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津村さんの話は、基本「働く」ってことがベースにあって、それが非常に等身大で、好きです。どんな状況でも働いてるってことを、肯定されているような気持ちになります。本書は絵もかわいい。
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働いて帰って食べて寝て、その日々の中に自分だけの小さな発見とか、まとまらない思索。
生きるって基本しんどいけど、こんな風に時間は過ぎていくんだなっていう。皆色々考えているんだなっていう。
特別面白くはないがこの地道さに触れたくて読むんだろなと思う。作家さんだから観察眼や細かい好奇心がすごくて、真似したくもなる。
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相変わらず面白いエッセイの2冊め。こんなにきちんと気持ちを掘り下げて納得できる、かつ、わかりやすい言葉に落とし込む、ツルツルしたうどんのような、あ、でも時々むせる時もあるような、お気に入りの作家さんで。優柔不断でも孤独を愛するとかほっとくと後ろ向きとか、ツッコミの視点とか、入りやすい。自分的に。
イジメはイジメる人がイジメられる人に依存してるんだ、という事。もっと小学校とかの辛い時期に知りたかった。知ってどうするわけじゃないけど、なんか心構えはできた気がする。
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津村記久子みたいな凄く優れた小説を書ける人の才能をエッセイみたいな短文で濫費するのがなんだか凄く勿体無い。けど、エッセイ面白い。後半の美術展とスポーツの辺りは飛ばしたけども。
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色んなことの、すごく細かいところに注目する津村さん。
津村さんのエッセイは何度か読んでいるけど、そして毎回「わたしとはツボがちょっと違う人なんだなあピンとこないなあ」とか思ってしまうけど、結局また手を出してしまう。小説が好きだからかなー。
雨の音を聞くの、いいな。眠りやすそう。
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この方の作品は初めて読んだのですが、共感できるところがあり、共感のさせ方が上手いなと思いました。エッセイから読み始めてよかったかもしれません。小説への期待度がぐっとあがりました!ゆるーい本いいですね。
美術館や展覧会での絵の観方や感じ方が私とは違っていて、羨ましいです。ただ感想を持つだけでも良いとは思いますが、これからは背景も考えてみようかなとゆるく思っています。
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日常のもやっとしたことを、ああでもないこうでもないとゆるーくさ迷いながら話しているうちになんとなく結論でたね、というようなまるで友人の話を聞いている気分になる本。好きです。
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「本当は、小学校の先生は、友達と仲良くしなさい、ということと同じくらい、でもべつに一人でもいいですよ、と言うべきだったのかもしれない。」
ここは本当に身にしみてそう感じたフレーズである。
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津村記久子さんの本は新刊が出たらすぐに読みますが、エッセイもとても好きです。二度寝シリーズの第2弾も面白かったです。やはり関西人、つらつらゆるい文章でもちゃんとオチのある話で楽しめます。そして津村記久子さんの文房具への思い入れも楽しみのポイントではありますが、今回は展覧会の感想にグッズ販売の内容と買ったものが書かれていて感激しました。私もグッズを買い漁るのが好きです。フリーダカーロの付箋、もったいなくて使えないのですが大切にとってあります。
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自分は自分でありながら他人のようなものである。そこには、他人以上の扱いの難しさが横たわっているような気がしてならない。
(P.26)
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津村記久子さんのエッセイ第2弾、色んなところで連載していたエッセイをまとめたもの。
この人の考え方とか目線とか結構好きで、津村作品を小説で読む前から日経新聞の「プロムナード」で連載してたエッセイなんか大好きだったんだが、最近もなかなかユル鋭い文章を描いてはるなぁと、読んでいて感心する。
二度寝がどうとかいうタイトルのとおり、基本スタンスは「ちょいダラシない程度のユルさ」なんだけど、時々妙に突き刺さることを書くのが、スパイスになっていていい。
いじめをする人は一生幸せになれない理論、スイーツ行列考、知らないでいる権利、ぼっち飯は不幸なのか?等、時々俺が思っていたことを「なるほどそれな、そうやんな」と爽快に思わせてくれる喝破っぷり、なのに、次のページではもうウダウダリズムに戻っていたり…
自己啓発、成長、やりがい、ポジティブシンキング…、津村さんは決してそういう感じをウリにしてる人ではない。が、ないだけに時にギンっと心に刺さるようなことを描かれると普通以上に沁みる。布団の中でヌクヌクまったりと、このエッセイを読んで、知らん間に自己啓発
…って、そういう感想聞いたら、津村さん「ちゃう、絶対違う!」って拒否するだろうなぁ
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「やりたいことは二度寝だけ」よりもかなり面白さがアップしてました(^-^) 「家にいて幸せだ」と思うのは、「長い外出から帰ってきた時」だ。「出て行く」気が進まなさと「帰って来る」喜びが合わさって最大限の居心地が!なるほど、的を得た言葉だと思います(^-^) やはり前著では「タイトルに入っているのに二度寝のことが書かれていない」とかなりのつっこみがあったようですw。2012.6会社をやめて、いよいよ二度寝ができると思ったけど見通しが甘かったそうです。今回はタイトルが解答になってます。できる人ですw。
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津村さんの甘過ぎない文体が好きだ。
日常生活のことをきりとったエッセイ集。寝る前などに最適。
展覧会の感想などもあり、美術館の楽しみ方のひとつのやり方がわかると思う。
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やっぱりいい。津村記久子よ。1本目の「ふーとーん」「ふーとーん」という布団コールで、鷲掴みにされてしまうわたしもどうかしている。
2010年〜2014年ごろまでに書かれたエッセイをまとめた1冊で、その間に彼女は会社員を辞め、専業作家となる。「働く」をテーマに小説を書いてきた氏にとって、間違いなく人生最大級の変化があった数年だったと言えるだろう。かつて、週に5日会社に行くという習わしから解放されたらと夢想していたのだという。週3回ジムに通い、自炊し、片付けをし、二度寝をしようと。しかし、「容易に時間を潰せる海外ドラマにはまる」という期待を裏切らないダメっぷり。二度寝はやはり、遠くにありて想うものである。
彼女の思考には、肩に力が入っている感がまったくないが、はっとさせられることがたくさんある。例えば、インターネットでの調べものは、結局自分の身にならないとか。友達がいるかいないか=人望をはかる尺度であるとか。働くことは誇りを持って生きる妥当な方法だとか。消極的な人間関係に拘うことはないというメッセージは、学生の頃に聞きたかった。
そして何よりも文章がうまい(お前に言われてもな!)。かくも的確に言葉を紡ぎ出せるその技量に感嘆しきり。展覧会に関するレポート(めいたもの)だって、さらっと書いているようだけど、絵を評することがいかに難しいか。これが「印象派とは何たるや」を知らなかったぐらいの素人だと自負しているから驚きである。
この中ではグルスキー展に足を運んだことがある。あれを見て、「自然は時に感動的だが、人間の思い通りにはならず、金も物も人も、本来は不快なものなのだと思う。けれどもそこで生きていくしかないのだし、それをどのように捉えれば、生きて何かを見ることを興味深く思えるかということについてのヒントが、たくさんある展覧会だと思う。」なんて言える?すごいよー津村記久子。
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前エッセイよりは楽しく読めた。エッセイというものに慣れてきたのかな。行った美術展に関する章もあり、何のグッズが売っていたかなども書かれてるのが面白かった。やはり挿絵がいい。