すなっていう人は嫌だな。私も嫌い。不倫相手の金髪男子に「ゆきりん」って呼んでもらう気持ちは、分かる気もする。くだけた呼び方で呼んでもらうのって、嬉しかったりするんだよね。
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タイトルから受ける印象と全然違う、金髪の若い男を柱にした、連作ストーリー。ありきたりで日常的で単調な生活の中に、投げやりで絶望的で刹那的な人生がある。ある者は破滅を選び、ある者は歩き続けることを選ぶ。金髪の若い男は、まるで悟りきった僧侶のように、主婦たちの求める方向に一瞬揺れ、触れ合い、離れていく。
実はその彼に、ある過去?が隠されていることが最終話で明かされる。むろん、究極のラブストーリーである最終話が1番好き。すごくおすすめ。主婦でなくても、すべての人に。
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ドロドロ系が読みたくて、タイトルだけで買った本。
森美樹という作家はもちろん初めて。これまでは少女小説
の分野で活躍してた人らしい。・・・ってことは、絶対に接点
の無い作家さんだな、本来は(^^;)。
ものすごくかんたんに言うと、「間違っちゃった主婦」たち
がたくさん登場する連作短編集。舞台はどうやら同じ街・
同じ界隈。各話に意味深に登場してくる象徴的な統一キャラ
クターも存在し、タイムラインだけが微妙に前後する。
構成的には非常に面白いのだが・・・。
なんというか、文章の流れが淡泊すぎる気が。
それなりにグロく、それなりにエロく、それなりにドロドロ
な世界が描かれているのは間違い無いのだが、あまりに淡々
と事が進むため、ドロッとした部分や艶めかしい部分が強烈
な印象として残らない。そういうところがちょっと残念。
まぁ、真梨幸子とか湊かなえあたりの劇薬にあまりに慣れす
ぎたこちらの所為かもしれない。おおよそのドロドロ系は
こんな感じなんだろうなぁ、きっと。
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「主婦病」という題名から、「イヤミス的な話?」と思っていたが違った。様々な主婦の在り方の短編集。前作品に共通するのは「金髪の若い男性」。どうも感想を書きづらいのだ。それぞれの主婦たちが、何かを欲したり、人をうらやんだり、時には投げ捨てるように生きているのだが、心にキュッとくるような人物が登場してこないのだ。幸せって結局のところ、「正解」は無いわけで、別の角度から見たら「彼女たち」だって幸せを持って生きているのにと作品ごとに感じる。もっとしたたかで、もっとこじらせて、もっと貪欲なキャラが欲しかったなぁ。
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2016年 第15回R18の最終選考に残った六編を読んだ。どれも説明っぽくて、既視感を感じたけれど、一つ選ぶなら『祝・貧乳』かなと思った。
この本を読んだのは二年前。
この回の最終選考に残ったなかで私はの作品が一番よかった。でも、この作者の他の作品を読もうとは思わなかったから、それくらいなのかもしれない。
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んー、かなりパッとしないな。第12回R18文学賞、読者賞受賞作のまばたきがスイッチもすごくパッとしない。でもこれがタイトルの主婦病って考えると面白いなと思う。わたしはまだ独身なので主婦になったことはもちろんないのだが、そんなわたしがイメージする主婦病にとてもマッチしている作品ばかりだった。
絵子のふりがながなかったのだがエコちゃんなのかな?
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主婦が主人公の短篇が6つ.女性特有の想いが随所に散りばめられた感じで,おじさんから見るとドキッとするものもあった.「まだ宵の口」で失踪した冴子の娘 結真ともどかしい会話をする和香菜の行動が主婦らしくて面白かった.羽根田整体院の出てくる「眠る無花果」と「森と密」は父の仕事に複雑な気持ちを持つ絵子が面白く描かれている.
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どの話にも金髪の男が出てくるし、似ているから伏線かと思いきや何もなくて拍子抜け
ストーリーはどれも後味が悪い
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森美樹さん、初読みです。「主婦病」(2015.3)、眠る無花果、まばたきがスウィッチ、さざなみを抱く、森と蜜、まだ宵の口、月影の背中の6話が収録されています。6話それぞれに独特のテイストが感じられます。明らかに連作とわかる2話。でも、金髪の男という、主役とは思えない登場人物に注目すると、不思議なことに6話すべてが連作として成り立っています。もう一冊読んでみたくなりました。
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ブクログのトップに「母親病」が出ていて題名に興味。
子どもの世話に明け暮れて自我が後回し、なくなっている"母親"病かしら??
でも筆者について検索したら、本書や「黒い結婚 白い結婚」などが既にある。まずはそちらを読んでみよう。
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どこか退廃的な雰囲気を纏った金髪の青年、辻草汰。彼の暮らす町で、彼のまわりに生きる様々な主婦や少女達を描いた短編集。
ひとつひとつの物語はつながっていないけれど、みんなそれぞれ「辻草汰」という青年とわずかばかりにでも関わっている、という繋がりがある。
タイトルから、もっと生活感のある主婦の話なのかと思ったら、どれもいまいち共感出来ないくらいの主婦感の少なさ。主婦ってそんなに性欲が強いの?そこばかり描かれているようで、あまりピンと来ず。